ドローンジャーナル

世界初ドローンでのモーションコントロール撮影作品「Day n Nite」を発表

太陽企画クリエイティブラボTOKYOより KOJOEと北田一真のコラボ作品

 映像プロダクション太陽企画株式会社のクリエイティブラボTOKYOは、世界初、ドローンでのモーションコントロール撮影によるMV「Day n Nite」を制作したことを、11月22日(木)に発表した。

 「Day n Nite」は、一人の男の「if」の世界を描いた物語。選択肢が増えるたびに男の世界が増幅し、無限のパラレルワールドの中で男は選択の迷路に迷っていく。本作品は、ヒップホップシーンで圧倒的な支持を受けるアーティスト・KOJOEと、国内外で活躍し今最も注目されている映像作家・北田一真のコラボによるオリジナル作品だ。映像のコンセプトは「選択」。選択によって変化する未来への可能性や迷いを映像化した作品となっている。

 そしてその世界観を表現するべく、撮影では最新技術の最前線に挑戦。世界初のドローンによるモーションコントロール撮影に成功した。ドローンを制御してワンカットで撮影したものを多重合成している。

 撮影では、以下のような技術が利用されている。

テクニカルチャレンジ:ドローンによるモーションコントロール撮影

 ドローン+カメラ+ モーションキャプチャーの技術を使い、その精度を極限まで高める。そうすることで、これまで不可能だった複雑で有機的なドローンならではのカメラワーク(狭い空間や長い距離の移動、360°回転など)を可能にした。そして、同じ軌跡で何度も撮影を重ね、多重合成と大胆なカメラアングルでパラレルワールドを描き出した。
 使用したドローンは「DJI Phontom 4 Pro」、最新鋭のモーションキャプチャーシステム「OptiTrack」、制御プログラムは「amana FIGLAB」、「+Ring」、「SPICE」とチームを組み共同開発を行った。

ドローンの撮影軌道

 1Fと2Fの高低のある空間を自由に動くカメラワークを実現した。ダイナミックに旋回する動きにより、これまでに見たことのない景色を撮影することが出来るようになった。

世界初、プログラムによるドローンの飛行制御システムの開発

 「Day n Nite」の制作工程では、CGソフトMAYA 上でプレビズを制作し、空間、セット、ドローンの軌道やアングルを設計して最適な画を導き出した。そのプレビズのカメラアニメーションの座標データを読み込み、ドローンの飛行に反映するシステムを開発。
 撮影現場となる14m x 14mのスタジオセット内には、モーションキャプチャーシステム「OptiTrack」を張り巡らせ、ドローンの座標をフレーム毎に認識してトラッキングし、アニメーションの座標に追尾させるよう実装させた。
 追尾の仕組みにはフィードバック制御の種類である「pd制御」を採用し、スピードの制御、揺れを収束。その結果、精度の高いアニメーション座標の追尾を追求することができた。そのほか、音とライティングもシンクロするように同システムで制御。これらの制御システムの開発により、ドローンによる‘同一アングル’‘同一シチュエーション’を幾度も飛行撮影することが可能となり、演出意図に沿った映像化が実現した。

 以下は、メイキング動画と本編映像である。

【メイキング動画】
【本編】

 監督を務めた北田一馬氏は、今回の制作に関して、以下のようにコメントしている。

 「未知の撮影方法だったため、技術開発からはじまり、撮影時まで実験と調整を繰り返す大変な作業でしたが、全スタッフが知恵を絞り出してくれたおかげで自由自在に動くカメラワークで、同じ軌跡を何度でも繰り返し撮影することが可能になりました。実写ならではの、リアルな感情を映像の中に表現できたと思います。」