株式会社アマナビは、撮影による調査・ビジュアルサーベイに特化したサービス「airvision survey」を新たに発足したことを発表した。さらに、10月15日(月)~18日(木)には、兵庫県姫路市にて「公共施設等インフラ点検へのドローン活用実証実験」を実施した。

 アマナビは、空撮のプロフェッショナルチーム「airvision」を運営するアマナグループのひとつ。「airvision」は業界に先駆けて2011年からドローンによる空撮業務をスタートさせ、広告業界ではトップクラスの実績がある。
 また同時に、非常に高度なドローン操縦の技術を有するパイロットが在籍している。そのため、産業分野でドローンを活用したい企業や団体からの要請を受け、さまざまな実証実験を行ってきた。

 そこで、アマナビではこれまで行ってきた広告向け空撮業務だけではなく、公共施設等のインフラ点検や精密農業などへの利用を目的とした、ドローンによるビジュアルサーベイに特化した「airvision survey」を新たに発足した。これまで見ることが難しかった情報の「見える化=データ化」を推進する。

 アマナビでは10月15日~18日に、施設のインフラ点検へのドローン活用実現化を目指す姫路市にて「公共施設等インフラ点検へのドローン活用実証実験」を実施。施姫路市の持つ公共施設の壁面(ルーフ含む)調査を行った。株式会社環境総合テクノス、ケイプラス株式会社、株式会社GEOソリューションズの協力を得ての実施となる。

 今回の実証実験では、以下の仕組みの実用性を確認した。

・ドローンに搭載した、キャノンの高精細可視光カメラ(5060万画素のEOS 5Ds R)を遠隔操作できる仕組み

キヤノン製EOS 5Ds Rにカメラ遠隔制御システムを搭載したDJI MATRICE 600 PROを操縦するairvision surveyパイロット

・DJIの赤外線カメラ(ZENMUSE XT2)の利用によるサーマルカメラと可視光カメラの一体化により、映像データと温度データを一度に取得する仕組み

ZENMUSE XT2で撮影した赤外線画像。温度差を測定することにより、外壁タイルの浮き等を検出することができる。

 実証実験では、 これらの仕組みがフライト回数やパイロットの負担を軽減して作業効率を上げることにつながっていくことを検証した。その結果を受け、アマナビは、「点検業務におけるドローンの社会実装がより現実的になったと確信した。」とコメントしている。

 アマナビは今後、これまで培ってきた技術力とネットワークを活かし、産業分野へのドローン導入コンサルティングやドローン実践トレーニングなどを提供し、より幅広い分野への参入を目指していく。