FullDepthは、2018年9月19日(水)、20日(木)の二日間、鹿児島県・錦江湾の海底火山域において、自社開発の小型水中ドローン(ROV)の試験潜行を実施しました。

 本試験潜行に使用したROVは、FullDepth DiveUnit300」。深度300mまで潜行が可能であり、サイズ・重量ともにコンパクトに設計された可搬型のバッテリー駆動ROVだ。 運用に必要なものはROV本体とPC、そしてその2つをつなぐ通信用のテザーケーブルのみとなっており、手軽に水中調査を行うことができる。

 「FullDepth DiveUnit300」を利用したことで、本実験では錦江湾最深部まで到達することに成功した。

 また、本体に内蔵されているカメラでは映像の記録が可能である。今回の潜行では、水深約120mにおいて世界的にも珍しい火山性熱水噴気活動「たぎり」の撮影にも成功。 錦江湾の貴重な生態を映像に収めることができた。「たぎり」に向かう途中には、 タイ、 カサゴやエビ、 またはゴカイの仲間と思われる生き物たちの撮影にも成功し、 生き物たちの自然の生態を観測する価値ある映像資料となった。

 さらに、 ROVからの映像を、潜航中にインターネットを経由してリアルタイム配信することにも成功。映像に関しては一部を記録動画として公開している。 本ページ下部、もしくはFullDepthウェブサイトから見ることができる。

火山性熱水噴気活動「たぎり」
タイと思われる生物
ゴカイの仲間と思われる生き物
FullDepth DiveUnit300 船上での運用の様子
【錦江湾調査記録 動画】
株式会社FullDepth 2018年9月鹿児島・錦江湾調査

 FullDepthは、「今後は、今まで見ることのできなかった未知の海底・深海生物・海中遺跡などを、 誰でも手軽に見ることができるROVによる「バーチャル海底旅行」の事業展開も検討しております。」とコメントしている。