ドローンジャーナル

ヤマハ、30年を超える産業用無人ヘリの農薬散布ノウハウを投入 農業用マルチローター(ドローン)「YMR-08」発売

-農薬散布のためのドローンスクール「ヤマハマルチローターアカデミー」も開講-

 2018年10月26日、ヤマハは、1回のフライトで1ヘクタールの連続散布※1と、同社産業用無人ヘリコプター(以下無人ヘリ)に匹敵する高い散布品質を実現する農業用マルチローター(通称ドローン)「YMR-08」を2019年3月から発売することを発表した。また、ドローンによる農薬散布のためのスクール「ヤマハマルチローターアカデミー」を11月より順次全国で開講する。
※1 平地での連続散布を想定。圃場条件により異なる。

 YMR-08 は、「散布現場で本当に必要なものは何なのか?」を基本設計思想とし、狙い通りの農薬散布ができる散布装置を目指して開発した。農業の現場のプロが必要とする性能を実現するために、
1) 二重反転ローターによる力強いダウンウォッシュ散布機能
2) オペレーターの負担と農薬散布ムラの低減を狙いとした3つのフライトモード選択機能
3) 高い安全性を備えたメイド・イン・ジャパン品質のカートリッジ式バッテリーとモーターなどを備えた。

 1990 年に50代だった日本の農業就業者の平均年齢は現在66才を超え、農業就業人口は同期間で480万人から200万人前後まで減少し、現在の日本の農業は農薬散布作業の省力化・効率化が強く求められている。

 同社は1988年に、薬剤散布に用いる無人ヘリの発売を開始し、2017年末時点の国内における同社の無人ヘリの保有台数は2,700機を超えている。昨年の無人ヘリによる薬剤散布は年間延べ面積100万ヘクタールを超え、国内水稲作付面積の40%以上をカバーしている。同社は30年にわたる無人ヘリによる防除の経験とノウハウを元に、日本の農業の省力化・効率化への貢献を目指し「YMR-08」の開発を進めてきた。

「YMR-08」
名称発売時期メーカー希望小売価格販売計画
「YMR-08」2019年3月2,754,000 円※(本体 2,550,000 円消費税、204,000 円)500台/年

※2 機体、送信機、バッテリー2 パック、充電器、充電ケーブルを含む。液剤散布装置は別売り。

YMR-08 主な特徴

1) 農薬を、作物の根本まで届けるダウンウォッシュ(下降気流)性能
2)オペレーター操作の負担軽減と、散布精度の均一化を目的とした 3 種類のフライトモード選択機能
※ノーマルモード、自動クルーズコントロールモード、自動ターンアシストモード
3) 国内メーカーと専用開発した高い安全性を誇るメイド・イン・ジャパン品質のバッテリーとモーター
4) スピーディーな作業と高い安全性を持ったカートリッジ式のバッテリー
5) フューエルセーフ思想に基づく安全を最優先したカーボン製ハイブリットローター
6) 作業車に簡単に積み込むことができる可搬性に優れた折りたたみ式のコンパクトな機体設計
7) 造形美と機能美が融合した所有する喜びを感じられる機体デザイン
※2018 年度グッドデザイン賞受賞

YMR-08 主要諸元

※3 最大離陸重量目安。
※4 性能は気温等によって変わることがある。

農薬散布のためのドローンスクール「ヤマハマルチローターアカデミー」開講

 散布産業用無人ヘリコプター教習「ヤマハスカイテックアカデミー」で培ったノウハウを活かし、効率的な農薬散布のポイント、安全な操作など、農業の現場で即戦力となる教習を提供する。
※同アカデミーを受講し修了検定に合格すると、一般社団法人農林水産航空協会が交付する「産業用マルチローターオペレーター技能認定証」を取得することができる。
※YMR-08の購入には、「産業用マルチローター技能認定証」が必要。

「ヤマハマルチローターアカデミー」の特徴

1) 30年を超える産業用無人ヘリによる散布実績に基づく実践的な教習(学科/実技)
2) 効率のよい学習ができる E ラーニング制度
3) より多くの疑似体験ができる専用シミュレーター実技講習(ヤマハ独自開発)
4)全国 25 ヵ所での開講

【ヤマハマルチローターアカデミー】
費用275,000 円(税別)
教習料260,000 円(税別) ※教材・申請料込み
認定証交付料など15,000 円(税別) ※教材、認定評価料、認定交付料

「ヤマハマルチローターアカデミー」問合せ先

 ヤマハマルチローターアカデミー教習事務局
 TEL: 053-525-6570
 営業時間: 月曜~金曜 9:00-17:30 (祝日、弊社所定の休日等を除く)