2018年10月23日、DJIは、年次開催する次世代ロボットコンテスト「ROBOMASTER 2019」への募集を開始した。5回目の開催となるRoboMaster 2019は、エンジニアリングやロボット工学に情熱をかける大学生が参加する国際的なロボットコンテストで、優勝チームにはゴールドメダルと75,000米ドルが贈呈される。

 8月に開催したRoboMaster 2018では、中国の華南理工大学が2017年大会に引き続き優勝した。2018年のコンテストには、中国をはじめ、アメリカ、カナダ、ドイツ、日本、シンガポール、香港、マカオなど、世界中から200チーム、約10,000人の学生エンジニアが参加した。32チームが熱戦を繰り広げた決勝ラウンドは、Twitch.tvで世界に同時配信され、30ヶ国から990,000人を超える視聴者が観戦した。

 華南理工大学チームのキャプテン Wenhui Chen氏は「参加が決まってからの9ヶ月間は、ワクワクする挑戦の日々でした。RoboMasterは、理論的な知識を実践へと移せる機会です。自分たちが試行錯誤の上で考え、作ったロボットが、思ったように動き、たくさんのチームと対戦できたことは、本当に感動的でした。」と述べた。

 RoboMasterは、DJIが主催するする年次のロボットコンテストである。ロボットの設計や開発を学ぶ学生エンジニア達が世界中から参加し、チーム単位で競い合う。RoboMasterは、サイエンスやエンジニアリングを学ぶ学生コミュニティ内で人気を博すとともに、そのゲーム性に加えて、会場での音響など臨場感溢れる演出により、誰もが楽しめるエンターテイメント性の高い次世代ロボットコンテストである。

 DJI プレジデントのRoger Luo氏はRoboMasterがユニークである理由の一つに、「参加チームがエントリーからの9ヶ月間、大会の上で必要となるチームワーク、テクニカルな問題やゲーム戦略に関する問題を解決する能力、理論的な知識を実践に生かす能力などを複合的に試されるという点があります。このコンテストでは、若い学生エンジニアたちが自分たちのスキルを実際に披露し、工学をエンターテインメントとして紹介することのできる素晴らしいプラットフォームです。さらに重要なのは、このコンテストを通じて学んだ事を、社会が抱える課題を解決できるような実用的なアプリケーションやソリューションとして開発する可能性を秘めている点です。」と述べた。

 RoboMasterに参加するチームは、現役の大学生の他に、指導教員や講師、外部のアドバイザーで構成される。参加するチームは、RoboMasterへ工学技術提案書を提出し、ロボットの準備期間中に一定の技術的マイルストーンをクリアする必要がある。この審査を通過したチームは、地上ロボットとドローンをDJIの技術協力の基に開発する。ロボットは、モーターや電子速度コントローラー、産業用カメラ、光電センサー、半導体、マイクロコントローラーといった、さまざまなキーコンポーネントで構成される。

・RoboMaster 2019への参加方法について:https://www.robomaster.com/en-US
・RoboMaster 2018決勝ラウンドのハイライト:https://www.twitch.tv/robomaster/videos/all