2018年10月12日、TerraDroneは同社が開発・販売を行う、i-Construction対応のドローン専用画像処理・解析ソフトウェア「Terra Mapper デスクトップ版」を導入した建設会社の作業効率事例について紹介した。

 今までは、屋外に積み上がった砂利山の高さと底辺、上辺を測ることにより体積を概算していたが、テラマッパーの体積計算機能を利用し、簡単かつより正確な在庫量の把握が出来るようになったという。

砂利製造とは

 天然の岩石を破砕機や粉砕機などで人工的に小さく砕いた「砕石」「砕砂」は、コンクリートやアスファルト合材などの原材料として利用される。道路や橋梁、鉄道、上下水道、学校やビルなど、私たちの回りのあらゆる場所で使用されている。

砂利メーカーの課題

 製造した砂利は、敷地内の屋外で在庫管理するが、積みあがった砂利の山は平均約5m最大12mの高さとなり、平均5千立米、最大13万立米にも及ぶ。その山を同社は約20山常時在庫しており、月に1回の頻度で測量を行う為、大きな作業工数を要していた。

導入のきっかけ

 テラマッパーは、ノートパソコンでも稼働が可能なため、ソフト自身の価格競争力もさることながら、ワークステーションが不要になり、初期投資額が小さく済む。また、国産メーカーのためサポートデスクも充実しており、導入し易いと考え購入したという。

ドローン測量の魅力

 在庫確認の手間が大きく省けること。今まで2人掛かりで約9時間かかっていた作業が、ドローンを飛ばせば、1人で約30分程度で測量が完了する。

テラマッパーの魅力

 テラマッパーの機能で特に利用しているのが、“体積計算”だという。同業務では、上述の通り、砂利の体積を図り、在庫管理を行う。それをドローンで撮影した写真をテラマッパーに読み込ませて3次元モデルを作成し、体積計算機能を利用することで在庫量を把握することができ、体積計算の手間が大幅削減され、計算精度を上げることができたという。