ドローンジャーナル

テラドローン、熊本県発注工事で初のUAVレーザーを活用したICT施工を実施

約13haの崩壊した斜面を約1時間半で計測完了、高精度の地表面データ取得に成功

 テーン株式会社は、 藤本・杉本・熊阿復旧・復興建設工事共同企業体(以下「藤本・杉本・熊阿JV」)が受注した熊本県発注工事の高野台災害関連緊急地すべり対策(土工)工事の起工測量において、 UAV3次元レーザー計測を実施したことを発表した。

 今回のJV構成員3社(株式会社藤本建設工業、 株式会社杉本建設、 株式会社熊阿建設工業)では、 地震発生後から現在まで主に国土交通省、 熊本県から発注されている熊本復旧・復興関連工事に力を入れている。

 しかし、従来から災害復興関連工事には大きな課題がある。計測需要は多いにもかかわらず、既存の計測方法ではコストと時間がかかり安全性に不安が残ってしまうのだ。
 今回の現場となる高野台においても熊本地震で広範囲にわたり地すべりが起きていた斜面であり、かつ大量の倒木・草などがあった。従来の計測方法では、倒木などを除去する作業から行うため時間やコストがかかる上、非常に危険である。また、災害という特殊性もあり、迅速に工事の着手をしなければならない。

 そうした課題を解決する手段として、テラドローン株式会社は、UAV3次元レーザー計測を実施。藤本・杉本・熊阿JVでは、そこで得られた3次元データ及び3次元設計データを活用し、ICT施工を行っている。熊本県発注工事において初の試みである。

 レーザー搭載UAVによる3次元計測では、 草木の伐採をすることなく、空中からレーザーを照射し、地表面や地物に反射した3次元データを短時間で高精度に取得することが可能となる。また工期短縮にも非常に有効な手段となり、今後多くの災害現場での活用が図ることができる。

 今回の導入により、約13haの崩壊した斜面を約1時間半で完了し、高精度の地表面データを取得することに成功した。

3次元計画モデルと点群データ
施工状況

 2016年4月に起こった熊本地震、2018年7月に起こった西日本豪雨、2018年9月に発生した北海道旭振東部地震といった災害でも、ドローンによる災害調査が行われている。今後も災害時におけるドローンの活躍が期待されるだろう。