ドローンジャーナル

SkyLink、ドローンを活用した後処理方式高精度測位システム“KLAU PPK日本仕様版”発表

-高低差のある現場や災害地などでGCP(評定点)の設置作業や時間を大幅削減する測量システム-

  2018年9月6日、SkyLink Japanは、 同年3月に発表したKLAU Geomatics社製の後処理方式高精度測位システム「KLAU PPK」の日本仕様を今年9月にリリースすることを発表した。

 KLAU PPK(※1)は、汎用的なUAV(ドローンなど無人航空機)に搭載し、広範囲で高低差のある現場や災害地などのアクセスが困難な現場において、GCP(評定点)の設置にかかる作業量を大幅に削減する為に開発された測量システムである。
 このシステムは、DJI製品をはじめあらゆる汎用機体に取り付けて使用できるため、最小のコストで高精度の測量結果を得ることができる。補正処理はデータ取得後にオフィスにおいて後処理するワークフロー(PPK)のため、RTK(※2)のような現場での携帯接続環境の確保は一切不要となる。

 同社はこの度この測量システムKLAU PPKのローカライズ(日本仕様化)をメーカーと共同で進めてきた結果、以下の機能を追加し日本の測量分野に完全に対応するシステムを完成させることができた。

※1 PPK;Post Processing Kinematics 電子基準点からの補正処理をデータ取得後に行う方式
※2 RTK;Real Time Kinematics 測量中リアルタイムに補正情報を取得する方式

製品概要

1.メニューの完全日本語化対応
2.世界測地系(JGD20111)およびジオイドモデル(GSIGEO2011)への対応
3.電子基準点補正情報のインポート機能追加
4.緯度経度座標(WGS84)から任意の座標系への変換機能追加

 これら機能の追加により、UAV単一での測量では誤差が大きく実務で活用が困難とされていたi-Constructionの分野や、GCPの配置が困難な土砂災害現場や急峻な現場での即時の地形情報取得などに対応できるようになった。同社での絶対誤差の検証では水平および高度において3cm以内におさまる結果となっている。

 また、撮影画像1枚ごとに高精度な位置座標が付加されるため、より低いサイドラップ率でも正確な成果を得られ、また1回の飛行でより広い範囲を撮影することも可能となる。

 システム費用はオープン価格となっているが、機体別のキットのみで参考価格180万円程度の見込みである。なおサポート費などは別途必要となる。同社ではこのシステムについて2019年8月までに売り上げ3億円を見込んでいる。