ドローンジャーナル

日本気象とMeteomaticsが基本合意契約締結 ドローンによる上空2kmの高精度の気象観測が可能に

 2018年6月5日、日本気象は、気象観測ドローン「Meteodrone」による気象観測技術の向上と普及を目的に、気象予測や観測用ドローンの開発・観測等に取り組む気象情報会社Meteomaticsと基本合意契約を締結したことを発表した。

Meteodrone

 Meteodroneは高度なセンサー技術と航行技術により、従来困難だった上空2kmの高密度かつ高精度な観測が可能な気象観測ドローンである。米国における比較試験では、ゾンデやタワー観測と同程度の精度が確認され、米国大気海洋庁(NOAA)の気象観測機器としての基準を満たした。
 Meteodroneから取得した気象データの分析により、雷雨や濃霧のような急激な現象を高精度に予測できるようになるため、防災や航空管制などの気象予測の精度が厳しく求められる分野での活用が期待できる。また、水域上空の気象観測も容易になるため、洋上風力エネルギー分野や臨海工業地帯からの大気汚染対策にも利用できる。今後日本気象は、Meteomatics AGと国内外の幅広い分野でのMeteodroneの活用を目指す、とコメントしている。

「Meteodrone」について

 豪雨や豪雪、濃霧などの特異気象現象は、上空約2kmまでの大気境界層の条件に強く影響される。一方、大気境界層内は時間・空間的に変化が激しく、これまでは十分に密な観測体制はなかった。そこで、Meteomatics AGは、ドローンと最先端の気象観測技術を組み合わせたMeteodroneを開発し、時空間的に高密度かつ高精度な大気境界層の気象観測を可能にした。これまでMeteomatics AGは、スイス国内において観測技術を確立し、2017年には上空3kmまでの目視外飛行の許可を取得した。さらに、1kmメッシュの気象予測モデルSwiss1kにMeteodroneの観測データを入力することにより、濃霧や豪雪の早期・高精度予報に成功している。

・Meteomatics AG「Meteodrone」
http://meteomatics.com/display/RESEARCH/Meteodrones

Meteomatics AGについて

 Meteomatics AGはスイスのSt Gallenに本社を置く気象会社である。スタッフは天気予報、物理学、数学、コンピュータ、データサイエンスに強い背景を持ち、国際的なサービス提供を行っている。 公共事業、水道・電力事業、風力・太陽光・水力などのエネルギー、海洋、物流、高速道路、鉄道、航空、保険など、様々な分野で活動している。

日本気象について

 日本気象株式会社は、大阪に本社を置く気象会社である。天気予報、気象観測、エネルギー、IoT、データサイエンスなど、広範囲にわたる気象の知識と能力を活かし、幅広い事業活動を行っている。センシング分野ではドップラーライダーの国内販売代理店として機器の導入や観測業務を行っている。