赤外線カメラ使用 点検イメージ

 2018年2月14日、非常用発電機の負荷試験の株式会社アステックスと映像・デジタルコンテンツ制作のラズオラクル合同会社は、赤外線カメラを搭載した無人航空機(以下 ドローン)による太陽光発電パネルの検査事業で2018年2月15日に業務提携すると発表した。

非常用発電機の負荷試験の様子

 一般的に直流電流を交流電流に変換するパワーコンディショナの寿命は10年程度であるが、太陽光パネルの寿命は20~30年と言われてきた。しかし、実際には5年間でパネルの不良が1%前後は発生したというデータがある。また、2017年4月に施行された改正FIT法で「保守と点検を行うこと」が定められ、具体的には「文書・情報の整理と保管」、「運用・保守マニュアルの整備」、「保守整備の記録」、「システム障害の予防と監視」、「システム障害発生時の復旧マニュアルの整備」などが求められている。

 これを受け、今回アステックスの営業チャネルや検査ノウハウを活かし、ラズオラクルが国土交通省より取得した包括的なドローン飛行許可及び承認を合わせ、太陽光発電パネルの検査が可能となり業務提携を行う。これにより、全国のメガソーラー約5,100カ所の発電所を対象に、ドローンを使って不具合パネルを選別することが可能となる。

今後の展望として両社は、今回の業務提携で初年度30件の受注を目指すとしている。