株式会社エンルートラボは、2017年12月1日、海洋で用いるドローン活用促進のため「一般社団法人 日本海洋ドローン協会」を設立したことを発表した。代表理事にはドローンの海洋における活用を推進するため(公財)日本セーリンング連盟加盟団体「外洋三崎」の木原 徳人氏が就任した。

 航空ドローンに関する安全・運用ルールが整備される一方、海上ドローンはそのようなルールが整備されていない。海洋ドローンにおける安全・運用ルールを定め、更なる普及拡大を目標に、「一般社団法人 日本海洋ドローン協会」は、2017年7月12日より公式ホームページをオープンし、 会員の募集を開始した。

日本海洋ドローン協会では、 海洋ドローンのリファレンス機の開発を積極的に行い、 それを使用した運用トレーニングを行う予定。それに加え、以下の事業を展開することで、 海洋ドローンの普及を目指す。

・海洋ドローンの安全性の向上および事業発展のための認証・評価制度の整備ならびに実施
・海洋ドローン普及のための情報提供、 人材育成、 就業斡旋
・海洋ドローンの企画、 製造および販売
・海洋ドローンに関わるシンポジウム、 セミナー、 研修会等の開催および協力
・ 海洋ドローン推進に向けた国および地方自治体への政策提言
・海洋ドローンのためのコンサルティング
・海洋ドローンに関する機関誌、 出版物の発行業

また、日本海洋ドローン協会の会員の対象は幅広く設定されている。技術提供や機材の開発などを協会と会員の参加企業と共同で実施する特別法人会員、通常の法人会員以外にも、個人や学生の方が参加しやすい個人会員を設けている。会員になると、以下の特典がうけられる。

・認証・評価・コンサルティング、 研修会への参加、 リファレンス機、 書籍、 など会員割引価格で提供
・メールニュース、 会報の購読
・技術研究会への参加
・最新技術の会員向け情報提供
・協会主催の人材育成事業、 技術交流セミナーなどに会員割引価格で参加
・会員交流会への参加

 今後の活動として、日本海洋ドローン協会は、2017年の冬に現状の問題点を整理し普及を促進するための課題整理を行うセミナーを実施する予定だ。