ドローンジャーナル

マラソン大会の安全管理で救護チームとドローンが連携、リアルグローブとEDACがシステム提供

 リアルグローブと一般社団法人救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC)は2017年11月17日、マラソン大会の安全管理を目的にドローン空撮映像を管理するシステム「Hec-Eye」を提供したと発表した。

 対象のマラソン大会は「第30回いびがわマラソン」(11月12日に開催済み)。この大会の救護チームとなった岐阜大学医学部附属病院が、大会中にHec-Eyeに集まるさまざまな画像を見て、異変に素早く対応できる体制を作った。

動画:「第30回いびがわマラソン」におけるドローンの活用例を紹介する動画

 いびがわマラソンは岐阜県揖斐郡揖斐川町の揖斐川沿いを走る大会。コース中の渓谷の眺めの美しさが好評で、毎年およそ1万人が参加する人気のレースだ。しかし、眺めの美しさとは裏腹に、そのコースは非常に厳しい。

 市街地でスタートしたら間もなく山地に入り、折り返し点まで上りが続く。フルマラソンのコースの高低差は最大で127mに達し、「日本一厳しいコース」と評判の大会だ。主催者もコースの厳しさから、十分に準備してから参加するように警告している。

 いびがわマラソンでは、そのコースの厳しさから体調急変で脱落する参加者を想定して、AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)を90台準備し、医療ボランティア300名を集めて、万が一の事態に備えている。

 しかし、アップダウンを繰り返す「日本一厳しいコース」には死角が多く、参加者がそこに倒れていたら気づきにくいという問題がある。さらに、山道のコースは道幅が狭く、救護者が入れない区域があるという問題も抱えている。

 今回の大会では、カメラ搭載ドローンを飛ばし、上空からコースを撮影し続け、そのデータをHec-Eyeに集めた。Hec-Eyeはドローンが飛行している現在位置を地図に重ねて表示し、それぞれのドローンが捉えた画像を簡単に確認できるユーザーインターフェースを備える。これを利用することで、要救護者の早期発見を可能にしている。