ドローンジャーナル

ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表

ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表

 ドローン・ジャパンは、2017年10月5日(木)、新たに「DJアグリサービス2018」を発表した。リモートセンシング用オリジナルドローンのリリースや画像解析やクラウドを活用したサービスの提供、2つの実証実験を開始するという。
 さらに、「ドローン米プロジェクト」の一貫として、9月24日より世界初の展開先となるアラブ首長国連邦ドバイにおいて、ドローン米パックご飯の販売を開始することを明らかにした。

DJアグリサービス2018

 ドローン・ジャパンが2017年4月から開始した「DJアグリサービス」は、米をはじめとする田畑生産者たちの栽培技術の伝承を目的に、その栽培を可視化する、ドローンを活用したリモートセンシングサービスだ。
 ドローンジャパンは、2017年度だけで、全国で延べ4000ヘクタールの土地でリモートセンシングを実施。リモートセンシングの分析をすることで、篤農家からは収穫適期の判断や生育状態、発芽カ所の把握などの点が高評価を得たという。一方で、より簡単なリモートセンシングの手法や圃場の状態をすぐに確認、判断したいという要望も数多くあった。これらの要望に対して、「DJアグリサービス2018」は新しいサービスや取り組みを開始する。

ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表 ドローン・ジャパン代表取締役社長 勝俣氏
ドローン・ジャパン代表取締役社長 勝俣氏

農業リモセンに特化した 「DJアグリドローン(オリジナルドローン)」

 2018年度は、農業リモートセンシングに特化したドローン・ジャパンがオリジナルの「DJアグリドローン」を導入する。ドローンの機体は、株式会社エンルートラボと協働開発をしておりローエンド機(持続飛行時間20分)とハイエンド機(持続飛行時間40分)を開発中。ローエンド機は3D Roboticsのsoloと同程度の価格を想定しているという。いずれもオープンソースのフライトコード「ArduPilot」 テクノロジーを活用している。

ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表 DJアグリドローンを説明するドローン・ジャパン代表取締役会長 春原氏
DJアグリドローンを説明するドローン・ジャパン代表取締役会長 春原氏

現場ですぐに確認 「Quick見回りサービス」

 株式会社ダブルシャーププラスと協働開発した「Quick見回りサービス」は、ドローンで取得した動画像データから農作地の画像を簡単に作成するサービス。
 撮影した動画像データを、現地のローカル環境のPCソフト上にドラック&ドロップし、農作地の状況を一枚の画像にする。この画像を見ることで、農家の人が直感的に問題箇所を特定できるようになるという。必要最低限だけの簡単な機能・設定となっており、GPSや飛行データがなくてもかんたんに画像を作成できる。

ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表 「Quick見回りサービス」の概要
「Quick見回りサービス」の概要

セキュアな環境で、かんたんアップロード 「Quickアップロードサービス」

 ドローンで取得した動画像データを、現場のノートPCでセキュアに、そして簡単にアップロードできるサービス。高速回線を使わないとデータアップロードに時間がかるという課題を、エクストリームデザイン株式会社の技術を活用することで改善。クラウドスパコン提供サービス「XTREME DNA」で、大規模データにおいても高速なアップデートを可能にした。

ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表 「Quickアップロードサービス」の概要
「Quickアップロードサービス」の概要

時系列、他圃場比較がかんたんに 「Quick比較サービス」

 農地間のムラや生育状況について、時系列比較または他圃場比較を簡単に行うことができる。こちらのサービスも、エクストリームデザイン株式会社の技術「XTREME DNA」を活用。

ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表 「Quick比較サービス」の概要
「Quick比較サービス」の概要

 これらの「DJアグリサービス2018」を2018年4月から開始し、年間サービス登録料150,000円、リモートセンシング解析レポート料5000円/ヘクタール(ドローンリモートセンシング用ハードウエア、センシング代行料は含まず)で提供。主に「生産法人」「食料流通・加工事業者」「自治体・農協」などを対象として、100件まで限定的にサービスを提供する。
 サービス展開にあたり2017年12月31日まで、国外も含め各地域・各国一社の「地域パートナー」を募集するという。

実証実験「果樹センシング」と「地上センシング」

①果樹センシング
 日本の桃は高品質で世界からの需要も高いが、手間をかけるため生産性が高いとは言えない。世界により多く日本の桃を発信するためには、新規就農者に栽培指針を正確に伝えたり、各農家の栽培樹の状況を個々に把握する技術が必要となる。このような課題解決に向け、ドローン・ジャパン株式会社は、東京大学大学院・生態調和化学特認教授の郭威氏の指導により、果樹を3次元で分析可能な「ドローンリモートセンシング手法」の確立を目指して実証実験を行う。

②地上センシング
 上空とは別に地上・水上からの農作物の状態を調査・分析するため、東京大学大学院・生物工学准教授である海津裕氏の指導の下、屋外の圃場や温室内において、農作物の成長状況をモニターするローバー型ドローンの自動走行を目指す。ArdupilotとROS、SLAM技術を組み合わせることで3次元距離データの取得を可能にし、GNSS測位に依存せずに自動走行できるという仕組みだ。

ドローン米プロジェクト

 ドローン米とは、農薬・化学肥料に頼らない篤農家によって作られたお米のことで、ドローン米プロジェクトは2016年から始まった事業である。栽培された米は、ドローン米「パックご飯」として、日本だけでなく世界を視野にいれて販売が開始している。ドローン米プロジェクトに協力する篤農家は、2017年には7人に増加している。

ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表 ドローン米プロジェクトの概要
ドローン米プロジェクトの概要
ドローン・ジャパン、農業リモートセンシングサービスを中心とした「DJアグリサービス2018」を新たに発表 ドローン米の篤農家
ドローン米の篤農家

 9月24日より、アラブ首長国連邦ドバイにて、ドローン米パックご飯の販売が開始されることを発表した。ドバイにある高級マート、Union Corp5で販売する。
 ドローン・ジャパン株式会社では、ドローン米プロジェクトに共感するドローン米販売パートナーおよび取り扱い飲食店の募集を開始している。