ドローンジャーナル

DJI、農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1」の拡張機能を発表

「粒剤散布装置」と「障害物回避レーダー」を新たに搭載

DJI JAPAN株式会社は、10月3日(火)、高性能農薬散布用ドローン「DJI AGRAS MG-1(以下MG-1)」の「粒剤散布用装置」と「障害物回避レーダー」という新たな拡張機能を発表した。

MG-1とは、液体の農薬、肥料及び除草剤を適正な割合で高精度に散布するために設計されたオクトコプター。10リットルの農薬搭載可能なタンク、IP43の防滴防塵性能といった設備が備わっている。機体前後及び下部に搭載した高精度のミリ波センサーが地形情報を取得することで、作物から一定距離での高度維持を実現するとともに、農業利用に最適化したフライトコントローラーにより、外部振動により液体が揺れ動いた場合でも安定した飛行を可能にしている。農林水産航空協会の基準をクリアし、2017年3月から発売を開始している。

「粒剤散布装置」と「障害物回避レーダー」という新たな拡張希望を販売

発売から約半年が経過した今回の発表では、従来の機能に加え、新たに「粒剤散布装置」「障害物回避レーダー」といった拡張機能を販売することを公表した。

「障害物回避レーダー」備えたDJI AGRAS(アグラス) MG-1
粒剤散布装置

「粒剤散布装置」の搭載は、農業事業者が今後、液体だけでなく除草剤や肥料、種子などの粒剤を散布することを可能にする。粒剤散布装置は、MG-1に搭載している液剤散布装置と簡単に取替えができる。この装置は、農林水産空港協会の性能認定後に提供開始予定。予定価格は90,000円(税込)。

「障害物回避レーダー」を使えば、MG-1を活用したより安全な農薬散布を実現することができる。レーダーが電線や木の枝などの障害物を感知すると、機体は自動的に移動を停止しその場でホバリングする。障害物回避レーダーは、機体のランディングスキッドに設置可能で、最大30m先の障害物検知が可能となる。これにより、手動飛行によるヒューマンエラーの減少だけでなく、今後想定される自動航行においても、障害物を自動的に検知し回避するため、万が一の事故を防ぐ。予定価格は86,400円(税込)。

指定教習施設と認定整備事業所を積極的に開設

DJIは、全国で農業従事者が MG-1 を業務活用できる支援を積極的に進めており、MG-1を利用するために必須である免許を取得できる場として、教習施設及び整備事業所の展開も進んでいる。免許取得には、学科教習と実技教習が必要。最短期間で、空中散布経験者は3日、初心者は5日で卒業することができる。開設状況は、指定教習施設が39カ所、認定整備事業所は40カ所に及ぶ(2017年8月31日現在)。MG-1専門の教官とオペレーターの数は、2017年9月15日時点でそれぞれ教官197人、オペレーター437人であるが、この半年の成長率を考慮すると、今年の12月末には教官300人、オペレーター600人にまで増加すると予測している。

農業ドローン推進部の岡田氏

DJIは、今後も『平成29年度農林水産事業におけるロボット技術安全性確保策検討事業』への参加、各エリアに『DJI農業サポート会』を設立するなど、農業活用できるドローンの発展のために積極的な活動を行っていくという。「今後も安全に効率的に農業活用できるドローンやサービスを提供することで、日本の農業へ貢献していく」と農業ドローン推進部の岡田氏は今後の決意を述べた。