ぼくらの自由研究室

今年の頂点は? 全国一の激戦区・神奈川で覇権を争う14名の監督物語

平成最後となるこの夏は、節目の100回大会を迎える全国高等学校野球選手権大会。こちらの記事では、都道府県別の過去の優勝回数などを紹介しましたが、甲子園を目指した熱き戦いの火蓋が間もなく切って落とされます。

毎年、各地で盛り上がりを見せる高校野球ですが、全国屈指の“高校野球熱”を誇るのが、多くの強豪校がひしめきあう「神奈川県」。決勝の舞台となる横浜スタジアムは満員の観客で膨れ上がり、札止めになることもある人気の高さとなっています。

『激戦 神奈川高校野球 新時代を担う監督たち』

そんな神奈川の頂点、そして日本一を目指して戦う監督たちの物語を綴った書籍『激戦 神奈川高校野球 新時代を担う監督たち』が発売されています。ライバルとしてしのぎを削りながらも、監督同士の横のつながりが強いのが神奈川の特徴。互いに尊敬し、その力を認め、切磋琢磨しているからこそ、毎年熱い戦いが繰り広げられています。そんな戦国・神奈川で、覇権を争う監督たちの戦いに迫った一冊です。

神奈川 甲子園歴代出場監督

ちなみに、神奈川大会となった第30回大会(1948年)以降で夏の甲子園出場回数が多いのは下記のとおり。横浜が最多の17回で、2番目が東海大相模が10回となっています。今年は神奈川からは2校が甲子園に出場できますが、どの高校が甲子園への切符を手にするのでしょうか。

神奈川大会・南北地区割り

北神奈川の組み合わせ
南神奈川の組み合わせ

神奈川県歴代優勝校(神奈川大会となった第30回(1948年)以降)

学校名優勝回数準優勝回数
横浜1712
東海大相模108
法政二91
桐蔭学園64
横浜商53
慶應義塾46
武相43
桐光学園44
横浜商大20
浅野10
湘南11
神奈川商工14
希望ヶ丘11
鶴見工10
横浜一商11
藤沢商10
藤嶺藤沢10
日大藤沢14
平塚学園11
横浜隼人10

神奈川を牽引する14名の指導者、元神奈川給餌の4名のプロ野球選手が登場

本書は、神奈川の高校で野球部を率いる14名の監督が登場します。それぞれの章で、指導スタイルやチームへの想い、そしてそれらがぶつかり合うライバル物語を綴っています。巻頭を飾るのは、2015年夏をはじめ、チームを3度の日本一に導いている門馬 敬治監督(東海大相模)。次に登場するのが、若くして名門校の監督を継ぎ、夏の神奈川を2連覇中と結果を残す平田 徹監督(横浜)。

門馬 敬治監督(東海大相模)
平田 徹監督(横浜)

その後も、野呂 雅之監督(桐光学園)、森林 貴彦監督(慶應義塾)、竹内 智一監督(鎌倉学園)、水谷 哲也監督(横浜隼人)、山本 秀明監督(日大藤沢)、伊藤 謙吾監督(日大)、高橋 伸明監督(相洋)、野原 慎太郎監督(大師)、八木 崇文監督(平塚学園)、 平田 隆康監督(向上)、村田 浩明監督(白山)、土屋 恵三郎監督(星槎国際湘南)が続々登場。

筒香 嘉智選手(DeNA/横浜出身)
田中 広輔選手(広島/東海大相模出身)
松井 裕樹投手(楽天/桐光学園出身)
母校・日大藤沢の特別臨時コーチに就任した山本 昌氏。50歳57日での先発出場はNPB最年長記録

また、神奈川の高校から巣立ち、プロの世界で活躍する筒香 嘉智選手(DeNA/横浜出身)、田中 広輔選手(広島/東海大相模出身)、松井 裕樹投手(楽天/桐光学園出身)が高校時代の思い出を語るスペシャルインタビューも。 さらに、神奈川が生んだ名球会投手であり、今年3月から母校・日大藤沢の特別臨時コーチに就任した山本 昌氏(元中日)の声も収載されています。

神奈川県大会は7月8日(日)に開幕しますが、この一冊があれば予選をもっと楽しむことができそうです。

『激戦 神奈川高校野球 新時代を戦う監督たち』
著者:大利 実
価格:本体1700円(税別)
電子版価格:1500円(税別)※インプレス直販参考価格
判型:四六判/400ページ
出版社:インプレス
ISBN:9784295003830
URL:https://book.impress.co.jp/books/1117101122

清水英行