ぼくらの自由研究室

【オッサンの保健体育】その14:夏の夜に、ほんとにあった怖い話……

 なんと! ひさしぶりにロッテリアの「肉ガッツリ絶品チーズバーガー」が復活しておりました!! 今年から肉の日メニューからなくなってしまっていたものが8月限定で販売されたのです。

8月に数量限定で肉ガッツリ絶品チーズバーガーが復活。たぶんもう終了した模様

 久しぶりの「肉ガッツリ」に喜々としてロッテリアに行ってきたのですが、残念なことに今回販売されたのはパティが1枚のシングルタイプのみ。以前あった絶品ダブルやトリプルがない。やむを得ずシングルを食したわけですが、これがバンズとパティがいい感じでバランスされている。

 なんてこったい! けしからん。

 あの肉がっつり絶品トリプルチーズバーガーの暴力的なまでのアンバランスさがないではないか!! 通常の1.5倍のパティがさらに3枚という圧倒的な肉のボリューム。対すれば、ただでさえオマケ程度の存在感のバンズは、あふれ出す肉汁とチーズから出る油にすっかり浸食されて、どんなに気をつかっても持つ手は油まみれ。そして口に含めば“ほぼ肉”

 そんなトリプルに慣れてしまった体には、シングルなんてもはや頬をなでるそよ風のごとし。あぁ、月に1度、原稿を書き終えたご褒美に食べていた肉がっつり絶品トリプルチーズバーガーが懐かしい。ロッテリア殿、なにとぞっ! なにとぞ再販してくださらぬかぁぁ!!

 フガッ、とりみだしました。スミマセン。久しぶりに食して、忘れかけていた肉がっつり愛が再燃してしまいました。しかし今年になってからあまりダイエットの効果が出ていないので、もしかしたら肉がっつりバーガーにはダイエット効果があるのかもしれませんゾ(※個人の感想です)。

コンビニで発見した絶品チーズバーガー味のポテトチップスを食す。むむーなぜ痩せないのだろう?
なんと袋には絶品チーズバーガーセットが120円もお安くなるチケット付き!! ということはこのチップスは実質80円程度。そんなに安いならいくら食べても太る気がしない(※個人の感想です)

もはや走っているだけで痩せられるステージではないのか?

 さて本題のダイエットですが、8月は毎週末50km程度走っている感じです。7月のあの酷暑から比べると少しは落ち着いた感のあった8月ですが、それでも根性なしのワタクシには日中に走る気など毛頭ありません。少しは涼しくなり始める18時過ぎから走って2時間30分ほど。距離は50kmと短めですが、その分休憩なしで走り続けています。

 で、体重はと言うと、なんということでしょう! さほど変化ナシ!! だいたい81kg台。高いときで82kg台、まれに80kg台に入るというのをこの3か月行ったり来たりしている状態。なぜだ?

 そんな話を周囲にすると、いやいや体重は変わらないけど筋肉が増えて体脂肪率が下がってるんじゃないの? とか言われるけど、こちとら高性能なタニタの体組成計で計測したログデータを見れば、筋肉量も体脂肪率もほぼ変化していないのが一目瞭然なのです。おそるべしタニタ。

 ただし悪い話ばかりではなくて、ギリッギリ、あくまでギリっギリですがBMIとか体脂肪率とかが“標準内”に収まってきています。標準の上限にいる感じですな。まぁ標準的な体型になってきたのだから痩せられる割合が減ってくるのは当然のことなのかもしれません。駄肉まみれだったかつてとは違って、単に走ってさえいれば痩せるステージは終わったのかもしれません。

タニタの体組成計で記録したここ3か月の体重と体脂肪率。81~82kg台を行ったり来たりでさほど変化なし
ただし、内臓脂肪がやや多いのと、あと体脂肪率が標準+なの以外は標準に。これはもはや標準体重のようなもの?

恐怖……!! 真っ赤に染まったLEDの話……

 さて、最近は涼しくなる夕方から走っているとは先ほど書いたとおりですが、そうすると帰路はすっかり夜になります。郊外の道路にしろ、街灯のないサイクリングロードにしろ、夜間の走行では身の危険を感じることも多くなります。特にこんな季節ですから、人けのない真っ暗な道を一人で走っていると不安になることも……。ということで今回はほんとにあった怖い話です。

 その日はいつもより夜遅い時間帯でした。クルマも人けもなく、街灯も少ない国道を一人で走っていると、遠方に赤い光の点滅が2つ見えました。光りの具合からして、すぐに自転車の尾灯だなと、前にも2台、走っている人がいるんだなと理解したのです。

 その赤い光はかなり遠く(たぶん100m以上)だったので、追いつくとしてもまだだいぶ先にだろうと判断して、すぐにもっと手前の道路に視線を移して走り続けました。そしてふたたび遠方に視線を持っていくと、なぜかさっきはあんなに遠くにあった赤い光が急激に迫っているのです。

 人間というのは無意識のうちにもいろいろ予想をしながら行動しているものです。その予想とは全然違う状況に、思った以上に動揺してしまいました。

 え? ナゼ? 仮に向こうが停車していたとしてもそんなに走っていないはず。何が起きているのか? ひるんで減速するも赤い点滅は離れるどころかどんどん近づいてきます。なぜだ? 何がおきてるんだぁぁぁぁあ!!!?

 次の瞬間、恐怖に固まっているワタクシの横を、仲睦まじいカップルが赤いLEDライトを前方に付けた自転車ですれ違っていきました……。

 いやもう2台ともって! しかも右側通行してるし!!

 とかもういろいろと突っ込みどころはありますが、タネがわかれば大したことのない話なのかもしれません。が、たかがライトの色だけに、こんなにも翻弄されたことにおどろかされました。つまりは、経験的にも赤いライトは後方だという認識、思い込みを持っていたし、ということは当分は追いつかないだろうという予想を無意識のうちにしていたワケです。

法律ではどうなってる?

 「前が白、後ろが赤」なんて、当たり前のことと思いすぎていて確認したこともなかったですが、せっかくの機会なので調べてみました。

 道路交通法第52条や第63条の9第2項にこのあたりの項目がありました。ざっくり言うと、前につける前照灯は白色(もしくは淡黄色)、後ろにつける尾灯は赤(地域によっては橙も可)になります。尾灯については、基準に適合する反射器材がついている場合はなくても大丈夫です。

 ちなみにこれは夜間や視界が50m以下の霧・トンネルの中の話です。日中や50m先が十分見える明るさのトンネルではこの限りではありません。

 ついでなのでもう少し深く掘り下げてみると、前照灯については都道府県ごとに違いますが、概ね10m先の障害物を確認できる明るさがあれば大丈夫のようです(神奈川県の場合は5m)。公益財団法人 日本交通管理技術協会にある型式認定基準にも「夜間前方10mにある交通上の障害物を容易に確認できるもの」とあるので10m照らせれば大丈夫なハズです。

 その10m先の障害物を確認できる明るさとしては、JISの基準として400カンデラという数字が見つかります。つまり前照灯は400カンデラ以上の白、もしくは淡黄色のライトであれば大丈夫なようです。

 なお、発電タイプの前照灯については角度についても指定がある地域もありましたが、都道府県ごとにかなり差があるのと、スポーツ自転車だと発電タイプということはまずないのでここではパスします。

 つぎに、基準に適合する反射器材について。これは保安基準に適合した自動車のライトで100m後方から照らしたときにその反射光を容易に確認できるもので、色は赤か橙とあります(道路交通法施行規則 第9条の4)。また、日本交通管理技術協会の型式認定基準では、反射光の色は赤(ペダル用のものにあたっては、赤または橙)。またサイズについては、少なくとも直径25mm以上の円を含む面積10㎠以上(ペダル用反射器にあっては、短辺8mm以上で面積5㎠以上)のものとなっていました。

 普通の自転車だとペダルやリアフェンダーに赤や橙のリフレクターがついているので尾灯はなくてもいいってことですね。スポーツ自転車でそういったリフレクターがない場合には、リフレクターをつけるか赤い尾灯を点灯させる必要があるということです。

前につける前照灯は白(または淡黄色)です!!
尾灯は赤。後方100mから確認できる明るさが必要です
車体後方やペダルに赤か橙のリフレクターがついていれば尾灯はなくても大丈夫です

 しかし今回の赤いLEDカップル。考えてみれば、わざわざライトを買ってきているわけですから、無灯火で走っている人よりも安全に対する意識はきっと高いのだと思います。でも、間違えて買ってしまったのか? はたまた赤は後ろという感覚がないのか? まぁ言われてみれば、今回ワタクシも調べるまで「普通そうでしょ?」っていうぐらいの認識でしたし、わざわざ誰かに教えられる機会もないですからな。

 とはいえ、そんな色の違いのせいでこんなにも困惑が起きたわけです。もしこちらがクルマだったら、その思い込みによる数秒の判断の遅れで事故につながったかもしれません。たかがライトの色ぐらいと侮っては恐ろしい、本当にあった怖い話でした。

瀬戸 学