ぼくらの自由研究室

【オッサンの保健体育】その13:もはやアトラクション! e-bikeでMTBコースを走ったら面白さがハンパない!!

 どーも、連日の猛暑にすっかりバテ気味の銀髪ブタ野郎です。さて、今回は皆さまに2つお詫びをしなければなりません。えー、まず掲載遅くなりました。スミマセン。

 いやー、前回お伝えしたとおり手を怪我したせいで、ずっと走れてませんで、ようやく最近走り始めたところ。といっても1か月以上のブランクと、連日の暑さであまり距離も伸びず、結果体重も変わらずで、ぶっちゃけ書くことがありません(汗)

 ってことで、今回は7月27日にMERIDA(メリダ)から発表になった新しいe-bikeを試乗できたので、その模様をお伝えしたいと思います。で、その上でもうひとつお詫びです。

メリダからe-bike「eBIG.SEVEN 600」が発表され、試乗してきました

 連載10回目の記事で、ミヤタからMTBタイプのe-bike「リッジランナー」を借りて、どこでも走れるMTBタイプのe-bikeは魅力的だね、なんてほざいておりましたが、間違いでありました。

 ワタクシ、MTBタイプのe-bikeの魅力を全然分かっておりませんでした。

 今回新型e-bikeの試乗として、MTB用のコースを走ったんですがもう目からウロコ。もうね、その楽しさ、自転車レベルじゃないです、もはや新しいアトラクション。何コレ!! マジ? ちょー楽しぃ~♪

「平たんな道ばかり走ってなぁにが“魅力的だ”だ、このスットコドッコイ!!」と、あの頃のブタ野郎を叱責してやりたい。そんな43歳の夏なのであります。

e-bikeで山道を走ってみたらメッチャ楽しい♪ ホントこれぞ“水を得た魚”です!!

もはやアトラクション!! e-bikeで走るMTBコース

 今回発表会にお邪魔したメリダっていうメーカー、普通の人にはあまりなじみのない名前かもしれませんが、実は世界で2番目に大きい自転車メーカーで、日本ではミヤタサイクルが扱っています。今回の発表会では驚きの発表がいろいろあったんですが、まずは衝撃的だったe-bikeのMTBコースでの試乗の様子をお伝えします。

 今回用意された試乗コースは静岡県の「御殿場高原 時之栖(ときのすみか)」にある「御殿場MTBパークFUTAGO」。まだオープン前で、9月末ごろにオープン予定のMTB専用コースです。なので試乗会の時点ではまだ一部のコースが走れるのみでしたが、MTB専用コースといってもジャンプ台があるようなことはなく、基本的にはただの山道です。クルマが1台走れるぐらいの階段がない登山道という感じ。

9月末ごろオープン予定の「御殿場MTBコースFUTAGO」。まだ工事中だったので全貌は不明ですが、基本的には未舗装の山道・林道といった感じです

 試乗用のe-bikeでそんなコースを進んで行くと、目の前に表れたのはとんでもない上り坂。普通なら自転車を押して上がるレベル、いくらギヤがたくさんあるMTBであっても立ちこぎは必至の急坂道です。しかしここで早速e-bikeの本領を発揮します。シマノのトップクラスに強力なアシストユニット「STEPS」のおかげで、ペダルがスッ、スッと入って、立ちこぎすることもなくモリモリと登っていきます。

 これこそがe-bikeの魅力その1です。とにかくね、見た目でイメージするのは、もう汗をダラダラかきながら、ゼーゼー言いながら登るような坂道なんですよ。なのに実際には、普通に座ったまま、平たん路をこぎ始める時ぐらいのチカラ加減。「頑張る」という言葉は無縁です。例えるならパワードスーツを着てめっちゃチカラ持ちになった感じ。自転車なのに自分でこいでいる感がないです。まるでバイクに乗っているみたい。

 それでいて操作感はあくまで自転車。バイクのようにスロットルを開けすぎてアタフタする不安もないです。最初だけはちょっと緊張するかもしれませんが、すぐにいけちゃう自分にニヤニヤするはず。しかも路面は徒歩でも滑りそうなところなのにブロックタイヤがしっかりとグリップして、普通ならとても走れそうにない場所をモリモリ進める走破感が気持ちいいです。スゴい! e-bike楽しい♪

写真だとなかなか勾配が伝わりにくいんですが、結構急な上り坂があちこちに。でもご覧のとおり片手を離せるぐらい余裕で登れてしまいます♪ さすがe-bike!!

 森の中は日陰で、結構涼しくて気持ちよく走れます。これが魅力その2ですね。速く走ってもいいですが、ゆっくり走っていてもハイキング気分で、森の中の涼しさが気持ちいいです。ところどころ木の根っこが出ていたり、デコボコの道もありますが、太いタイヤとサスペンションで乗り心地もいいし安定感もあるので、わざと道の悪いところを走ったりして、普通じゃ走れないところを走る感じがまた楽しい。あきらかに普段の街中の移動とは趣が違います。

木漏れ日の中を走るのはハイキング気分。速く走ってもゆっくり走っても楽しめます

 そして下りで感じる魅力その3。緩やかな下りやデコボコな下り、下りながらのカーブなどいろいろありますが、ここはもうこぐ必要なし。さすがMTBタイプならではの楽しさで、自転車というより、ジェットコースターかはたまたウォータースライダーかと、アトラクション感覚でめっちゃ楽しめます。

 ブレーキも前後ディスクブレーキなので、急な下りでもゆっくり安定して走ることができます。慣れた人なら勢いよく下ってもいいし、初心者ならゆっくり自分のペースで走っても十分楽しめるはず。ワタクシも最初はちょっと控えめにいきましたが、ぜんぜん平気だと思うと徐々にペースを上げて……、とそれぞれ自分のペースで楽しめるのもいいですね!

結構すごいデコボコな下りも!! でも太いタイヤとサスペンションのおかげで驚くほど安定して走れちゃいます!!
急な下りも強力なディスクブレーキですごい安心感。慣れるとだんだんペースが上げられてそれもまた楽しい!!

 この日はまったく未経験という女性も参加されてましたが、初体験でもすっかり楽しんでいたみたいです。歩いて登山するより体力がいらず、自転車に乗れる人ならたぶん誰でも走れちゃいます。それでいてバイクのような力強さ、ハイキングのようなすがすがしさ、ウォータースライダーのような爽快感が楽しめるのだから、もうほんと、自転車って呼んじゃダメですね。全く新しいアクティビティだと思った方がしっくりきます。たとえばセグウェイなんかと比べても、乗るのに練習もいらないし、それでいてより悪路も走れて自由度が高く、スピードも出せて爽快感も楽しめる。しかもそんなに疲れないし自分のペースで楽しめるというのもいいです。

 残念なのはe-bikeに小さな子どもサイズがないってことですが、ミヤタのリッジランナーなら身長150cmぐらいから適応するので中高生ぐらいの子どもや奥さんなんかも一緒に、それぞれのペースで楽しめるんじゃないかと思います。

 今のところコースの利用料やe-bikeのレンタル料など詳細は未定ですが、ここで一度e-bikeを体験すると、めっちゃ欲しくなると思います。たとえばスノボとか、ジェットスキーとか、いろいろと遊び用のギアってありますが、それらって遊び以外にほぼ使い道がないじゃないですか。でもe-bikeなら普段も自転車として使えて、しかもアクティビティ道具としても使える。今回MTB用のコースを走ってみて、マジでe-bikeの評価が大きく変わりました。御殿場MTBパークFUTAGOの詳細が決まったらまたお伝えしたいと思います。

メリダの新型e-bikeとリッジランナーは何が違う?

 さて、話は前後しますが、今回発表された新型e-bikeは、メリダ「eBIG.SEVEN 600」になります。他にも発表会では、ロードバイクやシクロクロスなど、新モデルが登場してましたが、気になるeBIG.SEVEN 600を、ミヤタ リッジランナーと比べてみましょう。

 eBIG.SEVENは、フロントだけサスペンションがついたハードテイルと呼ばれるタイプのMTBになります。これはリッジランナーも同じ。ドライブユニットユニットはシマノのSTEPS E8080 250WでバッテリーはE8010、航続距離もHIGH:95km/NORMAL:130km/ECO:140kmとリッジランナーとまったく同じです。コンポーネント関連も、前後ともシマノ製油圧ディスクブレーキ(180mm)でディレイラーがデオーレ、フロントシングル、リア10Sというのもリッジランナーと同じ。で、価格はリッジランナーより1万円安い35万9000円。

メリダブランドでは日本初となるe-bike「eBIG.SEVEN 600」が発表
シマノ「STEPS」を搭載したモデルで、10月発売予定。価格は35万9000円

 まぁぶっちゃけ何がちがうの? ってことなんですが、リッジランナーはフロントサスをストロークしないようにロックする機構があるのに対してeBIG.SEVENにはなく、手元のレバーでシートの上げ下げができるドロッパーシートポストもリッジランナーのみの装備。

 タイヤはリッジランナーが27.5×2.8サイズのワイドタイヤなのに対してeBIG.SEVENは27.5×2.2と一般的なMTBサイズ。また、リアのギア比は11-42Tと同じものの、フロントがリッジランナーが34Tに対してeBIG.SEVENが38Tと高速寄り。

 装備だけ見ていくと1万円の価格差にしてはリッジランナーのほうが全部入り感がありますが、その代わり重量は21.3kgに対して19.2kg(どちらも430mmサイズ)とeBIG.SEVENのほうが1.9kg軽くなっています。

 大きな差はタイヤの太さとサスのストローク量です。リッジランナーのほうがタイヤが太くてサスも130mmのストローク、それに対してeBIG.SEVENはタイヤは普通でストロークが100mm。イメージとしては、山を上って下りてと越えながらあらゆる道を走破するのを目的とするのがリッジランナーで、eBIG.SEVENはというと、山の中にある決められたコースをぐるぐると回り、そのスピードを競うような使い方寄りなんだそうです。

19.2kgとe-bikeの中では軽さが際立つeBIG.SEVEN
フロントサスはストローク100mm。ロック機構はないがダンピングの効き具合は調整可能
タイヤは27.5×2.20とMTBとしては標準的な太さ
アシストユニットはシマノ STEPS。バッテリー容量も航続距離もリッジランナーと同じ
コンポーネントはデオーレの10速。リアのギア比はリッジランナーと同じだが、フロントが38Tとリッジランナーよりハイギヤードだ
前後油圧ブレーキはシマノDEOREでローター径もリッジランナーと同じ

走り比べてみた。なんと発売前のフルサスe-bikeにも試乗!!

 まぁそんな説明を聞いてもまだピンと来なかったワケですが、実際にリッジランナーとeBIG.SEVENでコースを走り比べてみたら予想以上に印象が違って驚きでした。

 一番違いを感じたのはやはりタイヤの太さです。タイヤのワイドなリッジランナーのほうが、木の根っこのような突起に対しても衝撃をいなす感じで、荒れた路面を走っていてもなにごとも無い安定感があります。また、タイヤのブロックが路面をグッとつかむようなイメージで、急な坂道なんかでも全然滑る気がしないって感じです。

滑りそうな路面でもデコボコ路面でも安定した走りができるリッジランナー

 なんですが、実は個人的にはeBIG.SEVENが気に入りました。とにかく単なる10%の重量の差とは思えないほどに軽快感があるんです。タイヤもリッジランナーが路面にまとわりついてグリップするイメージなのに対して、固いスパイクで切り込んで行くようなイメージで、安定感は減るけど軽快感があります。リッジランナーのほうがグリップや安定感がありますが、多少滑ってもなんとかなりそうな軽快感、一体感がeBIG.SEVENにはあるんです。

10%ほどの重量差以上に軽快感があるeBIG.SEVEN。万人向けなのはリッジランナーだと思いますが個人的にはこの軽快感が好き!

 最後に、まだ日本では発売されていない前後ともにサスペンションがついたタイプのe-bike「eONE-SIXTY 900」にも試乗できました。こちらは前後サスに加えてブレーキローターも前後203mmでタイヤも27.5×2.8とますます太い! コンポーネントはデオーレXTの11Sを採用するなど、価格は未定ですがいかにもスゴそうです。ちなみにカタログを見るとONE-SIXTYシリーズはダウンヒルでスピードを競うような使い方をするモデルみたいです。

なんと前後ともにサスペンションのついたe-bike「eONE-SIXTY 900」にも試乗できました
ストローク量等の詳細は不明ですが、強さを調整可能なフロントサス。ロックショックス ヤリ
ロアサスもロックショックスがついてました
タイヤは27.5×2.80。太い上にゴツゴツのブロックタイヤ。その分グリップ感はスゴい!!
アシストユニットはシマノ「STEPS」。詳細は不明ですが、おそらくeBIG.SEVENと同じ
ブレーキレバーやシフターはシマノSLX。eBIG.SEVENなどのDEOREのひとつ上のグレード
手元のスイッチでシートの高さを調整できるドロッパーシートポストを装備
フロントはシングルの34T、リアディレイラーはDEORE XTで11速
前後油圧ディスク。キャリパーはシマノSLXでローターは前後とも203mm

 乗ってみるとリッジランナーをさらに安定させたような感じでした。グリップもさらに高くて悪路を走ってもすごく安定している。特に驚きだったのがリアサスがついているのに、ペダルをこいだときの力があまり逃げる感じがしないことです。昔、安物のリアサス付きのMTBに乗ったときには、なんだかペダルをこぐ度にリアが沈んで前に進まない感じがありましたが、そういった印象が少なくて、やっぱりいい自転車は違うんですね。

 乗り比べた印象としては、リッジランナーでも十分グリップも安定感もあるし、発売価格は未定ですが、価格差を考えたらeONE-SIXTYまではいらないかも、って思いました。逆にリッジランナー大健闘!!と。でもあれですな、よく考えてみるとこのクラスに乗る人はもっとすごいスピードで走るんだろうから、そうするとこの前後サスやグリップが必要になるのかも。そう考えるとブタ野郎が遊びで使うレベルでこのバイクを評価するなって話ですな。

乗った印象はリッジランナーに近い印象でより安心感がある感じ。リアサスの存在を感じさせないのが逆にスゴい!

伊豆でメリダのすべての種類・サイズのバイクが試乗できる!?

 さて、またまた話が前後しますが、今回のメリダ発表会、道の駅「伊豆のへそ」があるIZU VILLAGE(伊豆ビレッジ)で行われました。

 なぜこんなところで? と思いましたが、なんとこの伊豆ビレッジに、すべてのメリダの現行モデルが試乗できる「MERIDA X BASE」をオープンさせるのだそうです! 今回の発表会はそのお披露目も含まれていたのです。

 オープンは9月1日からということもあって、外から見るとそんな気配がありませんが、案内されるまま植物園を抜けていくと、そこには突然だだっ広いホールが!! さらに見渡す限り自転車自転車自転車……。聞けば今日置いてあるのはまだすべてではなく、オープン時にはメリダのすべてのモデル、そしてすべてのサイズをそろえるのだそうです! しかもそれをレンタルできるようにするのだとか。

伊豆縦貫道から修善寺道路へ入って大仁中央ICのすぐそばにある伊豆ビレッジ。道の駅やレストラン、植物園、そして2017年12月には宿泊施設もできた複合施設
よく見ると「MERIDA X BASE」の看板が!
入場は無料です!!
案内に従って植物園を抜けると突然MERIDAの文字がっ
回り込んで先に進むと、何コレ! すごい広いホールに自転車がたくさん!! これでもまだ一部なんだとか
あっちにもこっちにもロードバイクだらけ
MTBもあちこちに。他に子供用自転車なんかもありました
バーチャルサイクリング体験も
アクセサリー類の販売も

 ロードバイクやMTBとかって、結構高価なのに事前に試乗するのが難しいんですよね。普通のスポーツバイク販売店に展示されているのは数十台レベルで、実際に試乗できるのは数台。よほど根気よく探さなければ欲しいモデルのジャストサイズで試乗するのは難しいです。ましてやもうひとつ小さいサイズと比較したいとか、もうひとつ上のグレードと比較したいなんていうのはなかなかできません。

 ところがこのX BASEなら、メリダの気になる車種、サイズのバイクを借りて、いろいろ乗り比べたり、4時間、あるいは7時間みっちり試乗することもできるのです。レンタルは有料ですが、その分を購入時にキャッシュバックするクーポンを発行するとのことなので、後に購入すればレンタル代は実質無料になるという仕組み。

 周りに自転車仲間がたくさんいればいろいろと試すこともできますが、そうでないなら、一度実際に試せるってのはうれしいサービスになるはずです。

 ちなみに伊豆のへそには宿泊施設もあるので、ここを拠点に伊豆サイクリングを楽しんだり、将来的にはグランツールのパブリックビューイングなども予定しているとのこと。

 X BASEのオープンは9月1日ですが、本日より公式サイトがオープン、8月20日よりレンタルなどの予約が開始されます。伊豆のへそは都心から東名で2時間程度。これからスポーツバイクを買おうと思っている人は、ぜひ足を運んでみては。

瀬戸 学