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メッツとデザインエクスチェンジが提携し、新ソフトを販売へ
デザインエクスチェンジ 藤井健之代表(右)
メッツ 永田典之社長(左)

  ソフトウェア開発・販売のメッツ(4744)とデザイン用の素材の販売などを手がけるデザインエクスチェンジ(4794)は、両社製品の特徴を活かした新製品の開発・販売に関して業務提携することで22日に合意、23日に記者会見して発表した。

  デザインの素材コンテンツとメッツのグラフィックソフト「G.CREW8」「PhotoCrew2」をベースに2タイトルのソフトウェアを共同開発し、4-6月に販売開始する予定。デザインが店頭販売を行い、メッツがインターネットを通じてオンライン販売を行う。メッツが自社2製品のライセンスをデザインに供給し、デザインの素材コンテンツの一部をメッツに供給するかたち。

  デザインは、クリエーターとユーザーのデザインニーズを仲介するデザインの取引所「DesignEXchange」を運営しており、メッツは子会社のアイミディアがwebマガジンや懸賞など複数のチャンネルから構成されるコンテンツ配信サイト「i-mediatv」を運営している。今回の提携でそれぞれの登録ユーザーに対しても販売活動を行うほか、コンテンツの充実にもつなげていくかまえ。

  デザインの藤井健之代表取締役は「これまで主にビジネスユーザーの利用が多かったが、今回の提携でコンシューマーユーザーに対しても積極的に展開することができるようになる。また、画像や動画、音源など単なる素材メーカーからの脱却も図れるだろう」とメリットを述べた。また、メッツの永田典之社長は「ネットの成長を見込み昨年夏に店頭でのパッケージ販売を止め、ASPなどオンラインでの展開に経営資源を集中させた。人員的にも店頭とオンラインを両方手がけるのは困難だったため、経営資源を割かずに店頭販売できるならと考え話が進んだ」と提携の背景を語った上で、「今後開発・販売する新製品2タイトルあわせて5万本の販売(ライセンス供給)を目指す」と述べた。

  デザインの素材パッケージ製品「具-満タンシリーズ」はこれまで250タイトルあり、トータルで50万本を販売、同パッケージの登録ユーザーは15万人。また、DesignEXchangeの登録ユーザーは5万人。一方、メッツの製品はオンライン販売に切り替えてからの半年間(昨年7-12月)で、「G.CREW8」1万6,000本、「PhotoCrew2」1万1,000本、宛名ソフト「筆自慢」1万8,000本を販売している。登録ユーザー数は4万7,000人。

■URL
・ニュースリリース
http://www.metscorp.co.jp/press/press/2001_0323a1.html
・メッツ
http://www.metscorp.co.jp/
・デザインエクスチェンジ
http://www.designexchange.co.jp/
・DesignEXchange WEB
http://www.dex.ne.jp/
・アイミディア
http://www.i-mediatv.co.jp/

(別井貴志)
2001/03/23 15:16