大日本印刷（7912）は19日、出版物をインターネット上からダウンロードによる販売と、読者のニーズによるオンデマンド本の製造と配送を行うECサイト「ウェブの書斎」を21日から開設する、と発表した。当初はパソコン対応だけだが、携帯情報端末（PDA）や携帯電話などにも配信できるようなプラットフォームの拡大を計画している。

　 サービスの1つは著名な書籍をデジタルデータ化してダウンロードによって販売する電子書籍。希望者にはあらかじめ専用ソフトウェアのビューアーとフォントを盛り込んだCD-ROMを無料で配布し、ネット上で課金決済も完了。タイトルなどの概要が見れる立ち読み機能も含んでいる。

　 もう1つはユーザーの必要に応じて1冊から紙ベースの本を作って宅配するオンデマンド本。受け付けから約1週間で配送し、決済はすべて着払いで行う。

　 当初は入手しづらくなった小説などで360タイトルを用意。1年で1,000タイトルにする計画で、今後は専門書や実用書も扱い2003年度には3億円の売上高をめざすことにしている。