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NEC、SE対象に新報酬制度~個人の絶対評価で人材獲得強化も

  NEC(6701)は8日、システムエンジニア(SE)に対する新報酬制度「プロフェッショナルSE報酬体系」を4月から導入する、と発表した。社内での審査によって高い専門性が認められた場合は従来からあるNEC全社共通の報酬制度とは全く切り離し、個人の能力に応じた年俸設定を行う。SEによってはこれまでの年収を大幅に上回る報酬を受け取ることが可能になる。“個人の絶対的な評価尺度”を取り入れることで他社を大きく凌ぐ人材教育や獲得につなげたい考えだ。

  新制度は、現在1万2,000人がいるNECソリューションズプロフェッショナル認定者全員を対象に能力評価を行い、新しくNSCP(NEC Solutions Certified Professional)の呼び方で上から(1)上席プロフェッショナル(2)プロフェッショナル(3)スペシャリスト・システムインプリメンタ――に区分する。全員が能力と業績の評価を受けるほか、上席プロフェッショナルは、社外専門家や同社役員による面接審査などを経て、最終的な認定にたどりつく。

  報酬は月給12カ月分の基本年俸と、1年間の業績や業務の難易度によって上席は0~1,200万円、プロフェッショナルは0~900万円の間で金額が確定。上席の場合は最高で2,000万円を超えるケースも出てくる、という。

■URL
・NEC
http://www.nec.co.jp/

(市川徹)
2001/03/08 13:26