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北米のADSL、2004年に1,860万世帯に~年率7割成長

  米国の通信産業調査会社であるRHKは6日(現地時間)、北米のDSL普及見通しのリポートを発表した。それによるとADSLは、2000年末の220万ユーザーから、今後年率71%で成長し2004年には1,860万ユーザーに達すると予測している。その時点で家庭用のブロードバンドの50%をADSLが占めるとしている。

  RHKは、ビジネスユーザー向けのサービスで「上り」と「下り」の通信速度が同一のSDSLの普及についても調査した。こちらはADSLより普及速度が緩やかで、2000年の約56万ユーザーから、2004年には260万ユーザーになると見ている。

  また、DSLのインフラ面では、現状は総世帯の50%程度しか導入できないものの、2004年には70%をカバーできると予測している。日本ではようやく今年からADSLの本格普及が始まる段階になっているが、今後はネット先進国の北米を追随する普及パターンとなりそうで、RHKの今回の予測が注目される。

■URL
・ニュースリリース
http://www.rhk.com/pressrelease.asp?id=105
・DSL普及状況公開ページ(総務省)
http://www.mpt.go.jp/whatsnew/dsl/index.html
・需要を根こそぎ?~東西NTT、ADSL本格参入の波紋
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/20/doc1480.htm
・北米の780万世帯がブロードバンド接続~カイネティックが調査
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/03/02/doc2166.htm

(池原照雄)
2001/03/07 17:05