Linux OSのターボリナックスと開発ツールなどのボーランドは2日、同OS対応の開発環境ソフト「ボーランド・カイリックス日本語版」について、技術と販売の両面で提携したと発表した。Windowsプラットフォームのソフト開発ツールで高いシェアを持つボーランドのデルファイをLinuxにも移植するもので、Linux OSがパソコン1台のスタンドアロンからサーバーへ、さらに開発環境にまで普及してきたことを示すものになりそうだ。

　 デルファイは、アプリケーションソフトウェアの開発環境ソフトで、エンジニアやプログラマーは視覚的に表示される画面を見ながらソフトウェアの開発を行うことができるものとして高い評価を受けている。

　 今回はこのソフトをLinux OS上でも実行できるようにするもの。日本語や中国語などいわゆるダブルバイト文字圏では開発も欧米とは大きく異なるため、ターボリナックスが全面的に協力することとなった。

　 両社は、デスクトップ用Linux OSのTurbolinux Workstationの上で動くカイリックスの開発を共同で進めるほか、マーケティング、プロモーション、セミナーなども協力して実施する予定だ。