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次世代ホームネットワークを共同開発~NTT-MEと殖産住宅

  エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)と殖産住宅相互(1920)は、次世代インターネット対応住宅事業で提携し、必要な情報配線システムの共同開発に乗り出した。殖産住宅の「ホーメスト輝」シリーズの「IT空間の家」にNTT-MEの家庭内情報配線システム「ホームLAN」を組み込んで、次世代ホームネットワークを提供する。

  NTT-MEが住宅情報配線システムに関するコンサルティング、開発を行い、殖産住宅が集中管理ボックスを配備したマルチスペースを持つIT空間を提案する。NTT-MEが独自に行った調査では、一戸建て住宅内の電話用モジュラージャック数は平均1.3カ所と少なく、ネットの常時接続のニーズに対応できない住宅が多かった。両社はこうした実情を汲み取り、ユーザー1人ひとりのライフスタイルに合ったネットワークシステムの開発を行い、アフターサービスを充実させる。

  住宅情報配線システムの価格は約150万円。殖産住宅が展開している関東、東海、関西、九州エリアで販売し、年間700セットの売り上げを見込んでいる。今後は、ADSLをはじめ、FTTHなどの超高速インターネット要望に対応するEEE1394などの技術を取り入れた次世代ホームネットワークシステムの共同開発を行い、入居者に対して生活に役立つコンテンツを提供していくなど、生活をより一層豊かにするための事業に取り組む。

■URL
・NTT-ME
http://www.ntt-me.co.jp/
・殖産住宅相互
http://www.homest.co.jp/

(塩谷麻樹)
2001/01/31 10:14