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効率的なIP流通の実験完了~富士通、ソニーなど5社が業界標準目指す

  富士通(6702)、松下電器産業(6752)、ソニー(6758)、東芝(6502)、メンター・グラフィックス・ジャパンの5社は、1999年6月に設立した「IPHighwayコンソーシアム」による実証実験を終え、情報処理振興事業協会に結果を報告した。インテレクチュアル・プロパティ(IP)と呼ばれる共通のファームウェアやソフトウェアを通してデータの流通の行うもので、高速ネットワークをベースとした実験が成功し、普及に向けたステップを踏むこととなった。

  実験内容は(1)高速ネットワーク、インターネットをベースとするIP流通仕様策定(2)策定した仕様に基づくIP流通システム“IPEX”の開発(3)IPEXでのデータ交換―など。インターネットと10Mbps高速専用線を使った幹事5社による実験では、すべて高効率でのデータ流通を確認した。

  特にシステムLSIの設計の分野では、システムLSIに組み込まれるIPのデータ交換が形式や手順が標準化されていないことから各社はIPEXの業界標準をめざすことにしており、新しいコンソーシアムを立ち上げる計画もある。

■URL
・ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2001/01/25-1.html

(市川徹)
2001/01/26 10:44