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マネックスの夜間取引が26日に“プレイボール”

  マネックス証券(8626)は23日、政府の認可を得次第、26日をめどに夜間取引「マネックスナイター」を開始すると正式に発表した。同証券に口座をもつ顧客が参加できる。個人向けの夜間・時間外取引としては、22日から開始したDLJdirect SFG証券に次ぎ2番目となる。

「カキーン」、ヒットかホームランか・・・
  取引時間は平日の17時~23時59分だが、取引所取引大引け後の約定処理の都合や権利落ちに伴う基準値の調整作業などの影響で特定銘柄の取引開始時刻が遅れる場合があるという。同証券が取扱っている銘柄のうち、マーケットメイク銘柄を除くすべての銘柄、3,000銘柄以上を対象とする。日本証券業協会により売買停止措置が発動された場合はそれに準じて売買を停止することがある。手数料は、インターネット指値注文と同じ。

  取引値は原則として取引所・取引市場の当日終値(各銘柄毎に翌営業日の取引所取引基準値となる最終値)1本値で行う。終値がない場合は最終気配値とすることもある。

  1本値にすることに対して同証券では「特定のマーケットメイカーや機関投資家などを介在させずに、取引所取引の終値1本値にすることで透明で公正な取引の場を提供したい」と説明している。

  夜間取引が実施される私設取引システム(PTS)では、市場に対して中立の立場で情報の管理、取引の監視を行い“公正な取引の番人”として機能してきた取引所が介在することがない。マネックスは、機関投資家と個人との情報格差は夜間により大きくなるなど問題が少なくない判断、終値方式にした。マーケットメイカーが自らの利益追求を優先させる可能性を否定できず、相対的に情報入手が遅れがちになる個人に目に見えない不利益がもたらされる可能性があるというわけだ。

  現時点で、個人投資家にとってベターな投資の場を提供する考えから、独自の理念で夜間取引を開始するわけだが、マーケティングはなじみやすい戦略をとっている。野球のナイターをイメージし「ご自宅で、お風呂上がりのビールを片手にゆっくりお取り引きいただけます。延長戦なしの1本勝負です」とのキャッチコピーでアピールする。

夜間取引デモ画面


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■URL
・マネックス証券夜間取引
http://www.monex.co.jp/free/Announce/2001/20010123.html
・理念・概要・ルール
http://www.monex.co.jp/free/HLP_Answer4_pts_Disp.html
・夜間取引デモ画面
http://www.monex.co.jp/static/MONEX/STK/STK_VBuyStock_GFrm.html
・DLJの夜間取引まずまずの出だし
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/22/doc1740.htm
・日本初の個人向け夜間取引市場~いよいよスタート
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/22/doc1735.htm

(別井貴志)
2001/01/23 17:14