バンダイ（7967）グループのバンダイネットワークスは19日、大手通信事業者や版権元など取引先、パートナー26社に対して昨年12月27日付で第3者割当て増資を実施したと発表した。

　 同社は、昨年9月にバンダイから独立し100％出資子会社として設立されたコンテンツ開発企業。携帯電話向けコンテンツでは各社の端末向けに提供しており、1月15日現在の有料コンテンツ加入者数は356万人。Webコンテンツでは、有料ネットワークゲームや壁紙配信サービス、ネット通販などを行う。オープンループやオムロン（6645）、オムロンソフトウェアなどと新技術の開発も手がけている。

　 今回の増資により発行済み株式数は1万1,729株となり、資本金は5億円から5億8,645万円になった。増資を引き受けたのは、KDDI（9433）やサンリオ（8136）、角川書店（9477）、J-フォン東日本、クアルコムジャパンなど26社だが、各社の出資額、保有比率などは非公開。バンダイの保有比率は85.3％になった。

　 今後、ネットワーク環境はIMT-2000の開始やブルートゥースなどにより一段と進化すると考えられ、これらパートナー企業と協力しながら新コンテンツや技術の開発をさらに積極化していく構えだ。