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東芝、燃料電池採用の無停電電源装置を開発

  東芝(6502)は、燃料電池を組み合わせたUPS(無停電電源装置)を開発、企業や自治体への営業活動を始めた。コンピューターなどの電源をバックアップするUPSは、通常、電力を交流・直流、直流・交流に変換しており、この際に10%程度の変換ロスが生じている。開発した新タイプは燃料電池の直流発電を直接接続するため、ロスを5%に抑制できるという。

  また、余剰電力をUPSに接続していない機器に供給することや、燃料電池の排熱をコージェネレーション(熱電併給)として利用することなどにより、ランニングコストは従来システムに比べ15~25%低減できるとしている。価格は設置公示や試運転費用を含め1億4,000万円から。燃料電池はクリーンな新エネルギーのため、このUPSを導入する際は国から、民間は3分の1、自治体は2分の1の補助金が支給される。

■URL
・ニュースリリ―ス
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2001_01/pr_j1702.htm
・東芝
http://www.toshiba.co.jp/

(池原照雄)
2001/01/18 10:47