日立製作所（6501）とオムロン（6645）は17日、FA制御システムのIT化ソリューションで広範囲に提携することで合意した、と発表した。両社はお互いのノウハウを統合してシステムソリューションを作り上げるほか、販売についても共同歩調をとることによって競争力を高める考え。今後は保守やパーツの相互供給などでも協業化を前提に検討していく計画だ。

　 日立は産業分野で規模の大きな情報制御システムにおいて高いレベルの技術力や導入実績があり、オムロンは国内トップシェアをもつ総合FA機器メーカー。マニュファクチャリングエクゼクションシステム（MES）の制御ソフトなどでも高レベルのノウハウをもつ日立が、オムロンの制御システム系ハードウェアと組むことで最適なソリューションを目指す。

　 当初は食品、薬品、化粧品などのFA分野をターゲットにし、物流や流通分野でも提携範囲を拡大していく予定。両社以外のソリューションパトナーへも積極的に参加を呼びかけていく、としている。