東京証券取引所はディスクロージャーに積極的な企業を年1回表彰しているが、第6回表彰会社5社を発表した。表彰されたのは、日立製作所（6501）、アイワ（6761）、TDK（6762）、HOYA（7741）、三洋電機クレジット（8565）。アイワとHOYAは1996年1月の第1回表彰に続き2度目。

　 選定委員会では、5社ともに決算短信と事業報告書の内容などが充実していた点を評価している。

　 一方、同取引所では21世紀を迎え、新たな時代に向けて国際的に存在意義の高い真のグローバル市場を目指すため「本年の主要課題」として今後の取り組みをまとめた。課題としては（1）取引・決済インフラの機能強化、（2）多様かつ魅力ある投資対象の提供、（3）市場の公正性・信頼性の向上、（4）グローバル市場としての機能強化、（5）組織的基盤の強化、（6）我が国証券市場の機能強化に向けた取り組み、の6つをあげている。

　 その内容としては、決済期間のT+1への短縮や、3月を目途にCB（転換社債）システムのリプレースを実施すること、反社会的勢力の排除に努めること、不動産投資信託や指数連動型上場投資信託（ETF）など幅広い投資対象の上場を実現することなど具体的な目標や予定も掲載されている。