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東芝、次世代携帯のテレビ電話対応LSI~10月から量産へ

  東芝(6502)は、次世代携帯電話に向けた画像処理用LSI「TC35273XB」を商品化した。MPEG-4を採用し、画像の圧縮と伸長を同時に行うため携帯電話端末で相手の話している顔をリアルタイムに見ながらの会話を可能にする。

  MPEG-4画像圧縮伸長とオーディオ信号の処理、12メガバイトDRAMをひとつのチップに組み込んだ。線幅0.18ミクロンで小型携帯端末への搭載に必要条件となる低消費電力も実現している。

  「IMT-2000」規格の次世代携帯テレビ電話やモバイル動画配信に対応した小型の携帯端末を可能にするほか、マルチメディア処理を必要としない時には、チップ内部の電源をカットできる回路技術を使っているため大幅に消費電力を削減できるという。

  サンプル価格は5,000円。2001年4月に出荷を開始し、10月には月産10万個規模に乗せる。

■URL
・ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2001_01/pr_j1502.htm
・東芝
http://www.toshiba.co.jp/
・デジタルHDTV向け高圧縮のMPEG-2~三菱電機など共同開発
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/27/doc524.htm

(塩谷麻樹)
2001/01/17 09:16