FINANCE Watch
小説などのCDをネット発売~新潮社系のサウンドシェルフ

  出版大手の新潮社と大日本印刷(7912)による共同出資会社のサウンドシェルフは、小説の朗読や講演を収録したCDなどのメディア販売をスタートさせた。新潮社が取り扱ってきた文芸関連300タイトルに及ぶもので、ネット上で決済、申し込みから10日後には郵送される仕組みを作った。初年度5,000万円の販売を目指す。

  サウンドシェルフはこれまで会員制の音声コンテンツ事業を行ってきた。月額900円のみで、登録されているコンテンツをストリーミング方式によって何度も繰り返し聞けるサービス。メディアでも欲しい、といったニーズに応えて新サービスに踏み切った。

  メニューには小説で夏目漱石「草枕」や宮沢賢治「銀河鉄道の夜」など200タイトル、小林秀雄や三島由紀夫の講演が70タイトル、さらに古今亭志ん生、三遊亭円生などの落語もある。CDとカセットがあり、価格は1,800円から。

  将来は新潮社扱い以外のコンテンツも販売する計画で、3年後には3億円の事業に育てる考えだ。

■URL
・サウンドシェルフ
http://ssweb.ne.jp/
・新潮社・Web新潮
http://www.webshincho.com/
・大日本印刷
http://www.dnp.co.jp/

(市川徹)
2001/01/16 11:43