2011年も残すところあとわずか。皆さんの年賀状作りもラストスパートがかかっていることでしょう。自慢のお子様や愛らしいペット、旅の思い出風景などの写真を選んだり、干支にちなんだ小物を使って年賀状用に写真を撮っている方もいらっしゃるかも知れませんね。そして写真好きな皆さんのことですから、肌が綺麗に見えるように色味を変えたり、花の爽やかさが際立つように明るさを変えたりとレタッチも施していることでしょう。

 でも、ちょっと待って!! そのレタッチをしているモニターはちゃんと正しい色を描き出していますか? 「私は自分で印刷しないでプリントショップに出しちゃうもん」なんて言っているアナタが、実は一番危険なんです!

 自分で印刷する場合はその用紙の白色に合わせてカラーマッチングを行えば良かったのですが、プリントショップなどに印刷をお願いする場合は、そのお店がどんな用紙を使うかはわかりませんよね。だからと言って何も考えずに印刷に出してしまうと、自分が一生懸命レタッチして調整した色とはまったく違う色の年賀状がい~っぱい刷り上ってきてしまうなんて、とても悲しい事態に遭遇してしまう可能性が“大”なのです!

 そんな後悔をしないためのお助けアイテムがこちら、ナナオのエンターテインメントモニター「FORIS FS2332」と、カラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」です! 今までキャリブレーションという言葉に「面倒くさそう」「難しそう」と苦手意識を抱いていた方も、「えっ、こんなに簡単なの!?」と、逆に今までやらなかったことを後悔しちゃうくらいサクサクッとできてしまう、超簡単キャリブレーションをご紹介します!

色調整してないモニターでレタッチしても結果は悲しいだけ!

 まずは色温度についてちょっとおさらいしてみましょう。カメラではお馴染みの、ホワイトバランスを考えてみてください。太陽光モード、曇りモード、蛍光灯モードなどがありますよね。これはすべて「K(ケルビン)」という単位の数字に置き換えることができて、例えば一般的に昼間の太陽の色温度は5500K、家庭の照明に多い蛍光灯の色温度は4500Kくらいとされています。この数値は写真を撮るときだけではなく、見るときにも適応されるものなのです。

 つまり、太陽の下で写真を見るようなときは5500Kに、家庭の蛍光灯の下で写真を見るときは4500Kに調整したモニターを使えば、ほぼそのままの色を再現できるということになります。印刷する場合も同じで、太陽の下で見ることを想定して印刷をするなら色温度は5500K辺りに調整したモニターでレタッチ作業などを行わないと、思った色は出ず、想定外の色味の印刷物が仕上がってしまいます。

 カラーマッチングツールの「EIZO EasyPIX」では輝度、色温度、ガンマという項目の数値をユーザーが自由に設定することができますが、デフォルトで「写真を見る/調整する」という写真観賞用のモードが用意されています。このモードで設定すると、現状の日本の晴天下で写真を見るときに適しているとされる色温度の5500Kとなりますが、実際に年賀状を見るのは外ではなくて家の中でという方が大部分でしょう。とは言っても、蛍光灯の色温度の4500Kに合わせてしまうと外で見た方に「変な色の写真だ」と思われてしまう可能性もあります……。う~ん、困った……。いえいえ、大丈夫です!

 どこにでも基準値というものはあるもので、印刷業界は5000Kの色温度で色管理を行っているのです。今回は、年賀状を見る方の照明環境がわからないという条件の下で、プリントショップに印刷をお願いするという想定で、色温度は印刷業界基準の5000Kに設定してキャリブレーションを行います。

 

「FORIS FS2332」と「EIZO EasyPIX」で誰でも簡単カラーマッチング

 それでは実際に「FORIS FS2332」と「EIZO EasyPIX」を使って年賀状用のキャリブレーションを始めましょう! 実際に年賀状に使う写真も用意してくださいね。

  • 【1】
    付属の測色センサー(EX1)をパソコンに繋ぎ、添付のソフトを立ち上げます。今回はキャリブレーションを行いますので一番下の[キャリブレーション(上級者向け)]にチェックを入れて[次の手順へ]をクリック!
  • 【2】
    ここで輝度、色温度、ガンマの数値を指定します。輝度は80cd、ガンマは2.2で写真鑑賞モードのデフォルト設定のままで、色温度はスライダーを動かして5000Kに設定しましょう。
  • 【3】
    測色センサーをモニター画面に取り付けます。モニターを少し上部に傾けると、モニター画面とセンサーの間に隙間ができにくいので正確な測定のためにオススメです。
  • 【4】
    [次の手順へ]をクリックすると自動的にモニターの測定が始まります。測定は2分弱で終わりますのでコーヒーを沸かす時間まではないかな?(笑)
  • 【5】
    調整が終わると名前を付けて保存することができます。わかりやすい名前を付けて保存して、終了しましょう。

 

 プリントショップに印刷を出す場合のモニター調整は、たったこれだけで終了です。非常に簡単ですね。キャリブレーションが完了したら早速写真のレタッチ作業に入りましょう。ほんの少し明るくしたり色味を温かく変えるだけでも、写真のムードはガラッと変わるものです。ちゃんとキャリブレーションしたモニターなら自信を持ってレタッチができますね。

 

「FORIS FS2332」と「EIZO EasyPIX」で誰でも簡単カラーマッチング

 写真が自分好みの色合いや明るさになったら、年賀状用に文字やイラストをデザインしてプリントショップに年賀状印刷のオーダーをしましょう!

 このときの注意点ですが、キャリブレーションをしたモニターで色調整を行っているので、プリントショップ側での“色調整はしない”ようにオーダーしてください。そうしないと、色調整をした上に更に色調整をされてしまって、自分が思った色合いで印刷されなくなってしまいます。もし不安がある方は、事前に年賀状印刷をする同じお店でハガキサイズのプリントをオーダーしてみるのもオススメです。もし“色補正なし”でオーダーしたのに思った色合いと違う出来上がりでしたら、その場でお店の人にも相談できますしね。

 プリントが出来上がってきたら、設定した5000Kの光のもとで見てみましょう。オフィスの蛍光灯は家庭よりも少し白っぽくて4500Kくらいが多いのですが、家庭で使われている昼光色の蛍光灯は少し赤味があって5000K前後ですので自宅で見るとちょうどいいでしょう。

 いかがですか? モニターで確認した色と同じ色は出ていますか?

 ここまで間違いなくキャリブレーションを進めてきたなら大丈夫でしょう。思い通りの年賀状が仕上がれば、新年も楽しく迎えられること間違いありませんね!

 今回紹介した「FORIS FS2332」と「EIZO EasyPIX」のセットが、6000円引きで買えるキャンペーンも12/25まで実施中なので、このコンビを購入して、年末の忙しい時期に無駄なし年賀状作成をしちゃいましょう!

 

[本記事は、2011年12月5日現在の情報です]

 

 

水咲奈々(みさき なな) 
フォトライター 東京都生まれ。B型。知り合いの写真家の作品撮りにモデルとして関わったことがきっかけで写真に興味が沸き独学で写真の勉強をし、その作品を持ち込んだ出版社に編集として入社。2010年独立。現在はカメラ雑誌の編集やWEBでのカメラレビュー、写真講座のライターとして活動中。
Twitter:@cosaruru ブログ:http://misakinana.com
■今回紹介したモニター
FORIS FS2332 FORIS FS2332
エンターテイメントブランドFORISの新エントリーモデル。EIZO独自の超解像技術「Smart Resolution」搭載で、様々なコンテンツが自然でキレイに楽しめる!
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