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トヨタ、パレットタウン跡地に次世代アリーナ '25年秋開業

トヨタ自動車、トヨタ不動産、トヨタアルバルク東京は、パレットタウン内トヨタのショールーム施設のメガウェブの跡地に次世代アリーナを建設する「TOKYO A-ARENA PROJECT」を発表した。2025年秋開業予定。

建設予定地には現在パレットタウンがあるが、'21年12⽉から'22年3月にかけてMEGA WEB(メガウェブ)、Zepp Tokyo、VenusFort(ヴィーナスフォート)が営業終了しており、8月末のパレットタウン⼤観覧⾞の営業終了をもって、パレットタウンは閉館となる。

お台場パレットタウン('21年12月撮影)

施設名称は「TOKYO A-ARENA(トウキョウ エー アリーナ)」。メインアリーナ、サブアリーナ、アルバルク棟の3つで構成される。敷地面積は約27,000m2、収容客数は約10,000人。デザインは、シンプルさと駅からの視認性の良さに配慮し、街のランドマークとなるよう進められる。

アリーナの外部には、屋上空間として「ファミリーパーク」と「スポーツパーク」を計画。多様な使い方ができる空間とし、アリーナ内だけではなく周辺エリアにも賑わいを創出することを目指す。

屋内は、エントランスを入ってからコートまでの間に仕切りがない設計を予定しており、入った瞬間に臨場感を感じられる空間作りを行なう。観客席は楕円状に配置。VIP席やスカイラウンジなども設ける。

TOKYO A-ARENA PROJECTのコンセプトは、「可能性にかけていこう」。スポーツ、モビリティ、サスティナビリティといった領域を中心に、様々な可能性が集積し、その可能性が解き放たれる場所となることを目指す。

重点テーマとして「次世代スポーツエクスペリエンス」、「未来型モビリティサービス」、「持続型ライフスタイルデザイン」の3つを掲げる。

次世代スポーツエクスペリエンスについては、B.LEAGUE1部に所属するアルバルク東京がホームアリーナとして利用するほか、バレーや卓球などの室内競技、アーバンスポーツ、パラスポーツ、eスポーツ等の舞台として、幅広くスポーツの魅力を発信できる場となることを目指す。

また、多様な観戦の楽しみ方の提案や、最新テクノロジーの導入を通じて、次世代スポーツエクスペリエンスの実現を目指す。あわせて、バスケットボールスクールなど観戦以外のスポーツ体験の場や、スポーツテック関連企業との連携によるスポーツの未来の可能性の提供などにも取り組む。

未来型モビリティサービスについては、トヨタのモビリティテクノロジーを活用しながら、各企業のサービスや技術とも連携し、観戦体験を中心としたアリーナでの体験を、便利に楽しくすることを計画している。

具体的には、一般的にストレスを感じがちな観戦前後の移動を、乗っている人が楽しめる移動に変えていく施策を考えていきたいとする。また、アリーナでの飲食やグッズの購買体験においても、ショップが来るたびに変わるなど、従来労力が掛かっていたことを省力化して、来場者に提供できるよう、モビリティ技術を活用する。

持続型ライフスタイルデザインについては、ファミリーパークとスポーツパークを活用することによる地域の賑わいへの貢献のほか、アリーナ内のゴミ削減を図る。また、国内のアリーナ初となる、環境性能評価システム「LEED認証」取得を検討している。

TOKYO A-ARENAの名称については、「A」という文字に、アルバルク東京の頭文字の「A」、青海の「A」、Abilityの「A」、アルファベットのはじまりであり、すべての始まりという想いをこめた「A」の想いを乗せている。

なお、従来のメガウェブが持っていた機能をどのように継承するかは検討中で、「発表会や新しい車の見せ方、モビリティの実験などはやっていきたい」としている。

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