ニュース

Googleフォトの[高画質]無制限バックアップが'21年6月終了。整理ツールも

Googleは12日、Google ドライブ、Google フォト、Gmailなどのストレージサービスのポリシー変更を発表した。この変更により、2021年6月1日以降はGoogle フォトの「高画質」写真の無制限バックアップの機能が終了するなど多くの変更が予定されている。

Googleによれば、Gmail、ドライブ、Google フォト全体で、1日にアップロードされるデータの容量は430万GB以上という。今後も増える需要に対し、優れたストレージ利用体験の提供のためストレージポリシーを変更する。

変更の対象は、Google フォトとGoogle ドライブ(Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboardファイル)。さらに 2年以上使用されていないアカウントや、2年以上ストレージ制限を超えた状態が続いているファイルについても、新しいポリシーを適用し、一部データ削除を行なう場合があるとしている。

Google フォトの「高画質」の扱いを変更

Google アカウントでは、容量は15GBまで無料で利用可能で、Google フォトには「高画質」と「元の画像」という2つのバックアップの選択肢がある。現状は、高画質は写真が1,600万画素、動画がフルHD(1080p)までであれば、15GBの容量を「消費しない」というルールのため、[高画質]を選べば無制限に近い形で運用できる。しかし、'21年6月以降は高画質のバックアップも15GB容量の対象となる。

そのため、15GBを超える部分については、Google Oneで追加ストレージ容量を購入する必要がある。費用は月額250円で100GBなど。

なお、2021年6月以前にアップロードされた高画質の写真や動画は、15GBの無料ストレージにはカウントされず、容量制限からは除外される。また、Google Pixel 3~5の利用者は、対象デバイスから高画質でアップロードされた写真と動画であれば、今回の変更の対象外とする。

Google ドライブにおいても、2021年6月1日以降に作成される新しいGoogle ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboardファイルの容量は、無料の15GBのストレージにカウントされる。既存のファイルは、内容を変更しなければ(閲覧のみ)ストレージ容量にはカウントしない。

使用していないアカウントのデータ削除も

使用していないGoogleアカウントにおけるストレージポリシーも'21年6月から変更する。対象は、ストレージ容量制限を超えているGoogle アカウント、もしくは2年以上使用されていないアカウント。

変更内容は以下の通り。

・Gmail、ドライブ(Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard ファイルを含む)、Google フォトのサービスのうち、1つもしくは複数の製品において 2 年間(24カ月)利用がない場合、Google はそのユーザーが使用していないファイルを削除する場合がある

・同様に、2年以上ストレージ容量の制限を超えた状態が継続した場合、GoogleはGmail、ドライブ、Google フォトのファイルを削除する場合がある

ぼけた写真を削除提案するツールも提供予定

Googleでは、ストレージの使用量を簡単に把握・管理するため、Google Oneアプリと Google Oneのストレージ管理ツールを提供。ストレージ管理ツールでは、Gmail、ドライブ、Google フォトの保存容量の確認が可能で、不要なアイテムや破棄したもの、サイズの大きいアイテムなどを確認、削除して、空き容量を増やせる。

またGoogle フォトでは、ストレージ容量がいっぱいになるまでの期間を予測する機能も提供している

2021年6月には、バックアップした写真や動画を管理できるGoogle フォトアプリの新しい無料ツールも提供予定。暗い写真やぼやけた写真、サイズの大きい動画など、削除してもよさそうなアイテムを抽出し、残しておきたいものだけを整理できるようにする。