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新宿駅と品川駅にロッカーサイズのポップアップストア「POP-UP BOX」

JR東日本スタートアップは、JR新宿駅とJR品川駅で空きスペースの有効利用を目的とした実証実験を実施。ロッカーサイズのポップアップストア「POP-UP BOX」を期間限定でオープンしている。品川駅で6月10日から18日まで出店する「HANA de Sweets」を取材した。

HANA de Sweets

POP-UP BOXは、ポップアップストア向けスペースを貸し借りできるオンラインマーケットプレイス「SHOPCOUNTER」を運営するCOUNTERWORKSと、JR東日本スタートアップが、駅のスペースに対応するため新たに共同開発。

駅の省スペース専用で開発したロッカー型の什器で、いくつかのユニットに分けて組み合わせることが可能。取扱いアイテムに応じてレイアウトが変更できる。什器の仕様は、約2.2×1.8×0.675m(横×高さ×奥行き)。また、キャッシュレスでの会計に対応している。

什器はレイアウト変更可能。手前に出ている棚を奥にしまうこともできる
出店する店舗によっては、冷蔵ショーケース以外の物を設置する場合もある
クレジットカードとSuica等に対応

今回取材したHANA de Sweetsは、おもてなしスイーツ協会監修で、花のスイーツを軸に、ハーブティやアロマサッシュ、アロマキャンドルなどを販売。奥沢のプリン屋「MUKU」に、今回のために作ってもらった「ローズストロベリー」というオリジナルプリンも用意する。

おもてなしスイーツ協会 代表 髙岡麻彩さん
おもてなしスイーツの「バラのフラワーカップケーキ」

来店が多い時間帯は午前中と夕方で、午前中に一度来店し、帰宅時間に再度立ち寄り購入する利用者もいたという。また、品川を経由している人がショップに気付いて立ち寄ることが多いと教えてくれた。

JR東日本スタートアップは、多くの人が往来する駅構内は、催事等のニーズが高い一方で、スペースの確保が課題だったとしており、POP-UP BOXによる、催事等を行なうことが困難だったデッドスペースの有効利用を図る。また、事業者の駅構内への出店コストや出店にかかる時間を抑えられ、新たなビジネス機会やフィールド創出が期待できるとしている。

出店者は、空きスペースの所有者と利用希望者をマッチングするSHOPCOUNTERのネットワークを活用して募集。

今後の出店は、新宿駅が、6月10日から16日にSiunaus Donutを販売する「Siunaus Café」、17日から23日にほうじ茶プリンを販売する「ほうじ茶 STAND -鎌倉-」、24日から30日に和菓子を販売する「菓匠将満」。

品川駅が、17日から23日に「菓匠将満」、24日から30日にクラフトアイスクリームを販売する「HiO ICE CREAM」。

場所は、新宿駅が南改札内11.12番線ホーム階段上、品川駅が中央改札内1.2番線ホーム階段上。

JR東日本グループは、実験結果を踏まえ、POP-UP BOXの実用化を検討する。