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このカラーバリエーションだけでは物足りないというユーザーには、ソフトバンクが「SoftBank Selection」で全7種類の「ガラシール for PANTONE 6」を販売しているので、これを本体に貼れば、なかなか同じものを見かけない『自分だけのPANTONE 6』に仕上げることが可能だ。 ボディは背面をラウンドさせたスリムなデザインを採用している。本体の前面はカラーバリエーションの違いにより、ホワイトとブラックがあり、いずれもマルチコーティング処理で美しく仕上げられている。前面ガラスのエッジ部分も見る角度によって、異なる輝きを放つグラデーションエッジガラスを採用し、背面カバーも全体を覆う構造を採用することにより、全体的に一体感のあるボディに仕上げている。 ディスプレイは1280×720ドット/1677万色のHD表示が可能な4.5インチS-CG Silicon液晶を搭載する。4.5インチというサイズは、冬モデルの中でも比較的大きい部類に入るが、狭額縁を採用することにより、ボディ幅は約65mmに抑えられており、ラウンドさせた背面パネルとも相まって、しっくりと手になじむフォルムにまとめられている。 S-CG Silicon液晶については、この夏に登場したSHシリーズでも採用されているが、液晶透過率の改善などにより、従来比で約2倍の輝度を実現し、バックライトコントロール処理などによる省電力化を実現している。また、一般的な液晶パネルは画面に文字やグラフィックを表示中、常にCPUから画像を伝送しなければならないが、S-CG Silicon液晶では液晶ガラス上のICにメモリを内蔵することにより、メニューや静止画といった動きのないグラフィックを表示しているときは、CPUからの画像の伝送を停止することにより、システム全体での高い省エネを可能にしている。 また、従来モデルでも採用され、好評を得ているSVエンジン3では、色空間の国際標準規格であるsRGB基準に合わせてチューニングした「ナチュラルカラーモード」を搭載し、パソコンなどと変わらない色合いを再現することで、オンラインショッピングなども快適に楽しめるようにしている。この他にも液晶パネルと前面パネルを直接貼り付けて、空気層をなくすことで、太陽光の乱反射などを抑える「リフレクトバリアパネル」をはじめ、環境に応じて、最適なコントラストに調整する「アウトドアビュー」、正面からの視認性を確保しながら、周囲からののぞき見を防ぐ「カラーベールビュー」など、これまでのSHシリーズのスマートフォンで高い評価を得てきた機能は、しっかりと受け継がれている。 CPUは米Qualcomm製デュアルコアプロセッサSnapDragon MSM8960/1.5GHzを採用し、8GBのROM、1GBのRAMを搭載する。外部メモリは最大64GBのmicroSDXCメモリーカードに対応する。パフォーマンスについては、スペックが2012年夏モデルのフラッグシップモデル「AQUOS PHONE Xx SoftBank 106SH」と同等ということもあり、申し分のないレベルで、タッチパネルのレスポンスもシャープ独自の「ダイレクトトラッキング」技術により、快適な追従性となめらかなスクロールを両立させている。このあたりは国内でもっとも多くのAndroidスマートフォンを手掛けてきたシャープならではのノウハウが活きている。
通信については、ソフトバンクがこの秋から本格的にスマートフォン向けに展開し始めたAXGP方式による「SoftBank 4G」に対応し、受信時最大76Mbpsの高速通信を実現する。アプリや動画などのダウンロードの時間が短縮できるだけでなく、従来の3Gハイスピードに比べ、遅延が少ないため、地図などの多くのグラフィックを受信するアプリやオンラインゲームなども快適に利用することができる。エリアについては、2012年度末の段階で、全国政令指定都市の人口カバー率100%を目指すとしており、都市部を中心に着実にエリアが拡大している。SoftBank 4G以外のエリアでは、DC-HSDPAによる受信時最大42MbpsのULTRA SPEED、HSDPA方式による受信時最大14Mbpsの3Gハイスピードが利用できるうえ、2012年7月から利用を開始したプラチナバンドにも対応しているため、今までよりも広いエリアで利用することが可能だ。また、端末側も複数のアンテナによるダイバーシティアンテナを搭載しており、より安定した高速通信が利用できるように作り込まれている。 Wi-Fiについては、IEEE802.11a/b/g/nに対応し、2.4GHz帯と5GHz帯で利用することができる。5GHz帯を利用したIEEE802.11a/nについては、屋内での利用が条件だが、対応する市販の無線LANアクセスポイントもかなり安価になっているうえ、ソフトバンクWi-Fiスポットも順次、5GHz帯のアクセスポイントを増やしていることを考慮すると、将来的にも安心して利用できる仕様と言えそうだ。ちなみに、Wi-Fiについては、Wi-Fi Directによるワイヤレス出力やワイヤレスプリントなどにも対応しており、家庭用テレビやプリンターなどと連携させることもできる。 そして、日本仕様については、当然のことながら、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信を搭載し、IPX5/IPX7の防水、IP5Xの防じんにも対応する。さらに、今後の普及が期待されているNFCにもいち早く対応しており、端末間の通信やICタグの貼られた看板やポスターのリーダー機能、NFC対応アプリなど、さまざな機能が今後、利用できるようになる見込みだ。 |
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誤用しやすい言葉でも簡単に見つけられ、正しい言葉で調べられる |
英単語の綴りがわからなくても、読みをひらがなで入力すれば検索できる |
コピーしたい部分を囲むだけで文字を選択でき、かんたんにコピーできる「どこでもコピー」 |
コピーした文字列の履歴を10件から選んで貼り付けることができる |
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また、スマートフォンは従来のケータイと違い、数多くの個人情報を保存することになるが、200SHでは新たにシークレットモードを搭載し、電話帳データや着信画面、メールのフォルダなどのプライバシーを守るシークレット機能を実現している。たとえば、電話帳内で特定の相手をシークレットに設定して、その人の情報を電話帳で非表示にしたり、着信時には相手の名前や顔写真も表示されないようにできる。メールの保存についても他人に見られたくないメールを特定のフォルダに保存し、そのフォルダのシークレットに設定して、非表示にできる。シークレットに設定したフォルダへのメールが届いたときは、着信音を鳴らさず、メールアイコンも非表示にするといった細かい部分の作り込みもしっかりとできている。
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電話帳データやメールフォルダを非表示に設定できる「シークレットモード」を搭載 |
電話帳内で特定のデータをシークレットに設定すれば、データそのものが非表示に |
見られたくないメールを特定のフォルダに振り分け、「フォルダシークレット」に設定することで、フォルダ自体を非表示にできる |

世界最多のカラーバリエーションに加え、ハイスペックのハードウェア、使い勝手の良い機能などが充実した200SHだが、これからはじめてスマートフォンを手にするというユーザーにもおすすめできる要素が揃っている。
シャープでは従来から「Feel UX」と呼ばれる独自のユーザーインターフェイスを採用し、各社向けのSHシリーズに搭載してきているが、今回の200SHでは従来よりも一段と使いやすく、バージョンアップしている。まず、本体の電源を入れたときに表示されるウェルカムシートは、言わば、200SHの玄関に相当する場所だが、ここには5枚の壁紙を設定することができ、左右にフリックすることで、壁紙を切り替えることができる。画面中央のやや左下にあるタブの部分はロックボタンで、これを下方向にドラッグすると、ホーム画面が表示される。ロックボタンをドラッグせず、タップすると画面にショートカットバーが表示され、カメラやメール、電話などの機能をすぐに起動することができる。ショートカット起動はユーザの好みにあわせてカスタマイズすることもできる。
ホーム画面は多くのAndroidスマートフォンがWindowsのデスクトップ画面のように、ショートカットアイコンなどが並ぶ仕様を採用しているのに対し、Feel UXでは左から順に「アプリケーションシート」「ウィジェットシート」「ショートカットシート」という3つのシートが表示され、いずれも縦方向にスクロールさせる仕様を採用する。いわゆるホーム画面がないことに少し戸惑うが、実際に使いはじめると、すぐに使いたいアプリにアクセスできるため、迷うことがほとんどなくなってくる。
この3つのシートは、左右にフリックしたり、画面上部のタブの部分をタップすることで表示を切り替えることができるが、今回の200SHからはタブの部分をロングタッチして、左右にドラッグすれば、3つのシートの並び順を変えることができる。また、縦方向にスクロールするとき、画面右端のスクロールバーをタッチしたまま、上下に動かすと、より早く画面をスクロールさせることも可能だ。
さらに、従来に比べ、カスタマイズも一段と設定しやすくなっている。たとえば、画面下部のナビゲーションバーには電話、メール、ブラウザのアイコンが表示されているが、自分がよく使うアプリや機能に変更することも可能だ。通知パネルは[△][▽]ボタンで折りたたんだり、開いたりすることができるうえ、機能ボタンの並べ替えにも対応する。また、表示モードや壁紙、ホームアプリを簡単にカスタマイズできる「かんたん設定」も用意されている。
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画面右端のスクロールバーをタッチしたまま上下に動かすと、より早く画面をスクロールできる |
画面下部のナビバーに設定するアプリは、カスタマイズが可能 |
通知パネルは、[△][▽]ボタンで折りたたんだり、開いたりすることができる |
機能ボタンの並び替えにも対応 |
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細かい実用機能も新たに追加されている。たとえば、画面OFFの状態から画面表示をONに切り替えるには、通常、電源ボタンを短く押すが、Sweep ON機能を有効に切り替えることで、画面OFFの状態でも画面をスワイプすることで、画面をONできる。こうして画面がONになった状態でも何も操作をしていないと、省電力のために画面がOFFに切り替わってしまう機種が多いが、200SHでは「Bright Keep」を有効に切り替えることにより、手の動きなどをモーションセンサーで感知して、端末を持っているのか、置いているのかを感知して、利用中と認識したときは無操作でも画面がOFFにならないようにできる。
逆に、意図せずに本体がONにならないようにする「チャイルドロック」という機能も新たに搭載された。これは画面のタッチを一時的に無効にするもので、子どもに動画などを見せるとき、画面に触れても検知しないようにすることで、誤操作を防ぐわけだ。
SHシリーズのスマートフォンでは従来からブラウザを利用中にブックマークや戻る、進むなどのよく使う機能をすぐに表示できる「クイックツールボックス」を搭載していたが、これをブラウザだけでなく、どこでも呼び出せるようにした「クイックツールボックスEX」が新たに搭載されている。本体を2回振るか、ナビゲーションバーの履歴アイコンをロングタッチすることで表示することができ、前述のどこでもコピーや検索などの機能をすぐに呼び出せるようにしている。ちなみに、クイックツールボックスEXには6つまでのショートカットやアプリを登録することができるので、よく連絡を取る相手の連絡先を登録しておくといった使い方もできる。
このクイックツールボックスEXから起動できる「書(かく)」メモも、新しい機能のひとつだ。これは表示している画面に手書きでメモを書き加え、画像として保存できるものだ。ちょっとしたメモにも役に立つが、地図などに必要な情報を書き加えたり、ブラウザで表示したWebページの必要な部分だけを切り抜いて、保存したり、共有するといった使い方もできる。

スマートフォンはスレート形のボディを採用する限り、どうしても個性が失われる傾向にあり、スリムに仕上げたボディにカバーを装着するなど、やや本末転倒とも言えるパーソナライズが拡がっている感があるが、200SHは世界最多となる25色のカラーバリエーションをラインアップすることで、ユーザーがボディカラーでスマートフォンを楽しめるようにしている。SoftBank Selectionで販売される「ガラシール for PANTONE 6」を組み合わせれば、その楽しさはさらに拡がることになる。そして、こうした外見だけでなく、機能やユーザーインターフェイスなど、内容についてもしっかりと作り込まれているのも見逃せないところだ。見て良し、使って良し、カスタマイズして良しの200SHは、はじめてのユーザーはもちろん、すでにAndroidスマートフォンや他のスマートフォンを使ってきて、買い換えを検討しているユーザーにとってもオススメできる仕上りの一台と言えるだろう。

1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS PHONE sv SH-10D スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2012年8月31日発売)、「できるポケット SoftBank AQUOS PHONE 006SH スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2011年6月30日発売)などのスマートフォン関連も数多く執筆。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。
■ PANTONE® 6 SoftBank 200SH 製品情報(ソフトバンク)
http://mb.softbank.jp/mb/smartphone/product/200sh/
■ PANTONE® 6 SoftBank 200SH 製品情報(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/products/sb200sh/
■ シャープ 携帯電話 ソフトバンクラインアップ
http://k-tai.sharp.co.jp/lineup/softbank/
■ 25種類のカラーバリエーションが楽しめる「PANTONE 6 200SH」
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20121009_564499.html
■ ソフトバンク、25色用意したスマホ「PANTONE 6」の予約受付
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20121126_575260.html
■ ソフトバンク、「PANTONE 6 200SH」を21日発売
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20121219_579450.html

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