テンキー搭載、おなじみメニュー画面が使いやすい
防水スライド型スマートフォン
AQUOS PHONE SL IS15SH

　シャープのテンキー搭載スライド型スマートフォン「AQUOS PHONE SL IS15SH」が、いよいよ7月6日に発売される。今回は、発売前にIS15SHに触れる機会が得られたので、店頭でぜひとも確かめてもらいたいおすすめポイントを紹介しよう。

　最初に手にとって感じるのが、そのグリップの柔らかさ。本体サイズは横幅が約58mm、高さが約121mm、厚さが約14.9mmで、重さは約152gとなっており、昨年冬モデルのスライド型端末であるIS14SHに比べて若干重くはなっているものの、女性の手にすっぽり包み込めるサイズだ。角が丸いので、手に優しく安心感が持てる握り心地が実現されている印象だ。

　次に、IS15SHの最大の特長であるテンキーをスライドさせてみると、ディスプレイ側とテンキー側のバランスがとてもよく、どちらかに持って行かれる感じもなく、安心して通話できるスタイルになる。これは、一度耳に当てて確かめてもらいたいポイントだ。搭載されているキーそのものは小ぶりだが、ゆるやかな傾斜を付けた独立形状の「クリートラインキー」が採用されており、押したいキーを確実にとらえることができ、爪の長い女性でも指の腹で楽に押せる。

　フィーチャーフォンでおなじみのメニュー画面が採用されているのも大きな特長だ。4方向のカーソルキー中央にあるボタンを押せば、これまでのフィーチャーフォンと同じ3×4配列のメニュー画面が登場する。あらかじめ用意されている機能やアプリが、用途別に分類されているので、目的のアプリをすぐ見つけることができる。これならスマートフォンに初めて触れる方でも、指が覚えている動きそのままでスマートフォンを使えることだろう。

　また、IS15SHにはこれまでのフィーチャーフォン同様に、電話、メール、カメラ、メニューを直接起動することができるキーが用意されている。しかも、「オープン通話」「クローズ終話」に対応しているので、スライド操作だけで電話に出たり、終話したりすることができる。

　テンキーがあると、メール作成時に入力が楽だというのはよく言われる。キーが画面に表示されない分、画面を広く利用できるため、長いメールを書くときに、本文を読み返しながら入力しやすいというメリットもあるのだが、テンキーだけで使いたい機能がすぐ使えることこそ、最大のメリットではないかと感じた。

　IS15SHのバッテリー容量は1430mAh。1030mAhだったIS14SHと比べ、大幅にパワーアップしている。同時に、省エネをサポートする「エコ技」機能も、さらにパワーアップしている。

　新しい「エコ技」機能は、電池の減り具合がひと目で分かるグラフを搭載し、Wi-Fiを低消費電力モードで動作させる「省エネWi-Fi」を始め、アプリの制御が必要なときや、モード切替が効果的なときに通知してくれる「省エネおすすめ」や、音楽再生時の消費電力を低減する「省エネ音楽再生」が追加されている。

　IS15SHは、有効画素数約804万画素のオートフォーカス対応CMOSカメラを搭載。約0.5秒で起動するON速起動に対応するので、とっさのシャッターチャンスも逃さず、素早く撮影できる。本体側面には専用のシャッターキーが搭載されており、ロック画面でもシャッターキーの長押しでカメラを起動でき、本体を構えた状態での撮影もしやすくなっている。爪が長い女性は指の腹でシャッターボタンをタップするのは大変なので、専用キーの存在はうれしい。

　さらにうれしいのは、自分撮りや友達との記念撮影に便利なインカメラが搭載されていること。約31万画素（VGAサイズ）と画質は抑え気味なものの、楽しい思い出の保存に、ビデオ通話にと活躍してくれるに違いない。

　ほかにもIS15SHは、防水・防塵、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、災害対策アプリ、着信拒否機能、簡易留守録（伝言メモ）、のぞき込み防止のカラーベールビュー、スマートファミリンクといった定番機能も充実。最新のAndroid 4.0を搭載しているので、顔認証によるロック画面解除というユニークな機能も使える。

　そしてなんと、ワンセグ視聴や充電に便利な卓上ホルダも同梱されるとのこと。auユーザーには朗報ではないだろうか。

　カラーバリエーションは、ビビッドなカシスピンク、さわやかなミントブルー、シックなダリアブラックの3色。店頭で見つけたら、是非ともお好きな色を手にとって、サッとキーをスライドして触ってみて欲しい。

（すずまり）