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フィーチャーフォンとタブレットが連携。AQUOS ケータイ SH-06GとAQUOS PAD SH-05Gで「PASSNOW」を試す

2015-09-18 Reported by 法林岳之

フィーチャーフォンとタブレットを連携させる便利な「PASSNOW」とは?

ここ数年でグッと増えてきた印象のあるタブレット。街中の交通機関では通勤途中らしき人々を見かけるが、新幹線や飛行機など、出張や旅行などの比較的、移動距離の長い交通機関ではより幅広い年齢層の人が使っているシーンを見かける。

AQUOS PAD SH-05Gのレビュー記事でも説明したように、タブレットは電子書籍をはじめ、dTVなどのオンライン映像配信サービス、音楽再生、ゲームなど、さまざまな用途に活用することができる。なかでもAQUOS PAD SH-05Gは音声通話に対応しており、NTTドコモのVoLTEにも対応しているので、すでにスマートフォンやケータイを持つユーザーが『もう一台の電話』として活用することができる。

たとえば、現在のスマートフォンやケータイはプライベート用として使い、AQUOS PAD SH-05Gはビジネス用として、使い分けたり、スマートフォンやケータイの電池残量が厳しいとき、AQUOS PAD SH-05Gを急遽、スーパーサブ、もしくはピンチヒッターとして起用することが可能だ。

こうした2台持ちの相手として、根強い人気を持つのがフィーチャーフォンだが、シャープでは2015年夏モデルとして、プラットフォームにAndroidを採用した新しいフィーチャーフォン「AQUOS ケータイ SH-06G」を送り出した。おそらく、従来のiモードケータイから買い換え、AQUOS PAD SH-05Gと組み合わせて利用することを検討するユーザーも多いはずだ。

AQUOS PAD SH-05GとAQUOS ケータイ SH-06Gを組み合わせる場合、SH-05Gでインターネット、AQUOS ケータイ SH-06Gで通話やケータイメール、SMSといった使い分けをすることが考えられる。ところが、AQUOS PAD SH-05Gで電子書籍や新聞を読んでいたら、AQUOS ケータイ SH-06Gの着信に気づかなかったり、逆にAQUOS PAD SH-05Gに設定したアカウントにメールやメッセージが届いていたのに、気づかないといったことが起きる。

そんなときに便利なのがAQUOS PAD SH-05Gで利用できる「PASSNOW」という機能だ。PASSNOWは今年2月に発売されたauのAndroidフィーチャーフォン「AQUOS K SHF31」に搭載されていたが、NTTドコモ向けにAQUOS ケータイ SH-06Gが発売されたことで、同じように利用できる環境が提供されたわけだ。PASSNOWのしくみとしては、AQUOS PAD SH-05GとAQUOS ケータイ SH-06GをBluetoothでペアリングしておき、何かイベントが起きたら、それぞれに通知することになる。

PASSNOWでタブレットとAQUOS ケータイ SH-06Gが様々な場面で連携する

設定はいたって簡単。AQUOS PAD SH-05Gには出荷時に「PASSNOW」がプリインストールされているので、アプリケーション一覧から選んで起動する。初期画面から[ペア設定する]をタップして、画面の下半分のエリアにQRコードが表示されれば、準備完了。

続いて、AQUOS ケータイ SH-05Gで[MENU]キーを押し、[ツール]-[PASSNOW]の順に選んで、PASSNOWを起動する。カメラが起動するので、AQUOS PAD SH-05Gに表示されているQRコードを読み取る。それぞれに確認画面が表示されるので、[ペア設定する]を選べば、ペアリングは完了。

セットアップは、両端末でPASSNOWを起動し、SH-05Gに表示されたQRコードをSH-06Gで読み取るだけ

次に設定するのは通知の連携。AQUOS ケータイ SH-06GでPASSNOWを起動し、[通知連携]をONすれば、AQUOS ケータイ SH-06Gにあった着信やメール受信の通知がAQUOS PAD SH-05Gにも通知される。つまり、AQUOS ケータイ SH-06Gがカバンに入っていて、着信に気づかないようなシチュエーションでもAQUOS PAD SH-05Gの画面に通知されるので、大事な連絡を見逃さないわけだ。

SH-06Gにかかってきた電話をSH-05Gに通知したり、あるいはSH-05Gに届いたアプリの通知をSH-06Gにも通知したり……といったことが可能

通知以外にも連携が利用できる。たとえば、届いたメールのURLなどからAQUOS ケータイ SH-06GでWebページを表示したら、パソコン向けのWebページだったときは[MENU]キーを押し、表示されたメニューから[ページ情報]-[ページを共有]の順に選び、次の一覧画面で[すべてを表示]-[PASSNOW]の順に選べば、ペア設定されているAQUOS PAD SH-05Gの画面でWebページを表示することが可能だ。

SH-06Gで表したWebページをSH-05Gに転送できる

同じような操作による連携としては、AQUOS ケータイ SH-06Gで撮った写真を表示しているとき、[MENU]キーを押し、[送信]-[PASSNOW]の順に選べば、AQUOS PAD SH-05Gの大きな画面で表示することが可能だが、AQUOS ケータイ SH-06Gで写真を表示している状態で、[*]キーを押すだけで転送するショートカットもあるので、ぜひ覚えておきたい。

このPASSNOWに対応しているAndroidフィーチャーフォンはAQUOS ケータイ SH-06Gだけでなく、auの2015年夏モデルとして発売されたAQUOS K SHF32も対応しており、AQUOS PAD SHT22などと連携することが可能だ。2台の端末をそれぞれ個別に使うのではなく、うまく連携しながら、ぜひ活用して欲しい。

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法林 岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話やスマートフォンをはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8.1」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS ZETA SH-01F 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるゼロからはじめるタブレット超入門 Android 4対応」「できるポケット au Androidスマートフォン 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるWindowsタブレット Windows 8.1 Update対応」など、数多く執筆。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。ホームページはこちら