今、デジタルカメラに新たな市場ができつつある。それはミラーレス一眼カメラ市場だ。そのブームを決定付けたのが今年の6月に発売されたソニーのデジタル一眼カメラ“α”Eマウントの「NEX-5」と「NEX-3」。小型のため扱いやすく、旧来のデジタル一眼のような無骨なイメージもないため、女性にも人気だ。一枚絵のカメラとしてだけでなく、動画も撮影でき、そのほかにもいろいろな機能を備えている。そんなNEXシリーズを最大限に活用するためにはそれなりのPCが必要となるだろう。今回はNEX-5D(NEX-5のダブルレンズキット)とVAIOノートのフラッグシップモデルであるVAIO Fシリーズ(VPC128FJ/B)をお借りすることができたので、VAIO Fを使ったデジイチの活用法を紹介していこう。

多機能なミラーレス一眼カメラをフル活用するならパソコンは必須!

一般的な人というのは、デジタル一眼に興味があっても、なかなか手が出せないだろう。理由はいろいろあるが、その最たる原因は、やはりその大きさだと筆者は考える。レンズを差っ引いたとしてもその大きさは、コンパクトデジカメの携帯性にはおよびも付かない。しかし、最近になってミラーレス一眼カメラと言われている製品が市場を形成しつつある。ミラーレス一眼とは、コンパクトデジカメ並みの小型ボディでレンズ交換が可能な一眼カメラだ。

ミラーレス一眼では、光学ファインダーを省略することによって、ミラーとプリズムを取り除き、大幅な小型化に成功している。ミラーがないため常に感光素子に光があたりっぱなしになるため、レンズから取り込んだ像を、光学ファインダーの代わりに搭載した液晶モニタに表示している。

そして、ミラーレス一眼市場で人気を博しているのが、今年の6月に発売されたデジタル一眼カメラ“α”Eマウント「NEX-5」と「NEX-3」だ。

デジタル一眼カメラ“α”Eマウントの発売で一眼を購入することになったのはよいが、ただ漠然と撮影に使うのではもったいない。というのも、デジタル一眼カメラ“α”Eマウントは単なる静止画の撮影だけでなく、動画や3Dスイングパノラマ撮影など、さまざまな機能を有している。

とはいえ、そうした機能を使っても、写真や動画は撮影しっぱなし、HDDの肥やしになるだけ…というのは、いかにもつまらない。やはりパソコンを活用して、写真や動画の整理・編集、さらにはディスクへのオーサリングまで、フルに楽しみたい。

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ソニーのミラーレス一眼「NEX-5」。デジイチの常識を覆すコンパクト&軽量さと、見た目にそぐわぬ多機能さが人気のモデル VAIO Fシリーズはプロユーザーの使用にも耐えるハイスペックノートPC

さて、そこで、VAIOシリーズのフラッグシップとして圧倒的なスペックを誇るVAIO Fシリーズの出番だ。性能を簡単に説明しておこう。

試用したモデルは、店頭モデルのVPCF128FJ/Bだ。

CPUには高性能CPU インテル® Core™ i5-450QMプロセッサーが採用されており、動作周波数は2.40GHz。インテル® Core™ i7プロセッサーやインテル® Core™ i5プロセッサーは、一時的に定格の周波数より高速で動作させパフォーマンスを高めるインテル® ターボ・ブースト・テクノロジに対応しており、性能は折り紙付きだ。

搭載モニタは1,920×1,080ドット、16.4型ワイド液晶で、広大な作業スペースを確保可能。

グラフィックス機能もチップセット内蔵機能ではなくNVIDIAのGeForce GT 310Mを搭載しており、ノートPCで3Dゲームを楽しめる。GeForce GT 3x0Mシリーズは、動画再生やエンコードの支援を行なうCUDAにも対応しているため、動画の編集などに効果を発揮する。

性能面だけでなく機能面でも特筆すべき点が多い。2番組同時録画可能な地デジテレビチューナーや記録型のBlu-rayドライブを搭載している。番組の録画や録画したデータの編集、民生用プレイヤーで再生可能なBlu-ray DiscやDVD-Videoの作成まで、これ1台で可能だ。多くのマルチメディアコンテンツを扱うのにふさわしい性能と機能を持っていると言えるだろう。

NEX-5で撮った画像/動画を取り込みまくり&整理!

何はともあれ、NEX-5を使ってみなければ話にならない。試用機をつかって早速撮影を行なってみた。家の中だけでなく、外にも持ち出して使ってみたが、とにかく軽い!

筆者もデジタル一眼を所有してはいるが、もっぱら単焦点のパンケーキレンズ(軽量で薄型のズーム機能がないレンズ)を装着し使っている。それでも、その重量から持ち出しがおっくうになり、「今日は近場だからコンパクトデジカメですませてしまおう」ということが多くなっている。しかし、えてしてそのようなときほどデジタル一眼を持ってきていればと後悔することもよくあるのだ。NEX-5はコンパクトデジカメほどとは言わないが、デジタル一眼よりもはるかに軽いため、気軽に持ち出せるだろう。

さて、撮影がすんだら画像をどう処理していくかについてだ。VAIOシリーズには画像・動画の管理・編集から、ノイズ除去、手ぶれ補正などの高度な画質補正、さらにはBlu-ray DiscやDVDなどへのオーサリングまで可能な「Picture Motion Browser VAIO Edtion」(以下PMB)がインストールされている。この高性能ソフトを利用しない手はないだろう。

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VAIO Fなら撮影したその場で写真取り込み・確認、さらには簡単なレタッチもできるだろう 「PMB」は非常に使いでのある統合ソフトだ。RAW現像が必要な場合は

PMBがインストールされている状態で、撮影したカメラのメモリースティックをPCに挿し込めば、自動起動オプションで「画像の取り込み」ができるようになる。読み出しが終わればPMBでの画像や動画の管理が可能だ。

PMBにデータを取り込めば撮影日でデータを管理することができる。ラベルを付けて「仕事用」、「家族」、「友人」というような管理の仕方ができるので、写真が増えてきても必要なデータを見付けるのも簡単だ。PMBにはスライドショーなどの機能も搭載されている。

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PMBでの自動認識による画像取り込み PMBなら撮影した写真・動画をラベルやフォルダー、カレンダーなどさまざまなビューで閲覧・整理できる

RAW画像もサクッと現像!!

02 RAWデータを使ってホワイトバランスを調整、暗部を明るくする処理を行なった。左が現像前で、右が現像後だ。撮影にほぼ失敗してしまっている画像ではあるが、見られる程度には調整できている

デジタル一眼を使い始めると意識するのがRAWデータの撮影と現像だ。RAWデータとは、デジタルカメラにおける未現像データのこと。通常、デジタルカメラは撮影したデータを加工してJPEGフォーマットで保存するが、その際にホワイトバランスの固定などが行われる。またJPEGフォーマットは非可逆圧縮を用いており理論上元データと比較して、画像の劣化がおこっている。このようなことから実際の元データ(RAWデータ)を使って、PC上で最適な処理を行なってJPEGなどの汎用フォーマットに変換するのがRAW現像と呼ばれる工程だ。NEX-5にはRAW現像用のImage Data Converter SRが付属しており、それを使えばJPEG形式の画像データを作成できる。

しかし、この作業にはわりとCPUのパワーを必要とする。複数の画像を現像するならなおさらだ。VAIO Fなら、RAW現像のような重い処理でもサクサクと行うことができる。

02 高倍率の望遠で撮影した場合には手振れ補正が、暗い室内などで撮影した際にはノイズ除去が効果的だ

さて、次に動画の編集を行なってみよう。なんと、PMBでは写真・動画の画質補正をカンタン操作で手早く実行できる。

動画は室内で撮影したもので、自然光と比べるとやはり光量不足なのが否めない。拡大してみると多少ノイズが乗っているのが分かるためノイズ除去を行なうことにした。また、離れた距離での撮影も同時に行なっており、その際ズームアップも使っている。そんなわけで手振れ補正のチェックも入れている。

画像では効果のほどが分かりにくいが、結果として明らかにノイズがほとんどなくなり、手振れについても軽減した。

また、PMBでは動画の開始点や終点を決めて新たな動画ファイルを作成することもできる。必要な部分だけを抜き出して行き、最後にまとめてBlu-ray DiscやDVD-Videoに書き込むこともできる。この処理を行なえば民生用のプレイヤーでも再生ができるようになるので、子供の動画を撮影して家庭で楽しんだり、実家の両親に送って見てもらったりすることもできるだろう。

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動画の開始点と終点の指定を行ない、新しいファイルを作成する 動画を民生用プレイヤーで再生できるメディアに書き込むことも可能。メニューもプリセットが多数用意されている

ハイパワーノートPC「VAIO F」で、複数の作業をこなす

VAIO Fについて、NEX-5を使いその性能を紹介してきたが、VAIO Fには2番組同時録画の可能な地デジテレビチューナーも搭載されている。撮影した画像や動画だけでなく、テレビ番組も録画できるのだ。もちろん撮りためたテレビ番組をBlu-ray Discなどに保存することもできる。実はVAIO Fの性能を見るために先ほど紹介した動画の手振れ・ノイズ除去処理を行なっているときに、テレビ機能を使って簡単なテストを行なってみた。

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特に何も実行していないとき 手振れ・ノイズ除去処理時
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手振れ・ノイズ除去処理+テレビ視聴時 手振れ・ノイズ除去処理+1番組録画時
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手振れ・ノイズ除去処理+2番組同時録画時 【参考】1番組録画(テレビ視聴なし)時

上に示した画像は、タイトルになっている処理を行なっているときのCPU使用率だ。これを見ると、手振れ・ノイズ除去という非常にパワーを要する作業を行なっている状態でも、CPU的には余裕があり、その処理中でも2番組の録画を行なえるということだ。実際に画面に録画中の番組を表示しながらテストを行なったが、画面がコマ送りになるなど、いわゆる処理落ちなどの現象も見られなかった。ちなみに6番目の参考画像は番組の録画予約を行なった際のCPU使用率。テレビ視聴を行なわなかった場合には、CPU使用率が非常に低い。

NEX-5の機能を最大限に発揮し、なおかつマルチメディア処理に長けた高性能ノートPCがソニーのVAIO Fなのだ。

(Reported by 山本倫弘)
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