まるで双子!? SシリーズとYシリーズ

01 同じ13.3型ワイドのVAIO SシリーズとVAIO Yシリーズ
さて手元に届いた2台のVAIOノート。パッと見じゃどっちがどっちか分からない。片方はVAIO Sシリーズ、もう片方はVAIO Yシリーズ。もちろんVAIOノートは共通のデザインコンセプトを持っていたりするからデザインが似通うのは当然だけど、サイズまで同じとなるとまるで双子のようだ。でも、ちょっとした違いに気づいた方はスルドイ。

片方はタッチパッド下に指紋認証センサーがあり、もう片方はフロントを見るとちょっとスリムっぽい。左がVAIO Sシリーズ、右はVAIO Yシリーズだ。
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写真左がVAIO Sシリーズ、右がVAIO Yシリーズ。デザインはどちらもよく似ており、しかし製品コンセプトには違いがある フロントの厚みを見ると、VAIO Yシリーズの方が鋭角。よく見ればインタフェースにも違いがわかるだろう

ではもう少しクローズアップ。真正面から薄さを比べてみると、確かにVAIO Yシリーズの方がややスリム。サイズは、VAIO Sシリーズが329(W)×27.6-31.5(H)×228.5(D)mm、VAIO Yシリーズが326(W)×23.7-32(H)×226.5(D)mmで、スペック上でも確かにVAIO Yシリーズの方が若干スリム。

横から見るとその具合が良く分かる。VAIO Sシリーズはフラットに近いデザインなのに対し、VAIO Yシリーズは手前側をスリムに絞ったデザインが特徴だ。また、VAIO Sシリーズは光学ドライブを搭載、VAIO Yシリーズは光学ドライブを省くことで軽量化している。

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前から厚みを比較すると確かに違う。VAIO Sシリーズは約27.6mm、VAIO Yシリーズは23.7mmと数値の上でも4mmほどの違いがある 右側面からみたところ、どうも底面ボディに違いがある様子。インタフェースはほぼ同じだが、VAIO Sシリーズには光学ドライブが搭載されている 左側面から見たところ。こちらもインタフェースはほぼ同じで、唯一異なるオーディオ入出力端子もVAIO Sシリーズでは前面に移動しているだけ。HDMI端子を搭載しているため、大画面テレビなどにもディスプレイ出力可能だ

「Sシリーズ」は最新強力プラットホーム採用。「Yシリーズ」はバッテリー駆動時間が長い!

07 08 インテル®の最新モバイル向けプロセッサー Core™ iシリーズ
もちろんVAIO SシリーズとVAIO Yシリーズは内部も異なる。とくに方向性の違いを決定付けているのはCPUだ。VAIO Sシリーズが搭載しているのはインテル® Core™ iシリーズ。これまでのインテル® Core™ 2シリーズからアーキテクチャを一新したインテル®の最新CPUだ。その特徴はメモリコントローラやグラフィック機能(GPU)がCPU側に統合されたところにある。

チップセットはモバイル インテル® HM55 Express チップセットを搭載している。つまり、最新の高性能プラットフォームを採用したのがVAIO Sシリーズだ。

一方でVAIO Yシリーズが採用しているのはCULV(Consumer Ultra Low Voltage)と呼ばれるCPU。動作クロックは1GHz台に抑えられているが、その代わりにTDP 10Wを実現し長時間駆動を可能とする。また、価格帯も従来の製品と比べ抑えられているのが特徴で、ネットブックというエントリーセグメントを担うインテル® Atom™ プロセッサーに対し、CULVはそのエントリーセグメントとパフォーマンスモバイルとの中間を埋めることになる。VAIOノートのラインアップに当てはめれば、ネットブックがWシリーズ、その上にCULVモバイルのYシリーズが来て、パフォーマンスモバイルにSシリーズが収まるわけだ。

また、VAIO Sシリーズのパフォーマンス面で注目したいのがオーナーメードモデルで選べるGPU。VAIO Sシリーズの採用するインテル® Core™ iシリーズはGPUを統合しているのだが、これに加えてNVIDIA GeForce 310Mを搭載することも可能だ。従来のインテルGPUよりも高性能なCore iシリーズの統合GPUだが、NVIDIA GeForce 310Mを搭載することでさらにパフォーマンスを高めることができる。

ベンチマークでみる、パフォーマンスのちがい

ここまで明らかにしてきた2モデルの違いをまとめておこう。VAIO Sシリーズは最新プラットフォームを搭載したパフォーマンスノート。メインノートとして快適であるとともに、その性能をモバイルすることもできる製品だ。一方でVAIO Yシリーズはリアルモバイルノート。低消費電力プロセッサによる長時間駆動と、光学ドライブレスの軽量ボディ。さらにACアダプタもモバイルに適した小型アダプタを採用している。

PCMark05のスコアSシリーズYシリーズ
PCMarK51222986
CPU56383606
Memory49783596
Graphics24451340
HDD54364749
質量2.0kg1.7kg
では、このあたりを数値として確かめてみよう。ちなみに、今回評価に用いたのは製品前のサンプル機であり、製品版とは若干異なる可能性があるのでご了承いただきたい。

両者のスペックは、VAIO SシリーズがCore i3-330M(2.13GHz)を搭載した最小構成に近いモデル、VAIO YシリーズがCore 2 Duo SU9400(1.40GHz)を搭載したモデルだ。どちらもストレージは2.5インチ HDDとなっている。

まずはパフォーマンス。ベンチマークソフト「PCMark 05」のスコアは全般にVAIO Sシリーズが上回っているが、一方でバッテリー駆動時間を測るBBenchをキー入力オン、ウェブ巡回有りのオプションで1時間実行した際のバッテリー残量は、VAIO Yシリーズの方がトータルで1.6ほど長時間駆動できることを示している。なお、バッテリーはどちらも標準バッテリーで容量は5000mAhと同じだから、プラットフォームの違いでここまでバッテリー駆動時間に差が出たことになる。また、重量比較では300gの差がある。数値の上ではわずか300gと感じられるかもしれないが、実際に手にしてみると印象は大きくことなり、VAIO Yシリーズの軽さが良く分かる。

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VAIO SシリーズのWindowsエクスペリエンスインデックス値。バランスの良いスコア YのWindowsエクスペリエンスインデックス値。グラフィックに弱いところはあるがモバイルノートとしてのパフォーマンスはまずまず。むしろバッテリー駆動時間の長さがこのモデルの真骨頂

その他の同じところ、異なるところも紹介していこう。まずはマルチタッチとジェスチャー。この機能は、VAIO SシリーズとVAIO Yシリーズ両方ともサポートする機能。画像の拡大縮小や回転、スクロールなどの操作が可能だ。また、キーボードレイアウトはどちらも同じ。ピッチも十分なキーボードと、左上にはMedia Galleryが起動するVAIOボタン 。VAIO Careが起動するASSISTボタンが用意されている。パームレストにはFeliCaポートをともに装備。少し異なるのは指紋認証センサーがVAIO Sシリーズのみというところ。ビジネスにも利用する場合はこのセンサーの有無がポイントになるだろう。

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タッチパッドはマルチタッチとジェスチャーをサポート。これまでのタッチパッドの概念を覆す簡単操作を体験しよう キーボードレイアウトはどちらも同じ。キーピッチは19.05mm、キーストロークは2mmを確保しており、モバイルでも快適な打鍵感だ キーボード左上に用意された2つのボタン。エンタテインメント性もアピールするVAIOノートならではのVAIO Mediaボタン、ASSISTはVAIO Careがボタン1つで呼び出せる

モバイルノートのなかにも方向性は様々。そのうち、パフォーマンスと長時間駆動の2つの方向性に向けラインアップされたのがVAIO SシリーズとVAIO Yシリーズ。

そしてもうひとつ。この2モデルはどちらも比較的お求めやすい価格であることも特徴だ。オーナーメードモデルでは、VAIO Sシリーズが109800円から、VAIO Yシリーズは79800円からというベース価格に、必要に応じて構成をカスタマイズしていける。

モバイルノートは個人のこだわりがより強く出るもの。オーナーメードで自分だけのモバイルスペックに仕上げていきたい。とくにVAIO Yシリーズは価格も手ごろだから、モバイル初心者やネットブック卒業者にも検討してみて欲しいモデルだ。

(Reported by 石川ひさよし)

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