15.4型液晶の大画面ノート「VAIO type N[NSシリーズ]」。スタンダードなノートPCではあるが、最小構成時には5万円を切る低価格を実現しており、そのうえ性能面ではいわゆる「ネットブック」を凌駕するスペックを誇る。ひょっとすると、コストパフォーマンスではVAIOラインアップ中随一なのでは? と思える、隠れた「イチオシ機種」だ。

さわる心地よさを重視したデザイン

VAIOノートのなかでもスタンダード大画面ノートという位置づけの「VAIO type N[NSシリーズ]」(以下「type N[NSシリーズ]」)。「ホームノート」と銘打たれたこのモデルでは、家のインテリアにマッチするデザインと、個性豊かなカラーバリエーションが用意されている。

ホワイト、ピンク、ダークブルー、そしてVAIOオーナーメード限定のゴールド

デザイン的には、丸みを帯びた液晶天板と、中央にあるVAIOロゴ、トップのSONYロゴと、最新系のVAIOスタイルを受け継いでいる。ただ、他機種と大きく異なるのは、その表面加工だ。

最近のVAIOに多く見られる丸みを帯びたやさしげなデザイン
「type N[NSシリーズ]」では、ボディの表面に小さな凹みを無数に設けるディンプル加工が施されており、これがデザイン上での大きな特徴となっている。また、この加工がほどこされたパームレストは、手のひらが触れた際に「べたっ」とせず、さらりとした感触を与えてくれる。タッチパッドやキーボードを操作しているうちにパームレストが手の脂でべとついてきてウンザリ、ということが少ないのだ。

ちなみに、キーボードやタッチパッドは大きめで操作しやすい。このあたりは大画面ノートならではだ。Webブラウジングやメールもゆったりとできるのが良いところ。パームレストの右側にはFeliCaポートも搭載されており、カードや携帯電話に内蔵されたFelicCaから、インターネット決済はもちろん、Windowsログオンでの個人の識別なども可能になる。

ディンプル加工部分を拡大するとこのような模様に。この凹凸がさらさら感の秘密 大きめなキーボードやタッチパッド、広いパームレスト。右上にはAV関連ボタン、右下にはFeliCAポートを装備 FeliCaを使えばカードや携帯電話でオンライン決済やパソコン操作が可能。ログインをFeliCa認証で行なうことも可能なので、家族などとパソコンをシェアする際に便利

液晶ディスプレイは15.4型ワイドサイズのクリアブラックLE液晶。解像度は1280×800ドットで、ドットピッチが大きいため文字が読みやすく、画面の情報量も申し分ない。高輝度・高コントラストで文字もクッキリ、動画も色鮮やかに映し出してくれる。

15.4型ワイド(1280×800ドット)クリアブラックLE液晶を採用 「DOS/V POWER REPORT」誌とサイズ比較。大きな画面でドットピッチも十分、カーソル操作も快適。動画も大きな画面で見るのがイチバン まさに「自分だけ」仕様にできるのがオーナーメードでの「メッセージ刻印サービス」。液晶ベゼルの左上に1行最大25文字、2行までのメッセージが無償で刻み込める

充実したインターフェースと価格性能比に優れたスペック

「type N[NSシリーズ]」はインターフェースも充実している。USB2.0端子は左右で計4基、iLink端子 S400(4ピン)を1基、さらにExpressCard/34スロットなど、一通りのインターフェースは全て備えている。メモリカード用のスロットも、メモリースティック用とSDメモリーカード用の2つを備えているので万全だ。

左側面にはExpressCard/34スロット、IEEE1394a端子、USB2.0端子×2、マイク/ヘッドホン端子、D-Sub15ピンアナログディスプレイ出力端子を装備。右側面にはUSB2.0端子×2と光学ドライブを装備。右端にはセキュリティロックも 前面にはメモリースティック対応カードリーダー(標準/Duoサイズ両対応)とSDメモリーカード対応カードリーダー、ワイヤレスON/OFF切換スイッチを装備。背面は中央にバッテリーと、右側にACアダプタ用コネクタ、1000BASE-T/100Base-T/10Base-T対応LAN端子、56Kモデム端子を装備

光学ドライブは、標準でDVDスーパーマルチドライブを搭載。オーナーメードモデルならここをDVDスーパーマルチ/BD-ROM一体型ドライブや、ブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載)にも変更できる。前者はブルーレイディスクの再生が可能なタイプ、後者はブルーレイディスクの書き込みにも対応したドライブだ。キーボードの右上には電源ボタンなどとともにAVモードボタンがある。AVモードボタンを押すと、画面上部にメニューが現れ、そこから音楽やDVDビデオなど、各種のメディアを操作可能だ。

右側面に搭載されたDVDスーパーマルチドライブ。DVDの視聴はもちろん、撮り溜めた写真の保存先としても活用できる。より高画質な映像や、大容量の保存先を求めるならばブルーレイディスクドライブも要チェック AV MODEボタンを押すと、メディア操作用のメニューが起動する。音楽を聴きたい、ビデオやDVDが観たい、という時もボタン一発の簡単操作でOK

そのほか、ワイヤレスLANはIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト準拠)に対応し、ワイヤレスLANルータなどを使えば家庭内で配線に悩まされることなしに利用できる。

CTOで柔軟にカスタマイズ可能。メモリーはなんと最大8GB

「type N[NSシリーズ]」オーナーメードモデルではCPUやメモリ、HDDといった基本的な性能も自分のニーズに合わせて選択できる。CPUでは、デュアルコアのインテル® Core™ 2 Duo プロセッサー P8700(2.53GHz)、P8600(2.40GHz)、そしてシングルコアのインテル® Celeron® 900 プロセッサー(2.20GHz)が用意されている。もちろん、快適さを求めるのならばデュアルコアのインテル® Core™ 2 Duo プロセッサーが良いが、低価格なインテル® Celeron® プロセッサーも圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。

底面のネジをひとつ外せば、メモリースロットに簡単にアクセス可能

メモリーはPC2-6400(DDR2-800) SO-DIMMスロット2基を備えており、2GB、4GB、6GB、8GBと4つの容量から選ぶことができる。「type N[NSシリーズ]」ではWindows Vistaを採用しているため、2GBあればまずは快適だ。ただ、メモリは多ければ多いほど快適な部品。搭載するWindows Vistaが64bit版ということもあり、最大8GBまで、沢山積めば積むほど、各種アプリケーションを快適に動作させることができる。

HDDは250GB、320GB、400GBと3つのラインアップ。このうち320GBに関しては7200rpmと高速タイプで、ほか2つの容量は5400rpmと一般的なスペックだ。

インテル® Core™ 2 Duo P8600と2GBのメモリ、320GBのHDDとOSにWindows Vista Home Premiumを搭載した評価機では、Windows エクスペリエンス インデックスも3.8という十分なスコア。CPUやメモリ、HDDは5.0以上のスコアだ

「type N[NSシリーズ]」は、たとえCTOの最小構成でも、ネットブックを凌駕するスペックを持つが、それでいてネットブックと同等の価格を実現している。HDDはネットブックよりも大容量、メモリは多くのネットブックが標準1GBのところ、「type N[NSシリーズ]」では最小でも2GB。CPUはシングルコアとはいえ、インテル® Core™ マイクロアーキテクチャーを採用し、ネットブックに採用されているインテル® Atom™ プロセッサーにくらべて高性能なインテル® Celeron® 900 プロセッサー。ネットブックには無いDVDスーパーマルチドライブを備えている点も魅力だ。最小構成といえどこれだけ詰め込んだ「type N[NSシリーズ]」の価格が49800円ということで、ネットブックのもうひとつの特徴である「小ささ」を必要としないならば、「type N[NSシリーズ]」の方がおすすめだ。

ホームノートというだけあって、家のリビングに常時置いておくための1台として、もしくは家族への贈り物としてもおすすめできる「type N[NSシリーズ]」。もちろん、自分用にオーナーメードモデルでカスタマイズした、自分にピッタリなスペックの1台を選択してもいい。きっと価格以上の働きをしてくれるはずだ。

【Repoted by 石川ひさよし】

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