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「VAIO type P」内蔵ワイヤレスWAN ガチ検証。

VAIO「type P」は今一番ホットなモバイルノートPCだ。既存のフォームファクターに囚われず、打ちやすいキーボードと高解像度ディスプレイをB5ノートの半分のサイズと約0.6kgに凝縮。携帯電話のように場所を問わずにインターネット利用ができるワイヤレスWAN内蔵モデルも準備された。さらに「VAIOオーナーメイド」なら乗り物の中などでも安心して利用できる振動に強いSSDをストレージに選択することもできる。そんな「type P」に内蔵できるワイヤレスWANモジュールの実力を検証した。

地下街でも観光地でも定額高速インターネット接続できるFOMAを内蔵

アンテナは本体に内蔵されるため、不必要に出っ張ることはまったくない
底面のバッテリーを外すと、FOMAカードスロットがあらわれる

「type P」で内蔵ワイヤレスWANを使用するには、店頭販売用のワイヤレスWAN内蔵モデルを購入するか、あるいは「VAIOオーナーメイド」のCTOで内蔵ワイヤレスWANオプションを選択する必要がある。ワイヤレスWANはドコモのFOMAネットワーク対応の通信モジュールを内蔵。受信最大7.2Mbps、送信最大384KbpsのFOMAハイスピード(HSDPA)対応で定額制の「定額データプラン」が利用できる。もちろんアンテナまで含めてスマートに内蔵され、ワイヤレスWAN内蔵モデルでもデザイン上の一切の相違はなく、「type P」の美しいデザインは保たれている。

国内でワイヤレスWANの選択肢は他にもあるが、カバーエリアの広いFOMAネットワーク対応である点は、やはりポイントだ。受信最大7.2Mbpsの「FOMAハイスピードエリア」は既に人口カバー率100%(※)に達しており、一部のルーラルエリアを除けば受信最大7.2Mbps(一部地域では3.6Mbps)での高速インターネット接続が利用できる。また地下鉄駅構内、地下街などもほとんどが「FOMAハイスピードエリア」だ。山間部などでデジタル方式で使用していた800MHz帯を利用する「FOMAプラスエリア」でももちろん利用できる(http://www.hspc-docomo.net/faq/index.html#004)。

※市町村の役場が所在する地点における通信が可能か否かを基に算出しています。

「FOMAハイスピードエリア」以外では、受信速度は最大384Kbpsになるが、モバイルとして十分高速といえる。とにかくFOMAで通話できる場所なら実用的なインターネット接続ができる。それがどれだけ広大な範囲であるかは、言うまでもない。なお原稿執筆時点では「定額データプラン」では無線帯域を長時間占有するような一部のサービスやアプリケーションは利用できなくなっており、ドコモで情報公開されている(http://www.nttdocomo.co.jp/service/data/foma/flat_rate/function/index.html)。Webアクセスやメール送受信を中心とする一般的なモバイル利用では、さほど不便は感じないはずだ。

ワイヤレスWANを利用するにはドコモとの契約が必要だが、わざわざショップに出向く必要はない。デスクトップの「FOMA HIGH-SPEED申し込み」アイコンをクリックし、インターネットから契約申請を行うだけだ。「定額データプラン」に対応するISPとの契約もあわせて必要だが、ドコモが運営するISP「moperaU」との契約を同時に行うこともでき、手間を省くことはできる。あとは、「type P」の製品に含まれている申し込み書と本人確認書類をドコモに郵送すれば、折り返しFOMAカードが送られてくる。FOMAカードは「type P」のバッテリー収容部にあるSIMスロットに装着する。初めてWAN機能を有効にするとドライバも自動でインストールされる。最近は接続するだけでセットアップが完了する外付け通信モジュールも珍しくないが、内蔵だからといって余計な手間がかかるようなこともないのだ。

同じWAN内蔵ノートでも一味違う、「type P」ならではのスマートな使い勝手

「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」は、ドコモのワイヤレスネットワークに接続するのに使用する
「VAIO Smart Network」は、ワイヤレスWANをはじめ、無線LANやBluetooth、GPSなど、「type P」内蔵の無線デバイスを一括管理できる

WAN機能でのインターネット接続にはドコモ製の「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」を利用する。ウインドウ内のボタンをクリックするだけでインターネットへの切断、接続が可能であり、電波状態の確認や送受信データ量に応じた利用金額の確認も可能だ。FOMA内蔵PCではほぼ共通で使用されており他社のノートPCでも差異は無い。それならWAN機能の使い勝手は同じなのではと思うのは早計だ。

「type P」が優れているのはVAIOオリジナル「VAIO Smart Network」が、ワイヤレスLANやBluetoothなどの他のワイヤレス機能と同様シームレスにWAN機能も一元管理していることだ。「VAIO Smart Network」はワイヤレス機能の動作状態の確認と個別のON/OFF、設定画面の呼び出し等も行える。ワイヤレス機能が増えてくると、専用キーやキーボード操作でのON/OFFよりこちらの方が分かりやすくスマートだ。WAN内蔵モデルではWANの電波状態を確認したり「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」を起動したりすることもできる。

「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」はWindowsと同時に起動して常駐しておけば、タスクバーのアイコンで電波状態を確認したりウインドウをポップアップさせることができる。しかしドットピッチの小さな「type P」では電波状態をパッと見で確認するのは結構大変だし、「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」はWAN機能でのインターネット接続には必須でありながら閉じる操作で常駐を終了してしまうちょっと不親切な仕様。「VAIO Smart Network」はこれらの不便さを解消する役目も果たす。

「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」はタスクトレイ常駐で電波状態を確認できる。ただし、ドットピッチの細かい「type P」ではやや見にくい
「VAIO Smart Network」でもWWANの信号強度を確認できるほか、「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」を起動するショートカットも用意されている

ワイヤレスLANとワイヤレスWANはどちらかのみが利用できる排他利用になっているが、「VAIO Smart Network」でワイヤレスLANをONにすれば同時にワイヤレスWANがONならOFFに、ワイヤレスWANをONにすれば同時にワイヤレスLANがONならOFFになる仕組みだ。ワイヤレスLANとワイヤレスWANが同時に利用できないのは確かに制限だが、使い勝手という点ではその制限を感じさせない。もちろんインターネット接続が不要なときには両方をOFFにしてよりバッテリーの浪費を防ぐこともできる。

前面に配置された「WIRELESS」ON/OFFスイッチもポイント。OFFにするとワイヤレスWANも含めて全てのワイヤレス機能が無効になり、ONにするとOFFにする前の状態に戻る。つまりOFFにする前にワイヤレスWANを使っていればONにしたときにもワイヤレスWANが使える。ONにすると同時に「VAIO Smart Network」のウインドウをポップアップする機能もあり、即座にワイヤレスLANとワイヤレスWANを切り替えたり、「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」をさっと起動してインターネット接続といったこともできるのだ。

本体前面の切り替えスイッチでワイヤレスデバイスの一括ON/OFFが可能
「VAIO Smart Network」のオプションでは、「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」のスタートアップ起動にも対応

内蔵ワイヤレスWANなら外付けアダプターにくらべ、バッテリー動作もより長時間

ワイヤレスWANを内蔵しているメリットはスマートに利用できるだけではない。USBやExpressカードなどの外付けワイヤレスWANアダプターに比べて、消費電力が少ないのだ。外付けアダプターはLEDなどのインジケーターを独立して持っており、そのぶん余分な電力を食うという事情がひとつ。さらに、ワイヤレスWAN向けの通信チップは1.5Vといった低電圧駆動が一般的だが、USBは5V給電なので通信ユニット内での電圧変換でロスが生じている。それに対して内蔵用のワイヤレスWANモジュールはmini PCI-Express接続で1.5Vちょうどの給電がされているため、ロスが無いのだ。

以上のような理論を、実際に検証してみたい。ここでは、「type P」の内蔵ワイヤレスWANを使う場合と、イー・モバイルのUSB接続通信ユニット「D02HW」を使う場合、さらにそれに加え、内蔵ワイヤレスLANを使用した場合、それぞれの消費電力やバッテリー駆動時間をチェックしてみた。なお、実際に通信機能部分のみの消費電力を計測することはできないので、バッテリー動作モードでの「type P」の全体の消費電力(ACPIのDischarge Rate)をモニターしている。

  消費電力 バッテリー動作時間
接続中無通信時 通信時最低 通信時最大
内蔵ワイヤレスLAN 6.3W 8.1W 9.2W 124分
内蔵ワイヤレスWAN 6.9W 7.8W 9.6W 122分
USBアダプター(D02HW) 7.5W 8.9W 11.1W 105分
各ワイヤレスデバイスを使用した際のシステム消費電力比較

最初に、今回の検証環境について確認しておく。電源プランは「VAIO標準設定」を選択し、ディスプレイのバックライト自動消灯や自動スタンバイ移行などをオフに設定。バックライトの明るさは最大とした。

検証では、タブブラウザで8つのニュースサイトのトップページを1分置きに順次リロードするという通信動作を繰り返させ、その状態で満充電からバッテリー残量が5%に達するまでの時間を「バッテリー動作時間」として記録した。また、通信動作をさせているときの消費電力の瞬間最低値と最大値もあわせて記録。そして、インターネットに接続のみ行っていて通信はしていない、アイドル状態の消費電力(表中の「接続中無通信時」)を記録した。

では、まずアイドル時消費電力から見ていこう。ワイヤレスLANが6.3Wと最も低消費電力で、次点でワイヤレスWANが続いた。ちなみにワイヤレスデバイスが全て無効の状態では6.1WでワイヤレスLANはかなり優秀といえる。

通信中の消費電力についてだが、最低消費電力はワイヤレスWANがもっとも低く(7.8W)、最大消費電力はワイヤレスLANがもっとも低かった(9.2W)。若干矛盾があるように感じるかもしれないが、ワイヤレスLANは通信時の消費電力の変化が緩やかなのに対して、ワイヤレスWANはデータ送受信に合わせて消費電力が大きく変化しているようだ。外付けアダプターのD02HWは、全体的に消費電力が高めとなった。

下に示すのは、各ワイヤレスデバイスの消費電力の推移を示したグラフだ。上記の傾向を端的に示しているといえる。


内蔵ワイヤレスLAN、内蔵ワイヤレスWAN、D02HW、それぞれの消費電力の推移

バッテリー動作時間はワイヤレスLANが最長で124分、ワイヤレスWANが僅差で続いて122分、D02HWが105分となった。「type P」の場合、CPUの消費電力調整やディスプレイの輝度調整といった部分で省電力を突き詰めていけば行くほど、相対的に通信機能がシステム全体の消費電力におよぼす影響は大きくなる。そうなれば、この差はさらに広がる可能性がある。

内蔵ワイヤレスLANの消費電力は内蔵ワイヤレスWANとほとんど変わらず、外付けUSBアダプターを使うよりも電力消費が少なかった。一例として参考になるだろう。

速い、繋がる、切れない

では実際の通信速度はどうだろうか。

FOMAネットワークは音声端末とも無線部分を共用しているので、携帯電話等での通信が活発に行われる時間帯の影響を受けやすい。そこで定点観測として、東京都大田区の都道沿いにある筆者宅で、音声トラフィックの多そうな夕方と夜間、少なそうな早朝、それぞれの時間帯に「Speed rbbtoday」を利用して速度計測を行ってみた。計測は原則3回で、それぞれ1分程度の間隔を空けて計測した。途中で計測が停止した場合や極端に低い計測結果になった場合には無効とし、再計測を行なった。なお、筆者宅の電波状態は「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」で確認すると、通常3本で時折2本になる、という感じで、必ずしもベストな電波状態ではない。

受信 送信
1回目 2回目 3回目 平均 1回目 2回目 3回目 平均
夕方(18:40頃) 3.83Mbps 3.37Mbps 3.27Mbps 3.49Mbps 358Kbps 351Kbps 362Kbps 357Kbps
夜間(21:30頃) 2.16Mbps 1.70Mbps 4.01Mbps 2.62Mbps 361Kbps 362Kbps 367Kbps 363Kbps
早朝(6:50頃) 5.39Mbps 4.41Mbps 4.47Mbps 4.76Mbps 368Kbps 368Kbps 368Kbps 368Kbps
時間帯別の通信速度

夕方は受信平均で3.49Mbpsを記録しバラつきも小さめ。夜間になると平均が2.62Mbpsまで下がりバラツキが大きくなった。早朝は平均4.76Mbpsとなり、最高で5.39Mbpsを記録している。電波状態がベストでないこと、最大通信速度が7.2Mbpsであることを考慮すると、「type P」の内蔵アンテナの送受信性能は十分なものと言える。送信はいずれでも平均350Kbpsを超えており、きわめて安定している。やはり時間帯の影響は受けるが、筆者宅では十分高速といえる結果になった。

次に地下鉄で利用してみた。速度も重要だが、カバーエリアはホームや駅構内だけなので、駅と駅のあいだでWAN接続が切断されないか、駅に近づきはじめてから実際に通信が行えるまでの時間なども重要になるだろう。計測を行ったのは都営地下鉄浅草線の西馬込-五反田間で、始発の西馬込駅と途中の3駅で車内での速度計測を行ってみた。

受信 送信
西馬込駅 2.87Mbps 355Kbps
馬込駅 3.23Mbps 342Kbps
中延駅 3.49Mbps 349Kbps
戸越駅 2.68Mbps 355Kbps
平均 3.07Mbps 350Kbps
地下鉄各駅での通信速度

まず接続の継続に関してはまったく問題なく、西馬込駅から五反田駅までWANの接続自体は維持されたままだった。中ほどの車両に乗車したが、途中駅ではその車両がホーム端に差し掛かって2〜3秒後にはデータ送受信が始まり、扉が開く頃には速度計測を行えていた。途中3駅全てで速度計測が行え、1つ前のページに戻って次の駅の到着に備える余裕すらあった。速度計測を行った4駅で受信2Mbps以上を記録しており、停車駅でWebサイトを開いて走行中にゆっくり閲覧といった使い方も余裕だろうし、こんな使い方ができるのもワイヤレスWAN内蔵の「type P」ならではと言える。

次に地上を走行する電車内での通信速度を計測してみた。JR中央線快速の御茶ノ水〜四谷間だ。この区間は片側が土手になっている部分もあり必ずしも無線通信に適した区間とはいえない。

受信 送信
1回目 2.60Mbps 358Kbps
2回目 2.33Mbps 338Kbps
3回目 0.38Mbps 55Kbps
4回目 3.07Mbps 308Kbps
平均 2.10Mbps 265Kbps
JR中央線快速の御茶ノ水-四谷間での通信速度

高速走行中に4回の計測が行えたが、内3回が受信2Mbpsを超えた。残りの1回は受信396Kbps、送信55Kbpsと急激に送受信速度が低下したが、平均で見れば十分に高速だ。もちろんインターネット接続が切断されることも無かった。

基地局密度の高い都市部での検証が中心になったがとにかくよく繋がるし切れない。時間帯による通信速度の変動はやはり見られるものの、Webアクセスやメール送受信であればまったく不満の無い通信速度であり、最高で受信5.39Mbpsを記録するなど、アンテナ内蔵だからといって通信品質が悪いということは無いようだ。

自己責任だがオンデマンド接続でさらにスマートに

ドコモの「定額データプラン」の知識を得ている人なら、やはり気になるのは「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」の存在だろう。ワイヤレスWANの使い初めを楽にしてくれるのはこと実だが、ブラウザの起動などに連動して自動でインターネットへの接続、いわゆるオンデマンド接続が行えないのが大きなデメリットだ。

既にヘビーユーザーには知られているが、「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」を利用しなくても、Windowsのダイヤルアップ接続の設定だけで「定額データプラン」でのインターネット接続は可能になっている。公式に設定方法も公開されているが(http://www.teigaku-docomo.net/manualsetting/index.html)、間違って従量制のアクセスポイントに接続してしまった場合などに高額の請求が発生することや、TCP/IPの最適化やデータ圧縮機能などが機能しないことを理由に積極的には薦めていない。従って「定額データプラン」をWindowsのダイヤルアップ接続で利用することはある程度自己責任が伴うことになる。

残念ながらワイヤレスWAN内蔵ノートPC用の具体的な設定方法は公開されていないが、「type P」でもWindowsのダイヤルアップ接続で「定額データプラン」でのインターネット接続を行うことは難しくない。「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」の設定が済んでいれば定額制アクセスポイントへのダイヤルアップ接続の作成が行われているのでこれを利用すればよい。念のため「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」の設定画面で定額制アクセスポイントのAPNとCIDの結びつきを確認しておき、ダイヤルアップ接続時の確認画面でCIDが正しいことを確認すればまず大丈夫だ。後はInternetExplorerの設定で自動ダイヤル先に設定すれば、InternetExplorerとWindowsメールでは起動と同時にインターネットへの接続を開始してくれる。

「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」が設定済みなら、ダイヤルアップ接続にWWAN接続が追加されている
これで、OSの標準機能を使ったオンデマンド接続が可能となる
念のため、「ドコモ 定額データプラン接続ソフト」の設定画面で定額制アクセスポイントのAPNとCIDを確認しておこう

なおISPにmoperaUを利用する場合には定額制アクセスポイント以外への接続を拒否するサービスも利用できる。オンデマンド接続での利用を考慮している人は申し込んでおけば確実だ。

ワイヤレスWAN+SSDの「type P」は最強のリアルモバイルPCだ

今や、PCとインターネットは切っても切れないパートナーだ。PCを起動すると真っ先にメールを受信する、ブラウザを起動するといった習慣はもはや当たり前のこと。小型のモバイルノートPCは、いつでもどこでも、携帯電話やPDAにあるような制約に縛られること無くインターネットを利用できるし、そのために購入する人は多いだろう。この点で、FOMAネットワーク対応のワイヤレスWANを内蔵した「type P」に強烈に魅かれる人は多いはずだし、「type P」はその期待に十分こたえてくれるはずだ。

また冒頭でも触れたが「VAIOオーナーメイド」のCTOで選択できる、ワイヤレスWANとSSDの組み合わせは圧倒的な魅力を放っている。SSDは省電力、ランダムアクセスが高速といった点ももちろん見逃せないが、モバイル利用においてはその堅牢性が最大の魅力だ。ディスクの読み込み/書き込みときに振動などの影響を受けないので、ディスプレイを閉じると同時にスリープや休止に移行する設定にしておけば、ディスプレイを閉じてさっとカバンの中などに放り込んでもなんら問題ない。携帯電話やPDAと同じ感覚で使えるのだ。

「VAIOオーナーメイド」では64GBと128GBのSSDが選択可能で、60GB HDDとの価格差はそれぞれ15000円と40000円。もちろんストレージの容量は大いに越したことは無いが、128GBの+40000円はちょっと....と思う人も多いだろう。しかし、ワイヤレスWAN内蔵の「type P」ならWebメールやオンラインストレージにほとんど場所を問わずにスマートにアクセスできる。つまり、今までのモバイルノートPCのように、必要なデータを内蔵ストレージに保存する必要性は薄れている。もちろん予算に余裕があれば128GB SSDがベストだが、容量にこだわること無くワイヤレスWAN+SSDの組み合わせをチョイスして欲しいと思うのだ。

SSDもワイヤレスWANも欲しいけど、付け足すと高価だし…と躊躇されている方には、耳寄りな情報がある。現在ソニースタイルでは、ワイヤレスWAN内蔵モデルを購入し、FOMA HIGH-SPEEDの回線契約を完了すると、現金3万円がキャッシュバックとなるキャンペーンを実施している。3万円ともなると、CTOでの内蔵ワイヤレスWAN+SSD 64GBオプション代にピッタリ相当する額だ。ぜひとも、「type P」ワイヤレスWAN内蔵モデルで、かつてないモバイルノートPCライフを満喫して欲しい。

(Reported by 坪山博貴)