元・PC録画派が使う「BDZ-RX50」 第1回:ついにBDレコーダーの時代がきたかも
(9/18)「PCでテレビ」派の零落について
最初に断っておくと、筆者はテレビの視聴・録画に関しては、断然「PCでやる」派である。いや、より正確には、「だった」。
アナログ放送時代には、それこそ何枚ものTVキャプチャーボードをとっかえひっかえ購入し、大量の番組を予約し、さらに気に入ったものについてはAVI形式などに再変換して保存する...という作業を繰り返していた。
「PCでテレビ」の魅力は、なによりもその圧倒的な手軽さにあった。リアルタイムで視聴する際には、テレビ画面はWindows上のいちウィンドウとして立ち上がるため、Webブラウジングなどほかの作業をしつつ、となりにTV画面を並べる、いわゆる「ながら見」をすることができた。録画予約は、iEPG対応の番組表サイトをWebブラウザー見ながらポチポチとリンクをクリックするだけで完了。録画した番組を視聴する際には、エクスプローラーからファイルをクリックすれば、好みのメディアプレイヤーが起動する。視聴中のCMなどはプレイヤーのシークバーを操作すれば簡単にスキップすることができる。
アナログ放送で録画した番組は、ファイルの取り回しも便利だった。Windowsには動画編集を可能にするための様々なソフトウェアが大量に存在しており、それらを活用すれば、CMカットや、AVIなどファイルサイズを抑えられる形式への変換など、様々な編集が実現できたのだ。もちろん、ファイルをNASにコピーしてバックアップしておいたり、NASに保存した録画ファイルを無線LAN経由でノートPC上で再生すれば、家の部屋のどこからでも快適に視聴できた。
「PCでテレビ」における以上のような利点は、テレビ放送がデジタルに移行することによって、というか、テレビ番組に厳格な著作権保護の仕組みが付随することで、少なからずスポイルされた。
市販されている大半のPC用デジタル放送キャプチャーボードを使用する場合、録画した番組はその機器およびソフトウェア自体とひもづけられるため、再生する際には「そのキャプチャーボードが装着され」た「まさにそのマシン」の「まさにそのHDD上」にある録画ファイルを「専用のソフトウェア」で視聴しなくてはならない。もちろん自由な編集などは御法度だし、ネットワーク越しの視聴も自由自在というわけにはいかない。
これは別に、PC向けデジタル放送キャプチャーボードメーカーの責任ではない。現在のデジタル放送の仕組みが、根本的にPCという視聴環境を最初から無視しているからなのだ。
とうとう民生レコーダーを試すときがきた
BDZ-RX50は「PCでテレビ」派の期待にどこまで応えてくれるのか
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以上のような事情があり、筆者は「PCでテレビ」を見たり録画することにもはや意味を見いだせなくなりつつあった。そうなると気になるのは、アナログキャプチャー全盛時代には歯牙にもかけなかった、民生レコーダーの存在である。
筆者は民生レコーダーに対して一定のマイナスイメージを持っており、それは「PCでテレビ」の利点とそのまま対になっていた。つまり、録画予約が面倒そう、コピーや編集の自由度が低い、「ながら見」がしづらい。。。などである。要するに、「お手軽ではない」というイメージがあったのだ。
しかし、今や時代はデジタル放送。番組情報はかなり詳細なものが放送波で配信されており、録画予約もそれを利用して簡単に行える。コピーや編集の自由度に関しても、ダビング10の実装で著作権保護まわりの整備はひと段落しており、一応の決着を見ている。そして「ながら見」についても、ネットワーク越しで著作権保護された録画ファイルを再生するためのDTCP-IP規格がいよいよ一般化してきたことで、なんとかなりそうな気がしている。いうまでもなく、PS3がファームウェアバージョン3.0からDTCP-IPに対応したことは、大きな追い風だ。
つまり、筆者的には「そろそろBDレコーダー、いっとくべきか?」というムードだったのだ。
意外に戸惑わず?試用スタート
XMBを使い慣れている人には、非常にわかりやすいメニュー
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というわけで早速、ソニーからお借りした「BDZ-RX50」の試用を開始した。
長年の経緯から、民生レコーダー機器に対する拭いがたい苦手意識があり、操作方法が複雑だったりするといやだなあ...という懸念があったものの、実際に触ってみて安心した。
というのは、操作メニューのインターフェース自体は、「PS3」や「PSP」、「VAIO MEDIA PLUS」などでお馴染みのXMB(クロスメディアバー)なのだ。こういった類の民生AV機器の場合、インターフェースが独特で慣れるまでにどうしても時間がかかったりするが、PS3やPSPを普段から使っている筆者にとっては、これは良い。
それでもどうすべきかわからないという人には、「らくらくスタートメニュー」が用意されている。ここまで至れり尽くせりなら、何をどうすればいいか、基本的な操作でつまずくことは、まず無いのではないだろうか。
デジタル放送時代ならではの利便。電子番組表
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ワンタッチで録画予約、さまざまなオプションも設定可能
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というわけで、勢い込んで録画予約までしてみた。XMBから番組表にアクセスすると、放送波からの番組情報データダウンロードが自動で行なわれ、番組表が表示される。表示された番組表の中から番組名を選択したあと、お好みでオプションを設定すれば、録画予約が完了する。
非常に簡単だ。ビデオデッキ時代に手動で時刻情報をポチポチ入力していたときからすると、隔世の感がある。これだけ簡単な操作なら、苦手なリモコン操作でもなんとかなりそうである。
というわけで、次回はさらに多彩な予約方法や、「BDZ-RX50」ならではのユニークな再生機能などを紹介していきたい。


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