【製品レビュー】Walkman Xシリーズ NW-X1060/BI ~第2回:使いごたえのあるマルチメディア機能をチェック
(7/02)美しい画面でビデオを再生
動画再生はAVC(H.264/AVC)、MPEG-4、WMVといったビデオコーデックに対応。横位置での再生も可能で、画面サイズは3.0型(240×432ドット)と、ポータブル機としては十分なサイズを確保。有機ELディスプレイによる精細な画質と相まって、見応えは十分どころか、食い入るように見てしまうこと間違いない。
ビデオ再生においては、検索機能が充実している。「ジャンル」、「ワンセグ」、「おでかけ転送など」という項目でジャンル分けしてくれるほか、時間軸で自動的にサムネイルを生成・表示し、コンテンツの検索性を高める「シーンスクロール」を装備。取り込んだビデオファイルの数が多くなっても、これらの機能を使えばすぐに見つけ出すことができ、さらには見たいシーンを抽出することも可能だ。
時間軸でサムネイルを表示することで、目当てのシーンが探しやすくなる。PSPの動画再生にも似ている
さらにソニーのBDレコーダーとUSB接続することで、録画した番組を手軽に外出先で見られる「おでかけ転送」にも対応。BDレコーダー側で自動的に打たれたチャプターも転送されるので、見たいシーンをすばやく探すことも可能になっている。
高画質ディスプレイで観るワンセグの醍醐味
今や携帯電話でも当たり前になっているワンセグだが、本機に備わっている3.0型の有機ELディスプレイで見るテレビ放送はまた格別なものであった。今回、この機能を試すにあたり、観た番組が6月17日に行なわれたワールドカップ日本代表の最終予選の対オーストラリア戦。たまたま仕事からの帰路の電車で、この試合の前半を観ることになった。
比較対象として筆者の携帯電話も同じチャンネルに合わせ、2台の機器で同時に観ていたのだが、差は歴然。動きの滑らかさがまるで違う。さらに音声に関しても、ノイズ・キャンセリング機能の効果で、白熱した松木安太郎さんの解説がしっかりと聴くことができ、電車内にも関わらず、なんの不自由もなく試合観戦に集中できるではないか! ちなみに他の乗客からは"コイツは何をやっているんだ"と白い目で見られたのは言うまでもない(笑)。
このワンセグだが、視聴だけでなく録画にも対応。さらに録画時に本編/CM位置を自動検出し、録画ファイルの再生時にはCMスキップができる非常に便利な機能を持っていることも付け加えねばならないであろう。
録画したワンセグ動画を再生する際には、CMスキップなど便利な機能を利用できる
ワンセグを受信するためのアンテナもユニークで、ヘッドフォンの延長ケーブルのようなものを間に挿す仕組みになっている。受信感度が良好な上、わざわざアンテナを立てる必要がないところがスタイリッシュで気に入った。なお、このアンテナは本機に備わったFMラジオを聴く際にも使用するようになっている。
ワンセグのアンテナは、本体とヘッドホンのあいだに接続するタイプ
無線LAN機能を備え、インターネットやYouTubeへのアクセスが可能に
多機能ぶりを発揮している「Xシリーズ」の中で極めつけなのが、無線LAN機能(IEEE 802.11b/g)を内蔵しているところであろう。本機内蔵のWebブラウザ「NetFront」を使い、無線LAN経由でWebサイトの閲覧が可能だ。自宅の場合、無線LANルーターへの接続に関しては、設定が容易な「WPS」に対応。さらに外出先では「FLET'S SPOT」や「BBモバイルポイント」といった公衆無線LANサービスにも対応している。
内蔵Webブラウザ「NetFront」。縦横表示切替えや、3種類の描画モードでフレキシブルに閲覧可能
このブラウザはモバイルサイトの表示に最適化されているが、PCサイトを快適に閲覧するためのレンダリング(画面再構成)機能を搭載しており、標準/ジャストフィット/スマートフィットの3種類の描画モードを用意。さらに画面表示を縦/横回転することもできる機能を備えるなど、見やすくするための工夫が凝らされている。ブックマーク登録も行なうことができ、文字入力も可能なため、検索やアカウント入力なども行なうことが可能となっている。
WEBブラウザはFlashを用いたサイトの表示ができず、ダウンロードやストリーミングにも非対応。しかしYouTubeに関しては、専用のクライアントソフトを装備しており、再生のほか、YouTube動画のキーワード検索も可能。
中でも最も便利だなと思ったのが、音楽再生画面から直接Webブラウザを呼び出せる「おまかせリンク」という機能だ。聴いている音楽のアーティスト/アルバム/曲名のいずれかをセレクトし、それらのキーワードからYouTubeやMicrosoftの最新検索サービス「bing」へ直接アクセスしてくれるという優れもの。
楽曲を再生しているときに呼び出せる「おまかせリンク」
ミュージシャンや楽曲の情報を調べるのにも重宝するし、ちょっとプロモ・ビデオを観たいという時は、わざわざパソコンを立ち上げなくてもこれ1台でYouTube動画まで観られる手軽さがたまらない! 今回使っていて一番ハマった機能がコレで、オアシスやフー・ファイターズなどの楽曲を聴いていたら、無性にライブ動画を見たくなり、ついつい「おまかせリンク」ボタンを押して、YouTubeにアクセスしまくってしまった。
おまかせリンクから、YouTubeをアーティスト名でダイレクトに検索
このほかに、無線LANを利用して、「Podcast」をダイレクトダウンロードにも対応。本機のWebブラウザを使用して、簡単な操作で「Podcast」の登録が可能で、一度登録した「Podcast」は、本機の無線LAN機能を利用して、パソコンを経由せず直接、最新の配信をダウンロードすることもできる。
Podcastは、かなりの部分がPC無しのスタンドアローンで動作
高画質、優れた操作性、そしてネット・アクセスによるコンテンツの充実化と、「Xシリーズ」の魅力を2回に渡り伝えてきたが、いよいよ次回はウォークマンの核心とも言うべき「高音質」をテーマにして迫りたい。
【text by ashtei】


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