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パーム日本法人設立とPalm Vx/IIIc日本語版発売

 本日(3月16日)、日本国内でパームコンピューティング株式会社が活動を始めたこと、同時に4月中旬より、Palm VxおよびPalm IIIcの日本語版を出荷することを発表。Palm Vxを4万1800円で、Palm IIIcを4万9800円で4月中旬より販売開始する。全国約300店舗の家電量販店、パソコンショップなどで購入できる。


■ Palm Vx、Palm IIIc日本語版発売

Palm Vx
日本語化されたPalm Vx。分社時期にかさなった関係か、全面パネルから会社名のロゴ(以前は、3Com )が消えている。グラフィティ領域は、国内販売されているWorkPadと同じく、日本語用のボタン領域がある

 パームコンピューティング株式会社は、2月に米国で3Comから分社したPalm Inc.の日本法人で、法人としては、2月21日付けで設立されたという。だが、米国での名称は、Palm Inc.になっているが、日本法人には、「コンピューティング」と旧部署名であるパームコンピューティングディビジョンと同じような命名になっている。商標の関係だろうか?

 発売される製品は、すでに米国で出荷中のPalm Vx、Palm IIIcの日本語対応版で、Palm OS 3.5を日本語対応にしたものになる(週刊Palm通信■参照)。

 いままで、パーム コンピューティングは、3Comの一部門として活動しており、国内向けには、Palm用のアクセサリなどを出荷していたのみ。昨年、日本IBMがPalm IIIxを日本語化したWorkPadを販売していた。今回、独立法人となることで、主力製品の販売に踏み切ることになった。

 パーム コンピューティングが国内で活動を開始することで、日本語版と英語版の提供時期の違いなどが短くなり、製品的には、米国とほぼ同じ時期に日本語版が入手可能になると思われる。
 また、今日から、インフォメーションセンターやサポートセンターが稼働開始したとのこと。修理など、今後は、体制が徐々に充実していくと思われる。

 なお、前期2製品は、当初全国300店舗程度で、販売されるとか。パームコンピューティングは、一般消費者を主要なターゲットとしており、地方などでは、以前よりも入手が容易になるかもしれない。もっとも、最近は、インターネット通販などもあるので、ものを買うことについては、昔よりも楽にはなっているが、やはり、買う前に実物をみることができるかどうかは大きな違いなので、ユーザー拡大に少しは寄与するかも。

 本日の発表会では、米国Palm社のCEO、カール・ヤンコフスキーが来日し、今後の展望などについて語った。それによると、今後は、カラー対応を積極的に進め、USBを本体で扱うなどの方向があるという。USBの本体での対応は、すでにHandspringのVISORが行なっており、シリアルよりも高速なHotSyncが可能になる。現在は、Palm OS 3.3以降で11500pbsの通信が可能になっているが、USBならば、もっと速くなる。Palm自体、メインメモリが8MBと大容量化しているため、そろそろシリアル接続では、苦しくなってきたところ。今年の秋あたりには、また、新製品がでるかもしれないし、そのあたりが「買い時」なのかも。



■ より広いユーザー層にアピールを

Palm IIIc
日本語化されたカラー液晶のPalm IIIc。充電式バッテリで、1週間程度は使えるとか。もっとも、クレードルが充電器になっており、HotSyncをすれば、そのときに充電される。また、液晶の上の部分にLEDが付き、充電状態を確認できるとか

 なお、パーム コンピューティングとしては、今後は、より広いユーザー層に向けて拡販していきたいとのことである。ここで気になるのが、ザウルスとか、Windows CEといった他のPDAとの競争である。昨年から日本IBMが販売を開始したとはいえ、国内では後発のプラットフォームになるので、今年はどれだけ知名度をあげられるかが最初の目標となるだろう。

 Palmは、ザウルスやWindow CEと比べるとPC(WindowsやMacintosh)への依存度が高く、ソフトなどをインストールするには、PCが必須となる。ザウルスは、もともと、PCなしで動くことを前提にしているし、Windows CEは、PCへの依存度が高いものの、PostPetなどのキラーアプリケーションを最初から搭載していて、PCを持たなくとも単独で使えるような工夫がされたものが多い(たとえば、NTTドコモ版のカシオペアPalm Size PCは、付属のCFメモリカードに付属ソフト一式が入ったものが付属し、PCなしでも利用できるようになっているなど)。

 しかし、今回のPalm IIIcなどでは、辞書引きソフト(英和、和英)が内蔵のフラッシュメモリに入れられている他は、初回のHotSync時に、アルバムソフトなどをインストールするものになるとのことで、利用にあたって、やはりPCは必須と言える。日常的なバックアップ(HotSync)などを考えても、まだ、非PCユーザー相手のビジネスは難しいだろう。このため、実際には、最初の購買層は、PCユーザーが大部分を占めると思われる。

 なお、本日の発表会では、コダックの日本法人からも発表があり、米国で出荷が始まった、Palmに接続して使うデジタルカメラを、夏頃国内でも販売開始するという。こちらは、最大640×480ドット(フルカラー)の撮影が可能で、Palmのシリアル部分に接続して使う。

 また、Palmブランドで国内販売が開始されるため、おそらく、雑誌広告などがより派手に行なわれるはずである(米国でもちょっと話題になった、座った裸の女性がPalmを持っているポスターが使われるらしい)。そうなると、いままでよりは、知名度が上がり、Palmユーザーの方は、職場などでも「見せて」って言われて、ちょっとは優越感を感じられるかも。

◎関連URL
WorkPad製品情報(日本IBM)
http://www.ibm.co.jp/pc/workpad/index.html
パーム コンピュータのホームページ
http://www.palm-japan.com/home.html

(塩田紳ニ)
2000/03/16


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