Office クラウド塾
これからのシゴトはOfficeソフト+クラウド! 〜その秘密とは!?
最近話題の「クラウド・コンピューティング」。それに「クライアント・ソフトウェア」を組み合わせることで、もっと便利になることを知っていますか? OfficeとMicrosoft Online Servicesを組み合わせて、一歩進んだビジネスを実現してみましょう。

 クラウド・コンピューティングは、自社でサーバーやソフトウェアなどを購入して、社内でITシステムを運用する(オン・プレミス)のではなく、インターネット上の用意されたサーバー上で提供されているソフトウェアを利用して、サービスとしてITシステムを利用しようというコンセプトです。

■オン・プレミスとクラウドの違い

 クラウド・コンピューティングという言葉になじみがなくとも、それを実際に利用している人はたくさんいるはずです。たとえば、Webブラウザーからアクセスする「Webメール」はその代表的なものでしょう。すべてのITシステムをインターネット上のサーバーに移し、ユーザーはWebブラウザーからアクセスするというのがクラウド・コンピューティングの基本的な考え方です。

 ただ、Webメールをはじめとするクラウドの便利さは認めつつも、普段の仕事でOutlookなどのメールソフトウェアを使用している場合は、Webメールの独特の使い勝手に難点を感じることも多々あるでしょう。

 そんなジレンマを解消するのが、「ソフトウェア+サービス(以下S+S)」というコンセプトです。クラウド上のサービスとクライアントPCのソフトウェアを連携させることで、クラウド・コンピューティングだけでは実現できない使い勝手をユーザーに提供するわけです。

 「S+S」コンセプトの元に開発されたMicrosoft Online Servicesは、マイクロソフトが長年の提供実績を持つ強力なビジネス向けのサーバーソフトウェアをクラウドで提供しています。

 電子メールや予定表共有などはExchange Online、ファイル共有やポータルなどの情報共有としてはSharePoint Online、インスタントメッセージング(IM)機能や在席情報を提供するOffice Communications Online、Web会議やアプリケーション共有などの機能を提供するOffice Live Meetingなどが、Microsoft Online Servicesとして提供されています。

■Microsoft Online Servicesの全容

 これらのサービスは、2007 Office Systemで提供されているExchange Server 2007やSharePoint Server 2007などのサーバー ソフトウェアの機能をベースにしています。

 経営者やシステム管理者から見ると、これまでコストや管理の手間などから、Exchange Serverなどのサーバー ソフトウェアを導入できなかった場合でも、クラウドならWebサイトから申し込むだけで簡単に導入でき、しかもサーバーはMicrosoftが管理しているため、自社に負担がかからないというメリットがあります。

 ユーザー側から見ると、2007 Office Systemのサーバー ソフトウェアと同等であるMicrosoft Online Servicesを利用することで、クライアントPCで今まで利用していたOutlookやWord、Excel、PowerPointなどのOfficeソフトをそのまま利用できるのがメリットです。データが置かれる場所がクラウドなのか、社内なのかの違いだけですし、サービスを利用するユーザーとしては、同じOfficeソフトを使用しているため、その違いを意識しなくても使えるわけです。

 実際、他のクラウド・コンピューティング、たとえば代表的なところでWebメールなどでは、今まで利用していたアプリケーションと全く異なる使い勝手になってしまうのがネックでした。

 しかしMicrosoft Online Servicesでは、今まで利用していたOfficeソフトがそのまま利用できるため、ユーザーは今までと全く変わらない使い方ができます。これはユーザー側のメリットであると同時に、社内ユーザー向けのトレーニングやサポートを軽減できるという、システム管理側のメリットにもなるのです。

■さまざまな機器からアクセスできる「3スクリーン」コンセプト

 Microsoft Online Servicesは、企業にとって大きなメリットを提供します。例えば、ビジネスにおいて必須のコミュニケーション・ツールとなっている電子メールも、Microsoft Online Servicesの中のひとつ、Exchange Onlineを使えば、使い勝手を大幅に向上することができます。

 Exchange Onlineを利用し、メールサーバーをクラウドに移行すれば、日々増えていく電子メールに対応するためにサーバーやストレージを増設し続ける必要も無くなります。Microsoft Online Servicesを使えば、ユーザーが電子メールサーバーに保存しているメールのディスク容量を気にする必要はありません。もちろん必要に応じてディスク容量を拡張することができます。さらに、セキュリティ面では、ウィルスや迷惑メール対策のサービスも標準で提供されています。

 何よりも便利なのは、オンラインサービスを使用しているため、外出先でも、海外でも、どこにいても簡単に社内の電子メールが利用できることです。多くの企業では、セキュリティの問題などから、社外からインターネットを経由して、社内の電子メールサーバーへのアクセスを認めていません。もし、認めていても、VPNなどの特殊なソフトウェアを使用して、セキュアなアクセス環境でしか利用出来ません。

 しかし、Exchange Onlineを使えば、社内にいても、社外にいても、マイクロソフトがしっかり管理している電子メールサーバーにインターネット経由でアクセスするだけでOK。もちろん、ユーザーにとっては同じOutlookが社外でも、社内でも利用できます。さらに便利なのは、スマートフォンでのアクセスもサポートしているため、手元でPCが使えない環境からも、同じメールアカウントを違和感なく利用できます。

 これなら、社員が個人で持っている電子メールアカウントに、仕事のメールを転送して、重要な情報が漏れてしまうと言ったこともなくなります。社員にとっても、Exchange Onlineを利用することで、使い勝手がよくなります。

 データの保全性が高まるのもメリットのひとつです。データをすべてパソコンの中に保存していた場合、パソコンが壊れたときには電子メールのデータがすべて無くなってしまうということが起こってしまいます。しかし、Exchange Onlineを利用すれば、電子メールをクラウド上のExchange Onlineにも保存しておけるため、パソコンが壊れても、今までの電子メールはすべて保存されています。これなら、新しいパソコンに買い換えても、今までの電子メールをすぐに参照することができます。

■Exchange Onlineでメール・スケジュール環境がよりスマートに

 同じくMicrosoft Online Servicesで提供されているサービスであるSharePoint Onlineも、Microsoft Officeと連携させることで、便利な使い方が実現できます。たとえば、ExcelやWordやPowerPointで作成したドキュメントをオンラインのサーバーに保存しておくことができるようになります。パソコンにドキュメントを保存しておくと、やはりパソコンが壊れたときに、データが消えてしまいますが、SharePoint Onlineを使えば、オンライン上にデータが保存されているため、トラブルにならなくて済みます。

 SharePoint Onlineの最大のメリットは、ドキュメントがどこにあるのか判らなくなってしまうことを回避できることです。営業でいろいろな提案書を出すときに、以前に作成した提案書を参考にすることが多くあります。こう言ったときに、各個人のパソコンにドキュメントが保存されているだけでは、部や課などのグループ全体で、知恵を共有することは出来ません。

 しかし、SharePoint Onlineを利用すれば、オンライン上に置かれたドキュメントをグループの社員が参考にすることができます。これにより、ドキュメントを作成する作業時間を縮めたり、多くの人の知恵を利用したりすることで、よりよい提案書を作成することが出来るようになります。もちろん、SharePoint Onlineでは、ユーザー管理機能が用意されているため、不必要な社員にはドキュメントにアクセス出来なくすることも可能です。また、社外のビジネスパートナーとドキュメントのやり取りを行うときも、セキュリティ上問題になるファイル共有サービスを使うのではなく、きちんとしたセキュリティ機能を持つSharePoint Onlineが利用できます。もちろんウィルス対策機能つきです。

 そのほかにも、SharePoint Onlineには社内ブログやWikiなど、仕事上のコラボレーションを円滑にするための機能が多く備わっています。

■SharePoint Onlineの概要

 Microsoft Online Servicesは、単に社内で運用されているサーバーをオンライン上に移しただけでなく、Microsoft Officeを活用したビジネスのステップを一つあげることが出来る重要なサービスといえるでしょう。

 本連載では6回にわたって、Microsoft Online Servicesの実際の使い勝手や、Microsoft Officeとの連携が生み出す魅力について迫っていきたいと思います。

 第2回では、Exchange Onlineについて、一歩進んだ紹介をしていきます。お楽しみに。

[Reported by 山本雅史]

「Business Productivity Online Suite(BPOS)」は、今回紹介したExchange Online、SharePoint Online、Office Communications Online、Office Live Meetingの4 サービスを包含する統合コミュニケーション & コラボレーション サービスです。

Microsoft Online ServicesのWebページから、実際にサービスを無料トライアルすることができます。無料トライアルサービスには、手続きなしですぐに体験できる「体験サイト」と、専用の管理サイトと記憶域を利用できる「30 日間無料トライアル」の 2 つの方法があります。

体験サイトの利点

30日間無料トライアルの利点

トライアルの詳しい手順などはリンク先の手順書などをご覧ください。

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