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Impress Watch Opinion 先進ユーザーアンケート

家電製品・パソコンに関するエコ度調査

冷暖房の温度調整など積極的な取り組みは半数以下にとどまる

近年、CO2の大量排出などによる地球温暖化が大きな問題となり、京都議定書では全世界的なCO2削減基準が設けられた。日本でも「クールビズ」に代表される温暖化対策の具体的な取り組みが行われ、消費者の”エコロジー”に対する意識は変化している。メーカー各社も低消費電力や再利用素材の使用などを新製品のPRの1つとして重視する時代となった。

今回は、家電やPCなどのIT関連機器に関するエコ度調査と題し、購入時や利用時、及び廃棄時にどのくらい”エコロジー”を意識しているかをインプレスR&DとImpress Watch、gooリサーチが共同で調査を行った。日ごろからインターネットに触れ、最新動向に感度の高いImpress Watch読者(以下Watch読者)と、Watch読者に比べると一般消費者層に近いgooリサーチ消費者モニター(以下gooリサーチモニター)の2つの層に対する比較内容を掲載している。

なお、本記事では全設問18問中、基礎的な設問の単純集計のみ掲載している。職場での液晶モニターの使用に関する項目や本調査のデータ販売、その他の調査報告などはAll in One INTERNET magazine リサーチForumをぜひご覧いただきたい。

「必要なときだけ使用する」や「人がいない部屋の電気を消す」が8割前後

はじめに、日常生活において家電製品(パソコンを除く)を利用する際に行っている”エコロジー”活動を尋ねてみた。「必要なときだけ使用する」や「人がいない部屋の電気を消す」は基本的な省エネ対策であり、8割前後と実施率も高い。他の項目では、gooリサーチモニターに比べWatch読者において蛍光灯や充電池に切り替えているユーザーの比率が高いのが特徴的である。

取り組んでいる家電製品に関する”エコロジー”活動(複数回答)

半数以上が家電製品購入時に”エコロジー”を意識

次に、家電製品を購入する際に”エコロジー”を意識したかどうかである。gooリサーチモニター、Watch読者ともに「多少意識した」が4割強を占め、「強く意識した」を合わせると、半数以上のユーザーが家電製品購入時に”エコロジー”を意識したと答えている。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

家電製品購入時に”エコロジー”を意識したかどうか

意識した”エコロジー”では、省エネが9割以上

それでは、家電製品の購入時に意識した”エコロジー”の内容を見てみよう。gooリサーチモニターでは「消費電力が低い(省エネルギー)」が9割を超え、Watch読者でも95%に達している。”エコロジー”といえば省エネに対する意識が最も強いといえる。次いで、gooリサーチモニターでは「エコマークや省エネラベルなどのマークやラベルの有無」が40%、Watch読者では「長寿命」が35%である。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

家電製品購入時に意識した”エコロジー”の具体的な内容(複数回答)

購入店舗での回収が4割、粗大ゴミとしての処分も2割弱

リサイクルすることも”エコロジー”活動の一つであるが、使用済みの家電製品はどのように処分されているのだろうか。gooリサーチモニター、Watch読者ともに「購入した店舗に回収を申し込む」が4割前後と最も高く、「引き取り業者に回収を申し込む」が15%前後である。家電製品の種類や自治体での回収方法にもよるが、「粗大ゴミとして処分する」も2割弱を占めていることに注目したい。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

家電製品の主な処分方法

8割が「家電リサイクル法」を認知、Watch読者では9割に達する

特定家電(エアコン、ブラウン管テレビ、冷蔵庫及び冷凍庫、洗濯機)に関しては家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)でリサイクル料金の支払い、対象機器の回収・引取、リサイクルが法律で義務付けられている。では、いったいどのくらいのユーザーがそれを認知しているのだろうか。gooリサーチモニターでは「詳しく知っていて対象家電も把握している」が35%となり、「内容は知っているものの対象家電はわからない」が44%で認知度は8割である。一方、Watch読者では対象家電まで詳しく知っているユーザーが48%とgooリサーチモニターに比べて高く、認知度も9割に達する。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

「家電リサイクル法」の認知度

6割強は「使わないときは電源を切る」

ここから先はパソコンについてみていくことにしよう。日常生活において取り組んでいるパソコンに関する”エコロジー”活動は、gooリサーチモニターでは「使わない時は電源を切る」が64%と最も高く、「一定時間経過すると自動的にモニタの電源が切れる設定にする」や「使わないときはモニタの電源を切る」が4割程度である。一方、Watch読者では、「一定時間経過すると自動的にモニタの電源が切れる設定にする」が58%で最も高く、「使わないときは電源を切る」の57%を若干上回っている。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

パソコンを利用する際に行っている”エコロジー”活動(複数回答)

パソコン購入時に”エコロジー”を意識したのは2、3割。家電製品に比べて半数程度

次に、パソコンを購入する際に”エコロジー”を意識したかでは、「強く意識した」と「多少意識した」を合わせた比率はgooリサーチモニターで23%、Watch読者で28%となり、Watch読者の方がやや高い。しかし、両者とも「あまり意識しなかった」が5割弱と大半を占め、家電製品購入時に半数以上が意識していることを考えても低い比率である。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

パソコン購入時に”エコロジー”を意識したかどうか

家電製品同様、省エネを最も意識

パソコンの購入時に意識した”エコロジー”の内容をみると、「消費電力が低い(省エネルギー)」がgooリサーチモニターで80%、Watch読者では86%と高く、意識した”エコロジー”として省エネの比率が高いのは家電製品と同様の傾向である。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

パソコン購入時に意識した”エコロジー”の具体的な内容(複数回答)

Watch読者の4人に1人はパーツを再利用

パソコンに関する処分方法では、gooリサーチモニターでは「処分したことはない」が39%を占めるものの、処分方法としては「購入した店舗に回収を申し込む」が16%で最も高い。一方、Watch読者をみると「(分解して)利用可能なパーツは再利用する」が23%で最も高く、Watchの4人に1人はパーツを再利用すると答えている。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

パソコンの主な処分方法

家電リサイクル法に比べると低い「PCリサイクル」の認知度

家電製品同様、パソコンにもリサイクル制度が定められている。「PCリサイクル」に関しては「他人に説明できるくらい詳しく知っている」は5%にとどまり、「おおむね知っている」が43%と、認知度は半数弱にとどまっている。Watch読者をみると、詳しく知っているユーザーが16%、おおむね知っているユーザーは62%に達し、gooリサーチモニターに比べると認知度は高い。しかし、両者とも家電リサイクル法の認知度には及ばない。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

「PCリサイクル」の認知度

8割以上が今後”エコロジー”に取り組みたい

最後に、「今後、エコロジーに取り組んで行きたいと思いますか」という質問に対しては、「強くそう思う」が25%と4人に1人となり「どちらかといえばそう思う」が58%と、今後の取り組みに対しては8割以上のユーザーが意向を示している。Watch読者をみると、「強くそう思う」が20%、「どちらかといえばそう思う」が58%と、gooリサーチモニターに比べると若干比率は低いものの、全体的な意向は高いといえる。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

“エコロジー”に対する取り組み意向

【おわりに】

今回の調査より、家電製品を利用する際の”エコロジー”として「必要なときだけ使用する」や「人がいない部屋の電気を消す」といった、基本的な省エネ対策に関しては8割と高いものの、冷暖房の温度調節や待機電力カットのためにコンセントを抜くといった、積極的な対策に関しては半数に満たない数値となった。また、家電製品に比べるとパソコンに対しての意識はやや低く、購入時に”エコロジー”を意識した比率は2、3割にとどまった。今後”エコロジー”に対する取り組みには、8割以上のユーザーが意向を示している。省エネのみにとどまらない環境対策やリサイクルなど、もはや他人事では済まされなくなった “エコロジー”に関して、もう一歩進んだ積極的な取り組みが期待される。


本記事では全設問18問中、基礎的な設問の単純集計のみ掲載している。職場での液晶モニターの使用に関する項目や本調査のデータ販売、その他の調査報告などはAll in One INTERNET magazine リサーチForumをぜひご覧いただきたい。


【調査対象】
ITニュース媒体であるImpress Watchの読者
gooリサーチの保有する消費者モニター
【有効回答数】
Impress Watch読者:9,156サンプル
gooリサーチ消費者モニター:1,092サンプル
【調査期間】
2008年3月19日(水)~3月26日(水)
【主な属性】
gooリサーチモニター Impress Watch読者

性別

gooリサーチモニター Impress Watch読者

年齢

gooリサーチモニター

職種

本コーナーへのお問い合わせ:imri-research@impress.co.jp

2008/4/9
インターネットメディア総合研究所

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