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Second Life利用動向調査

~認知度に比べると極めて低い実質的な利用者数~

 半年ほど前からインターネットを始め、新聞・テレビなどでも取り上げられることが多くなった仮想世界「Second Life」。日本語版リリースの影響もあって、日本人ユーザーが大幅に増加したとの発表もある。そこで、日ごろからインターネットに触れ、最新動向に感度の高いImpress Watch読者(以下Watch読者)と、Watch読者に比べると一般消費者層に近いgooリサーチ消費者モニター(以下gooリサーチモニター)に対して、ウェブサイト上でのインターネット調査を行った。この調査結果により、先進性の高いユーザー層と一般消費者に近いユーザー層との差異を比較することが可能である。なお各調査対象については末尾のサンプル属性を参照されたい。認知度や利用率などの基礎項目から実際に利用している人の利用動向、また今後の利用意向に関しても調査を行っている。

今回の記事では全設問35問中10問の単純集計のみを掲載している。さらに詳しい内容の解説やデータ販売に関してはAll in One INTERNET magazine リサーチForumをご覧頂きたい。


【認知度】「Second Life」認知度はgooリサーチモニターで64.1%。Watch読者では9割近くに

 「Second Life」の認知度(「他人に説明できるくらい詳しく知っている」から「聞いたことはあるが、実際どのようなサービスかは知らない」と回答をした人の割合)は一般消費者に近いgooリサーチモニターで64.1%、Watch読者では88.0%にまで上る。最近ではウェブサイト以外にテレビや新聞での露出も増え、世間一般に「Second Life」という仮想世界の存在が知られてきている。なお、「退職後の第2の人生の事だと思う/思っていた」という回答は50代以上で多い。

あなたは「Second Life」というオンライン仮想空間サービスをご存知ですか。 


【利用率】実際の利用率はgooリサーチモニターで8.1%。ただし試しに利用した人が大多数

 「Second Life」認知者における利用率はgooリサーチモニターで8.1%、Watch読者でも11.5%にとどまっている。なお、ここでの利用率は「頻繁に利用している」から「試しに少し利用したことがある程度」や「以前利用していたが、今は利用していない」と回答した人までを対象としている。さらに、「実際に頻繁に利用している」人となるとgooリサーチモニターで0.1%、Watch読者でも0.6%とごく小数である。

実際に「Second Life」をご利用になったことはありますか。


【利用にあたっての準備】「Second Life」をはじめるにあたっては、ウェブサイトでの情報収集が63.8%

 実際に「Second Life」を利用したことがあると回答した人に、はじめるにあたって何をしたかを質問した。元々ウェブ上でのサービスであることや、無料で簡単に情報が入手できることなどから、「関連のウェブサイトを閲覧した」という回答が最も多い。すでに「Second Life」を専門に扱う掲示板や、コミュニティサイトが数多く開設されており、そこから情報を入手する利用者が多いという結果も出ている。なおgooリサーチモニターはサンプル数が少ないためグラフのみの掲載とした。

「Second Life」をはじめるにあたって何かしたことはありますか。(複数回答)


【パソコン関係投資】購入したパーツはグラフィックカードがトップ

 先に述べたように、「Second Life」を利用するにあたってパソコン本体や、パーツを購入したという人は合わせてWatch読者でも5.9%と少ないものの、ウェブや雑誌に比べ金額が大きいため、それだけ「Second Life」に対しての意気込みが感じられる。「Second Life」はパソコンの要求スペックが高く、動作そのものはともかくとして快適な環境で始めるにあたっては準備な場合が多い。パーツ購入に関してはグラフィックカード、メモリー、ついでCPUの順であり、使用した金額は半数以上が「10,000円~30,000円未満」である。
*gooリサーチモニターはサンプル数が少ないためWatch読者のみの掲載とします

パソコン関係で具体的に買ったものをお答えください。(複数回答) パソコン関係で具体的にいくらくらい使いましたか。


【イメージ・操作性】イメージと操作性では評価に大きな違い

 利用者に実際に始めてみての「イメージ」と「操作性」の2点についてそれぞれ評価を聞いたところ、イメージでは「とても良い」・「良い」と回答した人がgooリサーチモニターで41.1%、利用者の絶対数が多いWatch読者では26.4%となった。反対に「とても悪い」・「悪い」と回答した人がgooリサーチモニターで14.3%、Watch読者では27.6%である。一方「操作性」においては「良い」・「とても良い」と回答した人がgooリサーチモニターで16.1%、Watch読者では11.2%。反対に「悪い」・「とても悪い」と回答した人がgooリサーチモニターで42.9%とWatch読者で58.4%である。イメージ、操作性ともgooリサーチモニターに比べWatch読者の評価が厳しいという結果となった。イメージにはどちらかといえば良い印象を持つが、操作性には不満があるというのが全体的な評価である。

実際にはじめてみてどのように感じましたか。イメージ・操作性


【利用歴】Watch読者の「Second Life」利用歴は半年未満が74%

 Watch読者では利用歴が「1か月~3か月未満」の比率が最も高く、1年未満までの利用者で9割以上を占める。「Second Life」そのものは4年以上前に公開されたサービスであるが、日本での普及はやはりここ数か月~半年であることがわかる。新聞やテレビなどのウェブ以外の媒体で注目されるようになったのもこの時期で、冒頭でも説明したが日本語版リリースも普及の要因として考えられる。なお利用者の実質的な利用歴を計るために「試しに少し利用したことがある程度」や「以前利用していたが今は利用していない」人は除外して集計している。またgooリサーチモニターはサンプル数が少ないため参考程度に見てほしいが、半年未満までの利用者が9割を占め、Watch読者より利用歴は浅いことがわかる。

「Second Life」の利用歴はどれくらいですか。


【良く利用する場所】無料でアイテムが手に入る場所が人気

よく利用する場所では「無料でアイテムが手に入る場所」がWatch読者で48.9%と最も高い値となっている。他には「イベント会場」や「日本人が集まる場所」など、複数の人がオンライン上で交流できる場所が人気である。具体的なスポットを聞いてみても、そういったコミュニティ関連のSIM(Second Life内の島)の名前があがっている。なおgooリサーチモニターはサンプル数が少ないためグラフのみの掲載とした。

「Second Life」内ではどのような場所に良く行きますか。(複数回答)

【Second Lifeの各特徴に対する評価】

 「Second Life」のさまざまな特徴に対して5段階での評価を求めた。今回は9つのある設問のうち2つを掲載している。これらの評価は「Second Life」を利用したことのない人にも聞いており、結果としては全体的に良い評価を得ている。特に「制作者に著作権が寄与される点」は高い評価を得ており、制作者は自分で作成したものを販売することで収益を得ることが可能となる。しかしその一方で、「リアルマネーに換金可能な仮想通貨が使える」ではその他の設問の評価に比べると反対意見が多い結果となった。

制作者に著作権が寄与される点

リアルマネーに換金可能な仮想通貨が使える


【仮想空間サービスの普及】普及に関してWatch読者とgooリサーチモニターでは傾向に違いが

 今後の仮想空間サービス(「Second Life」以外も含む)普及に関しての質問で、Watch読者では「あまり普及するとは思わない」が27.5%と最も高く、「全く普及するとは思わない」を合わせると35.1%のユーザーが普及しないと回答している。その一方で、gooリサーチモニターでは「おそらく普及すると思う」が32.9%と最も高く、「必ず普及すると思う」を合わせ37.3%が普及すると回答している。普段からインターネットを積極的に利用し、技術・専門職の割合が高いWatch読者(末尾サンプル属性より)は今後の動向をシビアに捉えている。比べてgooリサーチモニターは今後の普及に関してWatch読者よりも肯定的であるが「わからない」と回答した人も多い。

このような仮想空間サービス(「Second Life」を含む)が今後普及していくと思いますか。


【今後の利用意向】今後の利用に関しては厳しい意見が

 今後の利用に関しては全体に否定的な意見が多い。「利用したいと思わない」がWatch読者で26.9%、gooリサーチモニターで21.8%と、ともに最も高い結果となった。「Second Life」利用に関しては何をしたら良いかわからない・つまらないといった意見が多く、そういった声が反映されていると考えられる。

「Second Life」のような仮想空間サービスを今後利用してみたいと思いますか。


 今回の調査結果では、先進性の高いWatch読者は9割近くの人が「Second Life」を認知しているものの、利用率はWatch読者で11.5%、gooリサーチモニターで8.1%と大差はなかった。全体的に見ても、試しに少し利用した人がほとんどであるため利用歴も浅く利用頻度も少ない。また今後の普及や利用意向についてはgooリサーチモニターに比べ、新サービスに敏感なWatch読者の方が厳しい見解である。パソコンの進化により操作性に関する性能などは向上していくと予想される一方で、実際に利用しているユーザーが「Second Life」をどのように楽しんでいくべきなのか、何をしたら良いかわからない・つまらないといった問題を解決することが重要である。



【調査対象】
ITニュース媒体であるImpress Watchの読者
gooリサーチの保有する消費者モニター

【有効回答数】
Impress Watch読者:8,896サンプル
gooリサーチ消費者モニター:1,084サンプル

【調査期間】
2007年9月19日(水)~9月26日(水)の1週間

【主な属性】
性別

年齢

職種


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2007/10/17
インターネットメディア総合研究所

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