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S11HTが一部店舗で値動き


家庭用ゲーム機について

任天堂、強し。
スペックよりも楽しさを


 昨年11月にソニーの「プレイステーション 3」、12月に任天堂の「Wii」が相次いで発売され、注目が集まっている。また3月に発売された「ニンテンドーDS Lite」が長期間にわたって品薄状態が続くなど、2006年はゲーム機の話題にこと欠かない一年だった。はたしてユーザーは、この動きをどのようにとらえているのだろうか。Impress Watchとgooリサーチが合同でリサーチした。

 まず話題の新機種である「プレイステーション 3」と「Wii」の普及度だ。今回の調査期間は、2006年12月13~20日であり、「プレイステーション 3」発売から一カ月、「Wii」発売から10日経過している。Watch読者の総回答数は12,280で、そのうち約6%が「プレイステーション 3」をすでに所有し、「Wii」は10%に迫る勢いだった。gooリサーチでは「プレイステーション 3」が約1.6%、「Wii」が約3.5%であり、Watch読者の関心の高さが顕著にあらわれている。

次の家庭用ゲーム機のうち、あなたがお持ちのものをお選びください。 (複数選択) (n=12,280)
[Impress Watch]
次の家庭用ゲーム機のうち、あなたがお持ちのものをお選びください。 (複数選択) (n=1,076)
[gooリサーチ消費者モニター]

 とくに「Wii」については発売開始10日程度であり、今日現在では数字がもっと伸びているはずである。自由回答の記述を見ても、「Wii」の評価は高い。新しいタイプのコントローラーを採用したり、価格を低めにおさえたことなどに加え、家族などみんなで楽しめるという、ゲーム本来の楽しさを提唱した点など、称賛の声が目立っていた。

 一方、「プレイステーション 3」には辛めの意見が多かった。まずは価格である。2006年5月に販売価格が発表されたときにその高さに騒然となり、9月に値下げ発表するなど、ユーザーの不信も集めてしまった気がする。Blu-ray Disc対応も、まだそれほどタイトルが出てきていないため、メリットを感じにくい部分だ。Watch読者の自由回答では、本体の赤字をソフトで取り戻すというプレイステーションのビジネスモデルに限界を見る意見も多く寄せられた。

 据え置き型次世代家庭用ゲーム機の明暗は、その兆候が早くも2006年中にあらわれてしまった感じだが、携帯用ゲーム機はいかがだろうか。このカテゴリーでの一番人気は、Watch読者では「ニンテンドーDS Lite」で約31%、gooリサーチでは「ニンテンドーDS」で、約21%が所有している。Watch読者においては、「ニンテンドーDS Lite」が突出しているものの「プレイステーション・ポータブル」もそれなりに多い。ところがgooリサーチでは任天堂陣営が圧勝という感じだ。「ニンテンドーDS」と「ニンテンドーDS Lite」をあわせた数を見ると、Watch読者もgooリサーチでもその数は圧倒的で、2006年はやはり「DS」の1年だったといえるだろう。

 ゲーム機本体の購入と同時にゲームソフトを購入しているかどうかという質問では、gooリサーチでは質問した全機種において、本体購入時にゲームソフトも同時購入している人が大多数だった。一方Watch読者では、「ゲームボーイミクロ」本体の購入時にゲームソフトを同時に買った人は半数強だった。これは、「ゲームボーイミクロ」で「ゲームボーイアドバンス」のソフトが動作するため、すでに「ゲームボーイアドバンス」や「ゲームボーイアドバンスSP」を所有している人が「ゲームボーイミクロ」を購入した際の行動について回答したものだろう。

ゲームボーイミクロ -あなたが家庭用ゲーム機を購入した際、同時にゲームソフトを購入しましたか。 (単一回答) (n=529)
[Impress Watch]
ゲームボーイミクロ -あなたが家庭用ゲーム機を購入した際、同時にゲームソフトを購入しましたか。 (単一回答) (n=14)
[gooリサーチ消費者モニター]
※回答数が少ないため参考まで

 携帯用ゲーム機の使用シーンは、Watch読者・gooリサーチとも、90%程度が「自宅」だった。Watch読者のほうが「通勤・通学中」や「通勤・通学中以外の移動中」と回答した人が若干多かったが、自宅で使っている人が予想以上に多かった。最近、電車内でプレイしている人を多く見かけるようになったが、実はほんのごく一部だったということか。

携帯用ゲーム機を使用するシーンを多いものから3つまでお選びください。 (複数回答) (n=7,437)
[Impress Watch]
携帯用ゲーム機を使用するシーンを多いものから3つまでお選びください。 (複数回答) (n=507)
[gooリサーチ消費者モニター]

 家庭用ゲーム機の購入場所は、Watch読者・gooリサーチの両方で、「家電量販店」が半数以上を占めた。Watch読者で目立つのは、ECサイトの利用が約12%もあり、gooリサーチの約3%と大きく違いが出た。またWatch読者は、玩具店・百貨店よりもカメラ量販店やゲーム専門店での購入が多かった。

あなたがお持ちの家庭用ゲーム機はどこで購入しましたか。 (複数選択) (n=9,706)
[Impress Watch]
あなたがお持ちの家庭用ゲーム機はどこで購入しましたか。 (複数選択) (n=721)
[gooリサーチ消費者モニター]

 Watch読者とgooリサーチでかなりの違いがあらわれたのは、家庭用ゲーム機をオンライン状態で使っているかどうかだ。とくに「プレイステーション 3」では常時接続が約65%、「Wii」では約55%、「Xbox 360」では約64%だ。そしてこの3機種については、まったく接続せずに使っている人はかなりの少数派だった。一方gooリサーチでは常時接続で使っている人が、「プレイステーション 3」で6%弱、「Wii」で24%弱、「Xbox 360」で約14%だった。

プレイステーション 3 -あなたは家庭用ゲーム機を使用時にオンラインに接続していますか。 (単一回答) (n=738)
[Impress Watch]
プレイステーション 3 -あなたは家庭用ゲーム機を使用時にオンラインに接続していますか。 (単一回答) (n=17)
[gooリサーチ消費者モニター]
※回答数が少ないため参考まで

 もう1つ興味深いのは、任天堂ハードのオンライン接続率だ。Watch読者のオンライン接続率は前述のとおりハードの違いに関係なく高いのだが、gooリサーチでも、Wii、DS、DS Liteのオンライン接続率は、ほかのハードに比べて高い。本体に無線LAN接続機能を持つハードであることもその要因といえそうだが、ニンテンドーWi-fiコネクションサービスの認知度の高さ、ゲームでのネットワーク機能の活用が積極的に行われているあらわれともいえそうだ。

 
Wii -あなたは家庭用ゲーム機を使用時にオンラインに接続していますか。 (単一回答) (n=1,186)
[Impress Watch]
Wii -あなたは家庭用ゲーム機を使用時にオンラインに接続していますか。 (単一回答) (n=38)
[gooリサーチ消費者モニター]

 これから購入を検討しているゲーム機の人気度では、Watch読者とgooリサーチともに、「Wii」、「プレイステーション 3」、「ニンテンドーDS Lite」の順だった。現在所有しているゲーム機では、「プレイステーション 2」がダントツであり、Watch読者・gooリサーチの両方で回答者の過半数を占めているが、「プレイステーション 2」での勢いは「プレイステーション 3」には現状伝わってきてはいないということだろう。

 
あなたが購入を検討している家庭用ゲーム機をお選びください。 (複数選択) (n=12,280)
[Impress Watch]
あなたが購入を検討している家庭用ゲーム機をお選びください。 (複数選択) (n=1,076)
[gooリサーチ消費者モニター]

 「プレイステーション 2」は、ゲーム機だけにとどまらず、DVD普及の功労者という側面もある。「プレイステーション 3」がBlu-ray Discを広めるかどうか見守りたいところだが、HD DVDと2つのフォーマットに割れたこともあり、DVDのときと比べて先行きが見えない。HD DVD陣営がどうなるかなど、AV業界の動きにも大きく影響されるからだ。

 買いやすい価格と、ゲーム本来の楽しさをインターフェースを見直して追求した専門メーカーである任天堂が送り出した「Wii」。単なるゲーム機にとどまらない多機能ハードウェアを狙って企画された「プレイステーション 3」。次世代ディスクメディアでの覇権まで背負わざるをえなくなったソニーの、企業としての姿勢がそのまま新製品にもたらされた気がする。また、複雑化したハードウェアの負担は、そのまま同時発売ゲームソフトの数にも影響を及ぼしている。

 自由回答で多かった声は、もっと安く、もっと楽しく、もっと気軽にであり、より美しくやよりリアルにではなかった。今回の調査では、メーカーのスペック追求にユーザーのほうが音を上げはじめたことのあらわれかもしれない。2007年、次世代機戦争第2ラウンドが始まっている。戦局はどう変わっていくのだろうか? 興味深いところだ。




 Impress Watchでの調査は12月13日16時から12月20日16時にかけてImpress Watchの読者を対象にインターネット上で行い、12,280の回答があった。 gooリサーチでの調査はImpress Watchと同じ期間、gooリサーチの消費者モニターを対象にインターネット上で行い、1,076の回答があった。

<主な属性>
性別
[Impress Watch]
性別
[gooリサーチ消費者モニター]

年齢
[Impress Watch]
年齢
[gooリサーチ消費者モニター]

職業
[Impress Watch]
職業
[gooリサーチ消費者モニター]


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2007/01/17
Impress Watch編集部

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