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生活家電について

こわれるまで買い換えない情報収集は店頭が多いが、Webも増加中


 生活家電製品は、人間が常識的な生活をおくるうえで、毎日必ず使うものだ。そしてデジタル機器とは違って仕事や趣味に左右されるものではない。家にあって当たり前、きちんと動いて当たり前の生活家電製品を、使っている人はどのようにとらえているのだろうか。Impress Watchとgooリサーチが合同で調査した。

※調査対象製品ジャンル
 洗濯機・洗濯乾燥機、冷蔵庫、オーブンレンジ、食器洗い乾燥機、IHクッキングヒーター、炊飯器、エアコン、掃除機、空気清浄機、シェーバー


 今回調査したのは「生活家電」で、業界では「白物家電」といわれているものだ。日常生活空間のなかで毎日利用しているものであり、AV機器やパソコンなどのように趣味性が色濃く反映されるものではないだろう。

 まず、今回の調査で質問項目にあげた製品を買い換えるタイミングは、「使用している製品がこわれた、不調を感じた」が、すべての製品で70~80%を占めていた。また「性能・機能に不満を感じた」から買い換える人は、掃除機、空気清浄機、シェーバーでは10%を超えていたが、その他では5%前後にとどまっていた。

 生活家電においては、「使用している製品がこわれた、不調を感じた」以外では、買った製品に多少の不満があっても、そのまま使い続ける人が圧倒的である。結婚や引っ越しなどで生活環境が大きく変化する場合でも、それをきっかけに買い換える率は意外に低く、引っ越しの際にエアコンを買い換える人がWatch読者で10%強、IHクッキングヒーターをあげたgooリサーチ回答者が10%強であった。IHクッキングヒーターについては、新しい製品ジャンルのため、現在使用しているわけではないが、次の引っ越しでの導入を検討しているのだろう。

次に挙げる生活家電を買い替えるとしたら、そのタイミングを教えてください。
(例:掃除機)
[Impress Watch]
次に挙げる生活家電を買い替えるとしたら、そのタイミングを教えてください。
(例:掃除機)
[gooリサーチ消費者モニター]

次に挙げる生活家電を買い替えるとしたら、そのタイミングを教えてください。
(例:IHクッキングヒーター)
[Impress Watch]
次に挙げる生活家電を買い替えるとしたら、そのタイミングを教えてください。
(例:IHクッキングヒーター)
[gooリサーチ消費者モニター]

 現在使用している製品が購入後どのくらい経っているかを2~3年刻みで質問したところ、ほとんどの製品においてあまり大差ない分布となった。この結果は「使用している製品がこわれた、不調を感じた」場合にのみ買い換える人が大多数であり、また買い換えたくなるような画期的な進化を生活家電というジャンルに見いだしにくいことが考えられる。

 たとえばテレビは、放送電波の方式が2011年に変わるため、それまでに買い換えなければならない。また、パソコンや携帯電話は、コミュニケーション手段の劇的な変化をもたらしたので、ここ10年で完全に浸透した。しかも新しい技術やサービスがどんどん投入されるため、買い換え動機が生まれやすい。

 しかし今回の調査結果を見ると、生活家電の世界に新技術が投入されても、それに飛びついている人は実に少ない。冷蔵庫なら自分の生活にあった容量で、きちんと冷えてくれればいい。炊飯器なら問題なくご飯が炊ければいい。基本機能に不満がなければこわれるまで使い続け、新技術の恩恵を受けるのは次に買う機種で、というわけだ。

あなたの家庭にある、次に挙げる生活家電は、購入後どれくらい経ちますか。
(例:冷蔵庫)
[Impress Watch]
あなたの家庭にある、次に挙げる生活家電は、購入後どれくらい経ちますか。
(例:冷蔵庫)
[gooリサーチ消費者モニター]

 現在使用している製品を買うとき参考にした情報は、圧倒的に「店頭」で、少なくとも半数以上、冷蔵庫や洗濯機・洗濯乾燥機ではWatch読者は70%を、gooリサーチでは80%を超えていた。次に多いのが「カタログ」だが、Watch読者は半数前後、gooリサーチはそれをやや下回る。

 インターネットでの情報収集状況は、Watch読者は20~30%が「メーカーのWebサイト」、「ニュースサイトなどの情報サイト」と「掲示板・ブログ・SNSなど」は10%前後だった。テレビや新聞、雑誌がひとケタにとどまっていたのに対し、インターネットでの情報収集も目立っている。一方gooリサーチでは、「メーカーのWebサイト」が15%前後、「ニュースサイトなどの情報サイト」は3%前後、「掲示板・ブログ・SNSなど」は約6%と、インターネットでの情報収集度はとくに目立っているわけではなく、テレビCMでの情報を参考にしている人のほうが多い。

次に挙げる生活家電を購入する際に、どんな情報を参考にしましたか。
(例:冷蔵庫)
[Impress Watch]
次に挙げる生活家電を購入する際に、どんな情報を参考にしましたか。
(例:冷蔵庫)
[gooリサーチ消費者モニター]

 しかし、「今後」購入する場合の情報収集行動は、Watch読者・gooリサーチともにインターネットを利用するだろうと答えている人が増えている。Watch読者では、「メーカーのWebサイト」を参考にするだろうという人は40~50%以上になり、「ニュースサイトなどの情報サイト」と「掲示板・ブログ・SNSなど」は25%前後と、かなりの増加となっている。gooリサーチでは、「メーカーのWebサイト」は30%前後で前回購入時の2倍、「ニュースサイトなどの情報サイト」は8%前後、「掲示板・ブログ・SNSなど」は約15%で、前回購入時の3倍にもなった。

 今後購入する際の情報源でも「店頭」がトップで「カタログ」がそれに次ぐが、さまざまな情報源としてのインターネットが定着しており、とくに「掲示板・ブログ・SNSなど」の口コミ系サイトの伸びが著しい。また生活家電専門ニュースサイト「家電 Watch」が創刊したこともあり、今後は店頭に行く前に買う製品が絞られるようになっていくかもしれない。
 買い換えの際の情報を店頭で集めている人が多い結果を裏付けているのが、「どこで購入しようと思いますか」という質問への回答だ。すべての製品において「家電量販店」が抜きん出てトップであり、Watch読者・gooリサーチともに60~70%台となった。家電量販店とはヤマダ電機やベスト電器などの大規模店だ。

あなたが次に挙げる生活家電を「今後」購入する場合、どんな情報を参考にしようと思いますか。
(例:冷蔵庫)
[Impress Watch]
あなたが次に挙げる生活家電を「今後」購入する場合、どんな情報を参考にしようと思いますか。
(例:冷蔵庫)
[gooリサーチ消費者モニター]

 Watch読者はヨドバシカメラやビックカメラなどに「カメラ量販店」が10%程度、街なかにあるナショナルショップなどの「家電専門店」がそれに次ぐ。一方gooリサーチでは「家電専門店」が10%強、「カメラ量販店」は6~7%となった。店舗販売以外はかなり低く、とくに設置サイズが大きい製品についてはほとんど利用されていないといっていい。

 上記から、店頭展示が豊富にある大型店で、店員にいろいろ聞きながら選んで決めているという購買行動が見えてくる。Webやカタログで情報を集めても、購入する製品を決定しているのは売り場なのではないだろうか。

あなたが次に挙げる生活家電を購入する場合、どこで購入しようと思いますか。最もあてはまるものをお選びください。
(例:冷蔵庫)
[Impress Watch]
あなたが次に挙げる生活家電を購入する場合、どこで購入しようと思いますか。最もあてはまるものをお選びください。
(例:冷蔵庫)
[gooリサーチ消費者モニター]

 そして購入するときに重視する点は、「価格」だった。すべての製品において80%程度となっており、次に60~70%の人が「性能」をあげている。「メーカー」は15~25%で、gooリサーチのほうがWatch読者よりもメーカー指名度が若干高い。「使いやすさ」は20~35%で、思ったより高くない。これは基本性能が完全にわかっている生活家電製品だからかもしれない。デジタル機器に比べて操作が単純であり、基本的にはだれでも使えるつくりになっているはずで、しかも新製品なら旧製品よりも改善されているだろうという予想もある。「デザイン」や「色」はどちらも低く、見た目がいいから買うという動機は、今回の調査からは低いと見ていいだろう。


あなたが次に挙げる生活家電を購入するときに重視する点を教えてください。
(例:冷蔵庫)
[Impress Watch]
あなたが次に挙げる生活家電を購入するときに重視する点を教えてください。
(例:冷蔵庫)
[gooリサーチ消費者モニター]

 生活家電についての関心度合いは、Watch読者はほとんどの製品で40%前後が「あまり関心がない」でトップだった。gooリサーチでは洗濯機・洗濯乾燥機や冷蔵庫、掃除機、空気清浄機では「関心がある」が上回っていたが、その他では「あまり関心がない」人のほうが多かった。生活家電は、家にあって当たり前、基本機能が動いて当たり前であり、パソコンや携帯電話、AV機器などのように個性や趣味性を見せにくい製品だけに、積極的に関心を向ける人は少ないように思う。


次に挙げる生活家電について、あなたの関心度合いを教えてください。
(例:冷蔵庫)
[Impress Watch]
次に挙げる生活家電について、あなたの関心度合いを教えてください。
(例:冷蔵庫)
[gooリサーチ消費者モニター]

 だが、生活に密着しているジャンルなだけに各メーカーとも高度な技術を投入しており、ひんぱんに買い換える製品ではないものの、ふだんから情報に接していれば、生活をもっと楽にしてくれる製品と出会えるのだ。洗濯機はすでに乾燥機と合体して洗濯乾燥機になっているし、調理は今後は火が出ないIHクッキングヒーターが主流になっていくだろう。いま使っている製品がこわれて、買い換えるために店舗に行ってから驚かないように、生活家電についても情報をチェックしてみよう。。



 Impress Watchでの調査は10月11日16時から10月18日16時にかけてImpress Watchの読者を対象にインターネット上で行い、9,894の回答があった。 gooリサーチでの調査はImpress Watchと同じ期間、gooリサーチの消費者モニターを対象にインターネット上で行い、1,088の回答があった。

<主な属性>
性別
[Impress Watch]
性別
[gooリサーチ消費者モニター]

年齢
[Impress Watch]
年齢
[gooリサーチ消費者モニター]

職業
[Impress Watch]
職業
[gooリサーチ消費者モニター]


gooリサーチで単純集計を無料でお申し込みいただけます。

2006/11/01
Impress Watch編集部

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